ルーマニア人新婚夫婦の高円寺中野新宿道中

 

取り敢えず我が家に案内して荷物を降ろしてもらった。夫婦で10日間の旅行にリュックサックそれぞれ一つづつ、だけ。本当に、思い付きでふらりと新婚旅行で日本に来たのだな。

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まずは高円寺ルック商店街にあるリサイクル着物の店へ。絹の訪問着やら着物帯やら浴衣やら、浅草の外国人向け土産物屋より遥かに安い値段で昔の良質な和装が手に入る。

 

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刀状の傘を腰に挿して記念写真。もう、サムライゲイシャテンションで興奮気味。

 

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ルック、パル商店街を流し歩いて「大将」へ。さらに「高円寺麦酒工房」で新鮮なクラフトビールの杯を重ねながら、昔話をする。

陽が傾いてからは区民酒場「左利き」に移って会話を続ける。

どうやら、今は仕事が無いような、あるような。こちらの仕事のことも聞いてこない。奥さんはジムのインストラクターとのこと。

 

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翌日は中野ブロードウェイへ。ドラゴンボールが大好きで、自分はドラゴンボールで育ったと豪語する彼。数々のフィギュアを見て、興奮しきり。品数の多さに唖然としてた。流石に今はもう謂わゆるアラフォーとなり、フィギュアを家に買って飾ろうとは思わないそうだ。

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ドラゴンボールのTシャツの品揃えが少なすぎる、とご立腹。「あれ、これは天津飯の服か」と緑のTシャツを見つけてきた。鶴の文字の意味はわからなくても

全身ピッコロになれるスーツだったり、スーパーサイヤ人の金色でトゲトゲした髪型のカツラだったり、試着しては写真を撮って大興奮。「若い頃に、ここを知ってたら買いたいものが多過ぎてヤバかったな」ベジータのカツラはおでこの剃り込み部分が肌色のカツラになっていて、「なんだこれは、黒人には合わないじゃないか」とボヤいていたけど、「ベジータは黒人じゃないだろう」と諭すと「そうだな、ベジータは黒人じゃなくて惑星ベジータサイヤ人だ」と納得していた。

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フィギュアごとに、これはどのドラゴンボールのシリーズで何のシーンだと解説をしてくれる。そんなにコアなファンだとは知らなんだ。

 

中野サンモールのユニクロドラゴンボール柄のTシャツが売られていることを把握していたので連れて行った。案外、新宿などの巨大店よりも品が残っていたりする。そのほかにスポーツウェアも含めて、シンプルなデザインと手頃な価格に大いにお気に召したらしい。ユニクロを知らない人を、途端に虜にするのだからユニクロの商品力や店作りは改めてすごいと思う。

 

新宿に移り、バスタ新宿で夜行バスのチケットを物色。日中の新幹線代片道1万2千円が予算オーバーらしい。こちらとしても、来週は仕事があるし構えないので京都になり出掛けてもらった方が都合が良い。

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そのあとはヨドバシカメラを8階から1階まで流していく。少し歩き疲れた足に無料マッサージ機が痛気持ち良い。彼は始終、テンション高めに「このマッサージ、ヤバイな」「おおおお、そこ押されたことないわ」「これでいくら?300ユーロ?京都行きやめてこれ買うか」と喋り続けていた。なんとなく、ボビーオロゴンを思い出す。

 

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新宿歌舞伎町にはサムライミュージアムなんてものがあった。入館料1800円と外国人ボッタクリ価格。売店と入口の模造甲冑で我慢。

 

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総工費100億円という触れ込みのロボットレストラン。以前は幕内弁当のようなものがついて6000円強だったと記憶しているが、今や食事無しで8000円。食事は入店後に追加料金だそうだ。外国人相手に人気が出たことに気を良くしたのだろう。遊園地の一日券と同程度の価格設定なのだからかなりの強気だ。値段が上がった分、内容が良くなっているようにも思えない。店頭の記念撮影できるロボットも近くで見ると修繕されずかなり破損しているまま。外国人相手に利益を絞れるだけ絞る段階に来ていると感じた。

 

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裏にSHNJUKU VRというVRゲームを無数に取り揃えたゲーム館があり、そちらは入場料800円を払った上でゲームをやるごとに1200円なりを払う。ただ付き添いで同行したい人も800円払わないといけないのは厳しい。

 

一方でSEGAのゲーム館は1200円を払うだけでVRゲームが試せるし、付き添いも無料でゲームをしている様を見られるので、予算のない彼らにはSEGAのほうが良かった。

 

そのうち、家庭内ゲーム機が普通にVRになっていくのだろうね。

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がんこ寿司で「これで顔拭いても怒られたりしないかな?オシボリ最高!」の図。

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無料で登れるので都庁の展望台へ。三連休ということでビルの殆どは消灯しており夜景の迫力としてはイマイチだった。それでも「高いビルばかりだなー都会だなー」と喜んでいたので良しとする。

 

帰りの地下鉄に乗る前に西新宿駅の外にある巨大な「LOVE」のオブジェで記念撮影を撮った。

 

帰宅後は、近所のコンビニで発泡酒、チューハイ、スナックやチョコを買い溜めしてワールドカップ 決勝戦観戦。試合が始まる前に殆どお菓子を食べ終わってしまった。

 

「低予算」がテーマにはなってしまったけれども、始終ハイテンションだったのでそれなりに満足してもらえたかもしれない。

 

 

備忘録

もてなす客の素性

  • 新婚旅行でゲストハウスのドミトリーに泊まるぐらい予算は無い
  • 旅行慣れしていない
  • 体力はある。長距離を歩くのを厭わない。
  • 食べ物の好き嫌い無し
  • 濃い味、はっきりした味が好き
  • 日本のことを殆ど知らない。現世に浪人はいないのか、レベル。
  • 神経質ではなく柔軟

 

 

着物リサイクル屋 ◎

ヴィレッジバンガード

高円寺麦酒工房 ◎

左利き ◯ もう少し和食慣れしている人の方が真価を楽しめるかも。

コンビニ菓子と酒で晩酌 ◎

ブロードウェイ ◎

ジンガロ 抹茶カキ氷 ◯

ヨドバシカメラ

ダイソー

ロボットレストラン店頭での記念写真 ◯

サムライミュージアム店頭での記念写真◯

がんこ寿司「山野愛子邸」◎

都庁無料展望台 ◎

 

次回の検討事項 

道中に見つけた「ホテルバリアン」というバリ風な宿に興味を惹かれていた。天蓋付きベッドのある豪華リゾートホテル風。価格表に「休憩」があるので進化版ラブホなのか。平日宿泊ならばルームチャージ21:00〜11:00で13800円というのは悪くない。外国人だけの利用も、私が代わりに予約して彼ら二人だけで泊まってもらうのも、当日に本人が支払える限りは問題ないそうだ。3人でレセプションに話を聞きに行ったら、多少怪訝そうな顔で見られた。休憩しません。

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東南アジアのリゾートに行ったことがない人ならば、和風ではないけれども一泊ぐらい泊まっても面白いかもしれない。

 

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  • 季節が良ければ御苑も良いらしい。緑あふれる庭園は私が思う以上に興味があるらしい。
  • アニメ漫画好きでも、フィギュアなのかTシャツなのかで中野ブロードウェイなのか、あるいはジャンプのグッズショップなのか連れて行くべき店は変わる。
  • 都庁展望台は上がるならば平日。
  • 東京ディズニーランドがあるなんて何故教えてくれなかったのかと言われた。
  • 安いチェーン系居酒屋、あるいは牛角のような焼肉屋もありかもしれない。

 

 

 

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-庚申通り商店街

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肉屋「ジャンプ」、「おかしのまちおか」、格安ピザ「シエンプレピザ」の辻から庚申通りを北上してみる。

 

庚申通りは北中通り商店街と並んで足を運ぶことが多く、高円寺有数の魅力的な商店街だと思っている。目的となる店があるからだと思う。「エルパト」、「はやしまる」、「てんてこ」、「HONEY BEE CREPE」、「フローレスタ」、「青藍」なんかは目的地であるし、なんとなく時間を潰したい時には「LEAVEN」が安らぐ。


「チョップスティック」や「天すけ」なんかが満席だとここまで流れて来てしまうことがよくある。どこかしら満足できる店が空いているだろうという安心感。

 

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フロなしアパートの供給源の不動産屋。

 

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看板娘亀。多分メス。

 

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高円寺北口のグルメバーガーといえば「エルパト」。パテに合わせるためにバンズを独自開発するほどの拘り用で、軒先のテラス席を含めて高円寺在住外国人のオアシス。

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庚申通り商店街の黄金の一角。1階に酒あり、豊富な季節変わりのメニューあり、そもそも饂飩そのものも美味しくて値段も手頃な「てんてこ」、2階に静かで落ち着きがあり、パンも買える古民家カフェ「LEAVEN」と卓袱台が落ち着く大衆居酒屋「彦六」。その奥にはラーメンの名店「はやしまる」。

 

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 中華料理「太陽軒」。高円寺には太陽食堂、太陽もあり紛らわしい。ここはどうなのだろうか。少し値段が高そうな店構え。

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女子供ウケ抜群の可愛らしいドーナツで人気の「フローレスタ」

 

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商店街の顔でもある庚申塚。言わ猿と聞か猿が狛犬のように対になっているのだが、見猿は何処へ。

 

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こちらはTIDAというジェラート屋だったが、高円寺に数店舗展開する大蔵が引き取ってDJがいて音楽とジェラートのある居酒屋「割烹ディスコ大蔵」となったらしい。

 

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立ち飲み屋「昭和酒場ALWAYS」の看板のカラフルさはなんとなく好き。いつも客が入っている様子。

 

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その先の脇路地には貝料理の名店居酒屋「あぶさん」。

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奄美料理と焼酎とラスタライムズの居酒屋「テゲテゲ」。スリランカ料理の店かとなぜか思っていた。

 

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駅前から遠くなると案外、ラーメン屋が少ない。赤カブやらお洒落な野菜で彩られた担々麺やら少し変わり種のラーメンでたまにふらりと入ってしまう「中華の麺 Xing Fu」

 

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天然良質蜂蜜にこだわりたいならば、ここ。すぐ先に角パン専門店の一本堂があり、相性が良い。この店の並びの「HONEY BEE CREPE」もパリパリ、モチモチとした絶品クレープ。お勧めは蜂蜜とレモンのクレープなのだが、お隣の蜂蜜を使っていたりするのだろうか。

 

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 4席足らずの小さな小さな餃子屋なのだが、金曜、土曜の夜は埋まっていて気になる存在「赤天」。

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焼きそば220円、たこ焼き280円。いつから値上げしていないのだろう。

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できて1年も経っていないのに行列が出来、さらには整理券が配られるまでに人気が加熱中のカレー屋「青藍」。確かにスパイスの実がゴロゴロしていて、脳天から汗の出るやみつきになるカレーだった。長く長く愛された激安ハンバーグ屋「マッシュ」跡地。

 

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おまけに早稲田通りにほど近い、庚申通りの裏通りにあるイタリアン「ボッカ ルーポ」。落ち着いた雰囲気で美味しく手軽なイタリアンコース料理を頂ける。子供が幼稚園でいない昼に嫁さんと二人で来たい店だ。

 

 

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-純情商店街、高円寺銀座

 高円寺純情商店街と言えば、ねじめ正一氏の同名直木賞小説で有名だ。そもそも小説に合わせて後から高円寺銀座商店街から改名している。

 

そのネームバリューからか、「サンドラッグ」、「セブンイレブン」、「紳士服のアオキ」や「ブックオフ」、「リカーオフ」と大手の店に大部分が入れ替わっていて私個人としては高円寺の中でも最も個性と魅力に欠けた商店街なのではないかと思っている。それらの店は別に純情商店街に出店するイメージ的な恩恵はないと思うのだよな。

 

葛飾柴又帝釈天前や巣鴨地蔵通りのような保存管理はされず、純情商店街などと名前だけ変えてしまったから、小説のモデルになった乾物屋やらは他の商店街よりも早く消滅したように思う。

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それでも僅かに個性的な店は残っている。ハンモックがいくつも吊り下げられた「松の木食堂」。数年前は「コシタンタン」という名前だった。アウトドア料理、つまりダッチオーブンで焼いた肉やら燻製料理やらをハンモックに揺られながら楽しめる。そういう豪華キャンプがしたい。

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 バンパイヤと読む。まだいったことがないのだが、美味しいと聞く立ち飲み屋だ。

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 ここら辺は脂っこい肉と酒を飲む、若い人向けのチェーン店が集中する。一階に串カツ屋、二階には鶏肉屋「ちどり亭」。

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 山形から沖縄、果てには上海にまで展開する鶏唐揚げチェーン店「がブリチキン」。

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 磯丸水産や鳥良を展開する大手による餃子専門店「いち五郎」。どこの駅前にもありそうな店ばかりで面白くはない。まあ、均一化し最適化され、かつさほど値段も高くないメニューの店が欲しい人もいるだろうし、そういう一角があっても全然構わないのだが、それが純情商店街に集まっているというのが皮肉に思える。大資本の店に埋め尽くされて、純情なんてあるんかいな、と。

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 純情商店街を突き当たると、クラフトビールの店がある。ビール樽を積み上げたテラス席があり、高頻度で外国人を見かける。その少し先には高円寺麦酒工房があるけれども、街に馴染みのない観光客には麦酒工房は見つけづらいかもしれない。

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純情商店街の半ばを東に入っていくと、左馬がある。

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 この周辺はまだ高円寺銀座の名前を残している。スタンプラリーなど街の祭りでスタンプや景品交換所としてお世話になることの多いまちの駅。

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かなり路地裏に来るとようやく高円寺らしい店が出てくる。管理栄養士、野菜ソムリエ、元栄養教諭の店主が無化調の料理を出す「星ノ夜ノボート」。水道橋博士と同窓生で、店名は同じく高円寺在住の大槻ケンヂ筋肉少女帯の曲名からという筋金入り。しかも店主は消しゴムハンコ作家だったりする。今度、ハンコを買いに行きたい。

 

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そして一押しは「BLIND BOOKS」という古今東西のアート系、サブカル系、アングラ系、禁書系の写真集やアート本を購入したり閲覧したりできる店。

 

店主の趣味やこだわりが滲み出た店が高円寺銀座ビルには集う。

 

「純情」に変わらなかった元の高円寺銀座のままの街区に面白い店が残る。この道の先には最近イチオシの出汁の味の深い肴を出す日本酒が豊富な区民酒場「左利き」があることも特筆したい。

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-南口東側ガード下

高円寺駅南側を中野方面へガード下を歩く。あまり頻繁に歩かない路だ。いまいち、正確なことはわからないのだが、高円寺ビズを見てもこの通りに商店街の名称はない。該当する商店街の情報が皆無なので商店街不在の路なのかもしれない。

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あまり来ないのは駅前すぐの雑居ビルは大手チェーン店ばかりで、個性的な独立店が少ないのも理由かもしれない。これらに入るぐらいならば他に入りたい店が高円寺にはいくらでもある。唯一、触れるべきは廃墟居酒屋か。

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黄色看板の店は7月5日オープンだそうです。いや、目をこすったね。もう2店舗目を高円寺南側に作るのか、と思ってしまった。モンテローザグループと聞いていろいろ納得。春日部店に次ぐグループ2店目だそうだが、なぜ高円寺なのだろう。しかも副菜にコーンを盛り付けたおろしハンバーグだとか、イキナリステーキというよりはガストと競合しているような品揃え。

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以前に何の店があったのか思い出せない。新しいお店はアボガド尽くしの店なようで、大資本のチェーン店らしさのない手作り感の強い外観に好感は持てる。ヘルシーそうだし一度は試してみたい。

 

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あづま通り商店街から駅南側に移転して「キッチン南海」はどうだろうか。あまり馴染んだ感が無い。庶民的な安くて量の多い定食屋はむしろエトワール通りやルックに移転したほうが似合いそうだが、こちらの方が絶対的な客足は多いのだろうか。

 

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「ORIENTAL FIRE CHICKEN」は強固な常連客に支えられている様子。数度行ったが、店主の親戚かと思うほどに客と店主の距離感が近い。

 

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ここも行ってみたいと思いながら行けていないバー。

 

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1店舗ぐらい、新しく変わっているだけならばさほど驚かないのだが、先程の「Avocado Egg」に続いてこの「タラレバ高円寺堂」、さらには隣のSMOKIN FISH」と新しい店が数十メートルの間に3店舗も生まれていて驚いた。

 

タラレバ高円寺堂は「鳥 旬菜 タラレバ」という鶏肉、レバーが売りの居酒屋でどうやらタラレバという名前は残しながら6月から業態変更新装開店したようだ。客単価が3,000から1,000円に落ちてもその方が儲かるのだろうか。鶏にしろラーメンにしろ、高円寺は激戦区には違いない。

 

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確か、ここには以前はサンドバックが置かれた焼肉店のような店が入っていたような。新しい店「SMOKIN FISH」はスパゲティが売りのお店だそうで、どうやら大手資本ではなく個人経営。ライブもやるし、音楽の邪魔になるから演奏中は食事提供しないし、イベント準備のために金曜日も日曜ランチも休業するという尖った店。こういう店が残っていく街であって欲しい。もう1店、行きたい店リストに追加。

https://www.instagram.com/smokingfish_tokyo/?hl=ja

 

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おじさんの台所。ターゲットとして指名されているのにまだ行けていない。

 

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ガード下の照明も少なくなり薄暗くなってきたところの路地にある「自由人酒場」。パクチーラーメンが美味しかった。なかなか愛されて長い店。看板商品はキーマカレーらしいのだが、違うものを食べてる客ばかり。

 

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地下にハードロックバーがあるらしい。何度も前を通ったのに今まで気付かなかった。看板を見ても、コカコーラのロゴしか目に入らなかったからか。

 

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この先にはエンジンという落ち着いた店があり、美味い熟成肉を出してくれる。鹿肉が食べたくなったらここ。

 

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ORIENTAL FIRE CHICKENの隣、裏路地側に回るとこの不思議な建物がある。社会に、国家に、文明にあれこれ提言している。私には難しくて理解できなかったが、何やら名案が眠っているような気もする。

 

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「きびや」はなんと21周年。

 

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真白なシャツに黒いエプロン。女給も黒髪で男は後ろに髪を撫で付けてキリリ。100種類のコーヒーもいいんだけど、この店に来ると苦いコーヒーゼリーを食べてしまう。

 

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なんか知らんがこの店では面接をしている人をよく見かける。喫煙可の喫茶店なのでなかなか足を運び入れにくいのだが、喫煙者のいなさそうな隙間にふらりと入りたくなる。

 

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しばらく来ない間に3店舗も変わっていてびっくり。もしかしたら、住宅街への移動経路としては交通量の少ない路の割に駅には近くて経営が安定しにくい路なのではないだろうか。

 

 

京都割烹料亭級かもしれない料理と日本酒銘酒50種類 区民酒場「左利き」

なんと1ヶ月前に新規開店したばかりだという。もう記憶に無いがペットショップ「ゆうほ」の跡地だという。純情商店街の「串かつでんがな」を右に入った一本裏路地なのでなかなか一見さんが気付いてふらりと入りにくい立地ではある。

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「左利き」区民酒場っていうのが馴染みやすい雰囲気で好感が持てる。

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カウンター越しの大型冷蔵庫には日本酒がずらり。百貨店の日本酒コーナーかと見まごう。

 

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夏酒がずらりと揃っていた。大那、刈穂、石鎚と好みの銘柄が並ぶが、とりわけ眼を引くのは田酒。

 

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こんな青いラベルの純米吟醸夏酒があるとは知らなんだ。ちょうど自宅冷蔵庫には田酒の特別純米が入っていてチビチビと晩酌しているが、それよりもスッキリとキレの良い印象。こちらもかなり好みの味だ。

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「冷やし冬瓜の含め煮」とやらをお願いした。この店で丁寧に出汁から取っているんですよ、とのこと。間近に顔を寄せると、ミリ単位の幅でとても細かく無数の隠し包丁が入れられていて、中まで味が染み込んでいる。出汁の味も素晴らしい。

 

区民酒場なんて体裁の店で380円で出てくる料理の質では無い。京都の菊乃井あたりで出されて、さすがは「菊乃井さん」とか言ってしまいそう。

 

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枝豆も鮮度良く、味が濃く、肉厚。岩塩が振られているのか。300円也。駅前のチェーン居酒屋でも萎びた貧弱な枝豆が280円とかで出てくるのだろうな。話にならぬ。

 

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酒肴が豊富。「鮫軟骨の梅肉和え」とか、「山うに豆腐」とか、「もの凄い鯖の塩焼き」とか食欲と好奇心が惹起される品ばかり。

 

冷やし冬瓜の味からして他の料理も期待大。

 

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ぷりっぷりのホヤ。

 

外の席は犬オーケー。お姉さんが犬にも水を出してくれて嬉しい。

 

高円寺で長く愛されて続いて欲しい店だけど、何せ立地と認知度がな。積極的に知人友人に知らせていきたいと思う所存。

 

強く実感するのはここ最近オープンした非チェーン独立経営店舗は食べログ有料掲載しない場合が多い。食べログのネット予約は成立したら1名200円も取られるらしい。客単価が2000円なら利益は全て持っていかれる状態。土日の観光客で賑わうより近場の常連に平日から利用されるほうが、家族経営的な商いには良いのだろうね。高円寺の裏路地の店は広告費を極力かけない、近隣常連客に気軽に話しかける気さくな店員のいる店が長生きしそう。

 

営業時間やら定番メニューやら最低限の情報が載っていたら食べログでなくとも十分だし、誰かのレビューよりも店長や店員の人柄が見えてくるSNSのほうが自分には参考になっているように思う。あとは、どんな思いで店を作ったのかが吐露されているWEBインタビュー記事だとかがあると一気にファンになる。

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-あづま通り商店街

 

 

 

 

 

 

高円寺駅の北東、庚申通りと並行して南北に走る「あづま通り商店街」も特徴的な街並みなのではないかと思う。

 

ハティフナットを中心として北欧風、童話、可愛らしい小物や手芸を売る雑貨屋が集まっている。さらにはその奥にアンティーク雑貨屋が点在する。

 

可愛いモノ好きの女子に人気の少しばかり落ち着いた商店街という印象。

 

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2017年にできた「ごはんや蝶」。酒の進む塩分の多く脂っこい食事処が並ぶ他の商店街とは対照的に、日常食の定食を品の良さそうな叔母さまが作ってらっしゃる。

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景観におけるアクセント、あるいは商店街のシンボルとして是非、末永く残して欲しい街角の古民家。どうやら版画販売をしているらしいのだが詳細不明。

 

 

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「TOO ticki」という北欧文具雑貨屋。

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ムーミンで森ガールで

 

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電車に乗ってわざわざ食べに来る女子も多い、インスタ映えのする内装と食事とスイーツの店「ハティフナット」。子供の為のものを大人が楽しむという典型。

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「Amleteron」というこれまた北欧風文具雑貨店が並ぶ。客層の似た店が集まって街区としての個性が高まる好例かと。

 

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その北欧街区の向かいには「メイドインワンダーランド」というメイドカフェバーができた。似た世界観の店のようであり、客層の性別が違うようでもあり。不思議の国のアリス風なコスチュームのお姉さんのいる店も可愛らしいモノ好き女子に好まれるのだろうか。店内の見えない店構えは女性客にはハードルが高いようにも思える。

 

 

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経営者が変わったようだが、同じ店名で続く台湾料理屋。

 

 

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お好み焼き屋すら、可愛らしいメルヘン路線なのだよな。この街区は。

 

 

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見た目に難有りだが、ゴミ屋敷ではなく「何でも屋」。そして路地を入ったところには昼間だけやっている昔懐かしい駄菓子屋がある。子供に優しい平和な商店街。

 

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キャラクターフィギュアなどを売る「Knot a TOY」

 

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高円寺には珍しく標本や剥製、アンティークなどに溢れた博物的な店も数点ある。

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こちらにはもう少し女性向けなカトラリーや装飾品などの欧州アンティーク。

 

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リサイクル着物の「豆ぶどう」、その横には本の交換所。陽当たりの良いというか、健全で文化的な商店街なのだよな。

 

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もっと古くからあるのかと思ったが、7周年のイタリアン「ANTICA LOCANDA」。エトワール通りのIL DODGE、EL PORTEGOと合わせて高円寺に地域的お手頃価格イタリアンバー連合を作り上げている。

 

 

 

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そういえば、かつては「キッチン南海」もあづま通り商店街にあった。今や、「定食ハウスやなぎや」があづま通りで安くてボリュームのある定食屋の代表格。

 

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敷居の高い店。傾斜のきつい階段の上に日本酒を出す居酒屋があることは想像できるが、上まで行って店内の人と目線が合った後に引き返すのも気まずい。

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あづま通りの終わり、早稲田通りと交わる付近に関西式イカ焼きの店が2018年1月にできた。もっともシンプルなイカ焼きは180円。子供がお小遣いでも買えそうな値段だ。辛子入りのイカ焼きはなかなか美味しい。

 

他にも熱帯魚屋もあったり、優しい味のベトナムおこわを売る「ツバメおこわ」という店があったり、子供と散歩するのに良い平和でのんびりした商店街。

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-中通商栄会

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 街並みが変わったとして一番印象的に映るのはロータリーだと思う。

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 言わば街の顔。40年の営業を終えてミスタードーナツが無くなった。日高屋が代わりに入った。ガード下にはマクドナルドとケンタッキーが対峙する。こと、駅前に限って見ればチェーン店だらけだ。

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高円寺の寿司屋と言えば桃太郎すし。有名らしいが行ったことはない。

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昭和レトロな居酒屋だけれども、本当に古いというよりはリバイバル系か。

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 駅から離れるに連れて個性豊かな独立店が増えていく。今やポリティカルコレクトネスの観点からはアウトな気がする、老舗洋食屋「クロンボ」

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 ケバブ屋の脇の狭い狭い路地には沖縄料理屋、そしてその先には謎のアヴァンギャルドな顔オブジェの小さな呑み屋がある。

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ディープな店だけかと思えば爽やかな洋風小料理屋もある。カウンター越しには女性店主一人が入るだけの厨房。カウンター席は5、6席。いつも客が入っている。隠れた小さな憩いの穴場なのかもしれない。

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第一市場の鰻串屋側はカーテンで仕切った庶民的な呑み屋が連なる。

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 無化調ラーメン屋側は開けた感じで中心はベトナム料理が安くて美味しい「チョップスティックス&ビンミン」。向かいに「クジラ」

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フォトギャラリーバーも長らく気になっている。「天すけ」で食べると、安くてお腹いっぱいになりすぎてしまってハシゴ酒を飲む余裕が残らない。

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中通り方向へ。漢の床屋、「BAD NICE」


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そして古着屋の聖地、高円寺の最深部はやはりキタコレビルか。1階には「ハヤトチリ」が入る。

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レディガガが衣装を買う店というだけで、なるほど、となる。DJ KOOがここの帽子を被って紅白歌合戦に出たそうな。

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キタコレビルの奥には呑み屋「唐変木」。階段を上がると「サウスポー」という女性向けの奇抜服を売る店があったのだが少し前に移転してしまった。

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 キタコレの西側裏にはなんだか寂れたレトロな呑み屋が入っていて、気になっている。

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中通りを西に進むと渡世ネコの巨大球体関節人形が飾られたネコグッズの店がある。

 

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今日も夢見て誰かが歌う。