自家栽培しいたけとヒジキの土鍋炊き込み御飯

今週のお題「得意料理」

いや、初めて作るけれどもせっかくなので。

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インドに出張している間に息子が毎日霧吹きして椎茸を育ててくれていた。間引くこともなく、収穫時も過ぎて傘が開いているのはご愛嬌。霧吹きを忘れて乾燥して干からびているかと思っていたので椎茸が育っていて嬉しい。

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ううむ。大量。乾燥させればもっと旨味が凝縮されるのだろうか。

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米は京丹後の減農薬米 3合

鶏モモの細切れ  300g

大量の椎茸 4つ切り

しめじ 1パック

刻み生姜

日高昆布 10cm

そして「こころみ」で頂いた太い立派な鴨川産のヒジキ。予め水に戻しておく。

福井の伝心という日本酒30mlと醤油50ml、味醂20mlに出汁600mlを全て土鍋に予め入れて炊き込んだ。強火8分の後に醤油出汁で焦げやすいので一旦、鍋底と上をかき混ぜてさらに中弱火8分、蒸らし5分。


もう、なんか旨味の四重奏のような味になった。椎茸の旨味、昆布の旨味、ヒジキの旨味、鶏の旨味。案外、炊き込まれた椎茸は瑞々しくてしんなりとして美味しい。


また椎茸の第二弾を育てたい。


映画「モード」、「ヘッドハンターコーリング」、「二つ星の料理人」「オールアイズオンミー」「ゴーストストーリー」「ダークタワー」「ベイビードライバー」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

目先の損をしても自分の信念を押し通す。自分にとって価値のあるものからブレてはいけない。そう思わせる作品数点。忘れっぽいから時々、こういう作品を見て自分の立ち位置を再確認することは有意義だと思う。

 

 

MAUDIE ☆☆☆☆

しあわせの絵の具

 

カナダの実在の画家の半生を描いた作品。若年性リウマチで体が不自由ながらに絵を描き続けたモード・ルイスと、彼女を支えた夫を描く。

 

モードは生涯を通じて貧しかった。魚の小売業を営む夫は偏屈で世間の評判は悪かったが夫婦の絆は強く、彼女が描く明るい色彩の素朴で温かみと幸せに溢れるタッチの絵で彼女はカナダで最も愛される画家の1人と言われる。

 

世の中で何が幸せで何が価値があるのか。世間体に惑わされずに、地に足をつけて、自らの手の届く範囲の人やモノを大事に生きていく。実際のところはわからないけれども、けして経済的に恵まれていたとは言えなくとも、幸せに人生を送ったのだと思う。

 

小手先の器用な作品ではなく、描きたいもの、表現したいものを作りたい。そう思わせてくれる。今からでも土を捏ね始めたい。作りかけのものを全て破壊してゼロから猛烈に作陶したい衝動にかられた。

 

夫エヴェレットを演じるのはイーサン・ホーク。偏屈で人嫌いで無骨で言葉足らずな男。実在するそんな男にしか見えなくなってくる。名優だ。自分の俳優としての魅力を見せつける演技ではなく、物語が伝えたいことを引き立てる演技とでもいうのか。とてもとても好きな俳優のタイプ。映画では描かれなかったが実話では晩年、夫も絵を描くようになったという。

 

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2018年に公開予定とのこと。実を言うと、邦画のタイトルを見てげんなりした。幸せだの愛だの押し売り感が強くなっていて、この広告を見てから作品を観ていたら素直に入ってこないように思う。売らんが為の安っぽいタイトル変更ではないか。

Maudie

Maudie

 

 

 

A FAMILY MAN ☆☆☆

ヘッドハンターコーリン

 

ジェラルド・バトラー演じるマッチョで勝利至上主義で好戦的で口がまわり自信家。勝利のためならば卑劣な手も厭わない。体格が良く、筋肉質。立派な家に美人な奥さんと息子と娘。わかりやすいアメリカ的成功者の家庭。

 

「因果応報」

 

仕事に一辺倒だった遣り手のビジネスエグゼクティブが家族との幸せに気づき生き方を見直す、とまあ何度も描かれているアメリカらしい題材。そしてこんなに恵まれていながらも、息子が白血病になるまでそれに気付けない。

 

自分はどちらかというとこんな風にヘッドハンターという首狩り族に売買される商品側なのだな。オファーを頂いた案件をお断りした際にはお前のためを思って薦めているのにだの、お前の判断には賛同しかねるだの、いろいろ言われた。私の意向よりも、私のことを成功報酬の金にしか見えていないのだな、と強く感じた。ヘッドハンターに世話になったことがある人ならば興味深いあちら側の舞台裏を描いた作品だと思う。

 

自分の仕事に誇りを持つ、子供に誇れる仕事をするというメッセージには同意。

 

それにしても、だ。子供は病を克服し、主人公は優秀でハンサムで自信家なままに、さらには家族との絆を取り戻して全く隙のない完璧な父、夫になったわけだ。彼が仕事の鬼だったころに卑怯な手で蹴散らされた被害者はなんだか報われないな。そこに心が向く自分は僻みっぽい気もするけど。

 

昔、不良やヤクザだった人が真面目に更生するとちやほやされ、昔から真面目一辺倒でやってきた人は陽の目をみない、という話にも通じる。悪どく経済的に成功してその後で目を覚まして家族との絆を取り戻して幸せな生活を得るなんて、あまりにもいいとこ取りじゃないか。真面目にコツコツやった人が報われない。作品で言うところの「因果応報」が足らんだろう。

 

ファミリー・マン ある父の決断 [DVD]

ファミリー・マン ある父の決断 [DVD]

 

 あれ、機内で観た際には邦題がヘッドハンターコーリングになっていたが、発売予定のDVDだとファミリーマンだ。こちらはヘッドハンターコーリングのほうが良いような気がする。ファミリーマンってのもダサくないか。バットマンスパイダーマンロケットマン、ファミリーマン。蝙蝠男、蜘蛛男、金正恩、家族男。

 

 Burnt☆☆

二つ星の料理人 

 

こちらは2015年の映画で昨夏日本公開。

怒声が飛び交う厨房の戦場感が鬼気迫る。エゴの塊、料理人同士の確執。

 

料理を極めようとする人の拘りを追求した世界が描かれていて心に残った。

 

料理や皿を投げ捨てるとは何事か、とか怒声が飛び交う厨房で作られた料理なんて美味しくない、だとかいろいろ文句の言われている映画。そのような文句を言っている人には勘違いがあると思う。名声と料理の極みを追求している肉食的で闘争的な芸術家であって、料理で勝負しているのであって、シェフ側に温かいおもてなしをする意識はないのだよな。

 

接客は完璧な給仕のできるサービスを雇ってやることだと思っているし、厨房の怒声は客席には聞こえない。にこにことした笑顔で客と迎合した雑談をして満足感を味わってもらいたいわけではなく、料理の味で判断してほしいと思っている。

 

画廊や注文客に愛想の良い商売上手な画家と、自分の全てをぶつけた絵だけで評価してほしいと願う画家の違いのようなものか。

 

いがみ合い、意識し合う料理人の人間模様も描かれる。リースという同じレストランで修行した三ツ星レストランシェフが登場する。貶しあい、敵意を剥き出しにして、それは幼稚なぐらいだが互いを刺激し合う存在として深く認め合い必要とし合っている様が描かれる。高みに上がるほど、対等なレベルで刺激し合える人は少なくなり、専門領域では孤独になっていく。主人公の醜態を晒さないように人払いをし、自ら介抱するリースの振る舞いは無表情ながら優しい。

 

ミシェルの復讐の鮮やかさには、主人公同様に呆然と笑うしかない。

 

それにしてもミシュランを始めとして、フランスって格付け大好きでかつ、何事も上から目線だよな。斬新だと褒め、古臭い、インパクトの薄い復活だなどと貶し倒す。何様だよ、と批評家という人達に対して腹立たしくも思う。

 

フライパンで肉を焼くのは旧世界らしい。ビニール袋に入れて温熱調理するのがトレンド。しかしそのトレンドも数年で変わるのが最先端の料理界でもあるそうな。


ところで、料理人があんなにスパスパと厨房でタバコを吸って良いのか。それだけは解せなかった。

 

 

ALL EYEZ ON ME 

オールアイズオンミー

 

伝説的ラッパー2PACの伝記ドラマ。心に響かず。

 

エミネムはプールにビキニ美女侍らすようなMVは撮らないよな。「成功して金持ちになると白人の美を有り難がり始める腐った黒人がいる」みたいなことを言ったTupac自身も当てはまってるような気もする。

 

スラムの代弁者として歌い、そのくせ、無計画に放蕩を尽くして身をもち崩す。なんだかな。

 

彼が作中で言う「これだけは譲れない」という報復への執念には全く共感できない。

 

All Eyez On Me DVD

All Eyez On Me DVD

 

 

 

Ghost Story ☆☆

ゴーストストーリー

デミ・ムーア主演のあの名作と同じように不慮の事故で亡くなった男が残された恋人を霊となって見守るという二番煎じな物語かと思った。

 

地縛霊。

 

現実はもっと淡白で無情でせつない様が淡々と説明的な映像や台詞も控えめに描かれていく。

 

ドラマチックな起承転結のない作品だけれども、心が疲れた時に観ると心に静かに染み込んでいくというか。人に勧められるかはわからないが自分は好きな作品。アカデミーでもカンヌでもなくサンダース映画祭で絶賛された映画といえばなんとなく伝わるのだろうか。

 

 

Baby  Driver☆☆

ベイビードライバー

 

ワンダーウーマンやダークタワーなんかよりもこちらの方が面白いと思うのだが、前者は日本公開されるが当作は未定。

 

ワイルドスピード」シリーズが好きな人はこの作品も面白いのではないか。主人公の子供と大人の狭間な容姿と表情はまさに今だけのものに思う。

 

 

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

 

「打ち上げ花火、丸いか、平たいか」という話を作中ではみんなしていて、誰も横から見るか、下から見るかなんて話はしてなくないか。

 

魚眼レンズで眺めたような構図や、立体的で遠近感溢れる視点からの映像表現が多く、最近のアニメの描写力って凄いな、と思いながら眺めていた。

 

登場キャラクターがみんな髪がツンツンしたアニメキャラなのは残念。ゲームでいうところのファイナルファンタジー化というべきか、映像は美麗化していくのに登場人物はホストのような優男ばかりで世界観は薄っぺらくなっていく。

 

インドの宝石の都で ラッシー、草木染め、陶器に宝石

 ラッシーワラ

ジャイプール名物の一つにラッシーワラがある。ジューススタンドのような店構えで、素焼きのコップにラッシーを注いでくれる。

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普通サイズで30ルピー、大で50ルピー。大で90円程度なので現地感覚だと少しいいお値段。少し自分に贅沢させる感じだろうか。

 

ラッシーなんてインド中、どこでもあるだろうと思うなかれ。ジャイプールのラッシーワラのラッシーはこれまで飲んだどのラッシーよりも美味しい。ほんのりとした甘みと酸味が感じられる絶品。表面には湯葉のような分厚い膜が張っていて、それもまた美味。

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この味を再現できたならば日本でも売れるし流行ると思うのだよな。インドの衣装着て、素焼きのコップで提供して。誰かやらんかね。ぜひ出資したい。出資特権でいつでも好きなだけ飲めるならば。ああ、また飲みたくなってきた。

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オートリクシャーの兄ちゃんに、一緒に飲もうよと誘った。このラッシーワラのラッシーが如何に絶品かはこの笑顔が語っているかと思う。

 

ブロックプリント 木版草木染め布

木で彫られた版型でヘンナなどの植物性染料で模様をつけた布がインド各地の名産になっている。アニョーキやファブインディアなんかが有名だが、なかなか値段も高い。そこで現地の安いノーブランドのものがないかと店を訪ねてみた。

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版画と同じように、図柄に合わせて版を重ねていく。グリグリと押し付けるのではなく、上からガンと拳を振り下ろして叩くのに驚いた。

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複数の版型を重ねたあと、実際は天日干しにするらしいのだが、デモでは薬品に浸して色が変わる様をみせてもらった。

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 残念ながら、好みの品はなかった。

 

それにしても前回のインド訪問時にみつけたインド聖牛柄の服と似たものを探したのだが見つからなかった。こんなものが欲しいと例を見せたかったがブログに写真を保存していたつもりだが見つけられなかった。自分のブログはたまに自分にとって役に立つのだよな。

 

 

陶器

ジャイプールの名産だと聞き、ブルーポタリーというクリントン夫妻も訪れたという有名店につれていってもらった。

 

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期待値がとても高かったのだが正直、肩透かし。

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雑に描かれたものばかりで値段も高い。もう職人の手によるものというのも憚られる作業員が大量生産した水準の品質。少し高くても買いたいと思える代物ではないし、これならGood Earthのほうが魅力的だ。確かにクリントン夫妻は訪れたかもしれないが、何も買わなかったのではないかね。インドには素晴らしい細密画があるのにここの陶器の絵付けが雑すぎて残念。

 

 

 

 

宝石

 

ベルギーのアントワープがダイヤモンドの集積地であるように、インドのジャイプールはルビー、エメラルド、サファイア、トパーズなどの集積地であるらしい。研磨加工業が栄えていて、インドで産出される原石の加工だけでなく、海外からも原石が持ち込まれるそうな。

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さすがにジャイプールの宝石は卸などで買うと安いと言われても、エメラルドやルビーは小粒でも高い。エメラルドは殆どがザンビア産らしい。品質もわからん素人なので手を出しかねる。

 

前回、イエロートパーズのペンダントトップとピアスを送ったらそれなりに喜んでくれたと思う。カラットの大きさの割にトパーズは値段が手頃だし、それなりのボリューム感があるのか良い。今回はブルートパーズから選ぶことにした。インド産の原石だとかロンドンブルートパーズだとか言っていたけどどうだろう。ブルーは完全天然物で深い青なんて滅多に見かけないし値段も跳ね上がるはずで、この価格帯は天然トパーズに放射線照射して青化したものだとは思う。

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ブルートパーズの巨大な石。インクルージョンも肉眼では見当たらず青も濃い巨石。これが4万円ってのはどうなのだろう。安い気もするが、そもそもの値段が高い代物でもある。

 

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ティアドロップ形のペンダントトップにピアスのセット。どうだろう。インド人好みなデザインかもしれん。(ラッシーワラや陶器店をはしごしながら)半日費やして、2軒で比較して世間話して笛ラムネを店の幼児にサービスして35%ほど値切らせてもらった。


2時間半の買物はなかなか楽しめた。

印度の美意識の原型は孔雀か。ジャイプール 市街宮殿と天体観測器ジャンタルマンタル

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水墨画のように灰色が重なる水上宮殿の景色。乾いた土地で貴重な湖の中に浮かぶ宮殿は楽園の体現なのだろう。

 

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「この門は何世紀に誰が建てた」だのと耳元で途切れることなく喋り続けようとするガイドさんに、のんびりぶらぶら見て回りたいから入口の木陰でチャイでも飲みながら休んでいてくれと暇を出す。Wikipediaで後で調べられるような知識を教えてもらいながら見るよりも、おおこれは、という景色で立ち止まってじっくりと浸りたいのだよ。

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これがラジャスタンで洗練され磨き込まれた美意識の一つの結晶。先週、食事をしたフランス人が芸術は過酷な土地でこそ花開くと言っていたっけ。いつでも果物や魚などが手に入る熱帯では簡素な美術に留まりがちなのだそうだ。寒さや暑さの過酷な地で少ない資源を争う環境で眼を見張るような執着心のある美が生まれるのだと。

 

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水に乏しい過酷な砂漠地帯を統べたラジャスタンの美術。なるほど、フランス人が言っていたことは一理あるのかもしれない。このファサードの深く複雑な緑が今回の訪問で一番の景色か。

 

 

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放射状の細かい模様が総体として一つの複雑で深みのある装飾模様となる。まさに印度孔雀が原点なのではないか。日本にも古来から周辺に印度孔雀がいたら日本美術の理想の型も変わっていたのだろうか。

 

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金の扉にもなにやら深みが感じられる。メッキのようなピカピカではなく、鈍い金。

 

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高さ27m、測定精度2秒という偏執的な世界最大の日時計があるジャンタルマンタル。

 

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巨大天体観測器群を作り上げたジャイ・シン2世という王様もいたそうだ。アンベールから平地へと遷都までしてしまったらしい。確かにあんな丘の上の要塞にこんな観測器は作れない。

 

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測定精度2秒の日時計。そこまでの精度をなぜ王様は求めたのか、と4回ぐらいガイドさんに聞いたのだが毎回録音済みの少しずれた答えが再生される感じで苦笑。王様にとってのラッキーナンバーは9だったなんて答えにはなってない。

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設計も王様によってなされたというのだから、とんだ鬼才がいたものだ。モダンアート的造形としても面白い。

 

何を作らされているかよくわからずに何度もやり直しを命じられて泣きっ面になる石工の姿が目に浮かぶ

アンベール要塞と宮殿と

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風の宮殿。王宮の周りを2km近くも回廊が張り巡らされ、そこには網目の覗き窓があって宮廷の女性達が姿を見られることなく外の市井の様子を眺められたのだとか。

 

とはいっても宮殿に面した街並みに本当の姿があったとは思えない。検閲済みの情報のようなものだったのではないか。囚われの身には変わらず。

 

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砂漠地帯において水は生命線。水位の大幅な変化にも対応できる良案設計だ。落ちても水だしね。しかし登りと降りの階段をそれぞれ作るだけの方が作る手間は少なく済むのに、これだけ階段を張り巡らせたのは同時に水を汲む人の混雑を考えてのことなのだろうか。

 

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象が観光客を乗せてゆっくりと、途絶えることなく登っていく。

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爽やか。茶色い景色の中にあって一際目立つ清涼感。

 

 

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とても童心と空想を掻き立てる多層構造の防衛砦と宮殿の複合建築だ。

 

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その威容にジャイ王の富と軍事力が偲ばれる。こういうものを陶器の焼締で作ってみたらよいのだろうか。

 

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時間が許せばもう一つの丘にある要塞にも足を運びたかった。もっと人気も少なく、廃墟的な空気を纏っていそうだった。

 

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ジャイプール王は比較的聡明な人が多く、ムガール帝国が覇権を唱えた時代にも巧みに同盟協定を取り結んで国力を保ったそうだ。

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このヘタウマなガチョウの絵を見逃すわけにはいかない。

 

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アルシサール・ハヴェリ ホテル

 

そりゃあ、もう、ジャイプールにも一泊3万〜5万円、果ては10万円もする高級宮殿ホテルはいくつかある。ムンバイで泊まっているトライデントホテルの系列ホテルだって3万円近い。

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それらに対して、このアルシサール・ハヴェリが1泊8500円って驚異的ではなかろうか。東横イン価格、プレッソイン価格と考えてみるとどうだろう。費用対効果のレバレッジ率が最高なのではないかという話だ。

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インドはやはり物価が安い。昔、1泊数百円の安宿を転々としていたような庶民がこんな立派な邸宅に泊まらせて頂いて申し訳ないです、マハラジャさん。

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シャワーの出が少し悪いとか、網戸の建て付けが悪いとか、タオルが繰り返し洗われすぎてごわごわしているとか、日本基準で少し足らない部分は幾つかあるけれどもそれを補って余りある雰囲気がある。旅の愉しみは異国情緒であって日本と同じものを求めても仕方がない。

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エアコンも天井のファンもあるし、無料の水も紅茶を飲む給湯器もある。これ以上、何を望もうか。

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客室数は30はあるだろうか。そこら中にウェイターというか従業員がいて、水周りや家電も最新とは言わないがそれなりに不便の無い水準のものが揃っている。このホテルにこの値段で泊まれるのは客として有難いが、経営側としてはどうなのだろうかと心配になる。おそらく、従業員の給金が気の毒なほど安いのだろうな。

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夜には中庭で異国の笛の生演奏に酔いしれながらあれやこれやの考え事に耽りながら食事ができる。ブッフェで950INR。お酒は追加料金だが、ガーリック、バター、プレーンの中から選んで焼いてもらうナンもカプチーノも追加料金は無しだった。

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魔法がかかる夜景。

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なんと、ここは犬OKなのか。躾の行き届いた良家のお犬様のご様子。

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イシグロカズオ氏の「日の名残り」を読んでいる最中なのだが、こんな大邸宅を切り回す執事の姿の想像が補完される。往時には何人の召使いが働いていたのだろう。f:id:mangokyoto:20171111203648j:plain

宿泊客が食事を取れる大食堂には長い、長い食卓がある。かつて何十人ものゲストを主人がもてなすこともあったのだろう。

 

ああ、働きたくないよう。

 

 

菜食主義が主要な国だから生活環境に動物が多いのか


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これはレッドスネークカモーンというのだっけ。このコブラ、毒はあるのだろうか。万が一でも噛みつかれたら笑えない。君子危うきに近寄らず。

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牛が我が物顔で闊歩し、

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山羊は車に煽られながら小走りし、

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駱駝は労働拒否。

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犬は戦力外。

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猿は人間を観察しながら着かず離れず。


ああ、インドに来た実感が湧く。


まだまだ貧困が多いこの国で生活環境にこれだけ野放しで動物が多いのはやはり菜食主義者が大部分を占めるからなのだろうか。

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どこに向かって歩いているのかわからないこの牛もどこかの家庭の所有物だという。全く管理されてないように見える。


もしこれが中国だったら気付かぬうちに捕獲され食べられ、売られ、周辺から動物はいなくなってしまうのではないか。どうなのだろう。

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日本では、置き忘れたスマホや落とした財布が警察に届けられるなどして戻ってくることがあるのが外国人にしたら奇跡のようで日本人がモラルが高いだのなんだの言われることがある。

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しかし食うに困っていない日本人が多い中で、せいぜい数千円、運が良ければ数万円程度の現金と使えば足がつくクレジットカードを盗まない良識よりも、食うに困っている人達がバラせば足のつきにくい牛や山羊、鶏、豚などがそこら中をうろつきまわっていても誰も勝手に捕まえない良識のほうが節制があるように感じてしまう。

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「こら、見せもんじゃないよ」

交通ルールが皆無のようなこの国でレッカー移動されている車に遭遇。警官と思しき人がいるので故障車の移送でもなさそうなのだけれども、どうなのだろう。わからないことだらけのインド。