ハナニラが咲き乱れ
連翹も爽やかに彩りを添え
鈴蘭水仙も可愛らしく
中東で古代から親しまれるムスカリも帯状に林立した様は壮観で
石蕗も紫陽花も瑞々しい緑
小手毬も蕾を付け4月に向けて備えが進む
一番の悦びは南高梅が十ほど実を結んでいたこと
2週間のフランスは疲れた。安らげる機会が少ない。田舎町で何もしない1日なんかがあれば違うのだろうが、路面は犬の糞やなんかで汚いし、地下鉄や雑踏ではアジア人に対する奇異な視線に多少の緊張感を帯びる。言葉を聞き取るのに神経が磨り減る。
我が家周辺で日向ぼっこする猫を眺め、断水気味だった植木に水をやり、愛犬マンゴー殿と緑道を散歩する。そして朝からなみなみと肩まで浸かれる湯船で小説の一冊でも読むとようやく、身も心も弛緩する。
日本が好きだな。本音を言えば、もっと静かな地方都市に移り住みたい。それか京都。
すっかり春。まだ疲れて、あれこれやりたい気持ちが起きないが、これからさらに草花が萌えていくのは楽しみだ。