陶芸 釉がけ

白鳳という白い釉薬と油滴天目という黒い釉薬を使ってみた。青磁や灰なんかは若干高価らしく、とりあえず初めてなので使うのはやめた。


釉薬の入ったバケツをかき混ぜ、網で濾して固まりを取り除く。そしてざぶんと器をくぐらせる。ほんの1分ほどの間に素焼きの陶器に釉薬が吸い込まれて表面が乾いていく様が興味深い。釉薬をくぐらせる際の器を持つ位置も次からは考えんとな。かけそびれた場所に再度塗ったりする度に不細工になっていくのがわかる。


とはいえ植木鉢なので縁が細く滑らかになっていなくともよい。ひび割れようとも許容できる。そもそも底に穴が開いているわけで漏っても構わない。気楽なもんだ。


同じ釉薬を使っても酸化焼成還元焼成という異なる焼成方法があり、発色の仕方が随分と異なってくる。油滴天目は酸化焼成用に作られたもので還元焼成すると溶岩のようにブツブツになってしまうらしい。遊び心で敢えて油滴天目を還元焼成してみることにした。


不細工なのも「味がある」という逃げ文句に走って済まそうと思っているが、小奇麗な器を作ろうと思ったら釉がけでも失敗できないしさぞ大変なのだろう。