善光寺門前の信濃蕎麦「大丸」、絶品純米柚子甘酒のある風情ある酒蔵「よしのや」

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善光寺門前の蕎麦屋「大丸」へ。
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暖簾といい、店先で蕎麦を手打ちする風情といい趣が素晴らしい。

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ズルズルっと軽やかにお腹に収まった。
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蕎麦湯も美味しくつゆも飲み干して満足感に包まれる。

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門前入口を脇にそれて数分の距離に日本酒の酒蔵「よしのや」がある。素晴らしい建物を大事に残されていてテンションが上がる。
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酒蔵見学も無料で先に行うことができるようになっている。
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戦後間もない頃のTVCMのストーリーボード資料が展示されていた。この頃は軍人さんが身近だったのだろう。
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80年前の紙の資料が色褪せていない。
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ガラス越しに醸造設備も見ることができる。
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1950年代を中心とした日本酒のラベルコレクションなんてものもあって、全国の酒蔵のものご並ぶ。あまり網羅性はなく、私がよく飲む秋田や山形、福島の酒もほとんど見当たらなかった。昔と今では流通した酒蔵や銘柄の構成は大きく違うのか。昔は他県の遠方の酒などほとんど手に入らず、誰かが現地に赴いた際に買い求めたものなのかもしれない。
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春鹿、秋鹿は飲んだことがある。金鹿は初めて見た。
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一度、全国の正宗ラベルを集めようかと思ったが始められていない。その前に鹿ラベルを集めようか。
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コロナ以降で試飲させてくれる酒蔵はかなり減ってしまった。しかしここは気のいい店員さんがこれはどう、こちらも是非と勧めてくださる。磨き度合いが50%、40%、35%と異なる純米大吟醸とそれをさらに機械圧縮ではなく自重に任せて袋でポタポタと垂れさせて取ったものも飲ませていただいた。40%磨きの袋搾りは5000円、35%磨きの袋搾りは10,000円と全くもって予算オーバーなのだが是非飲んでみて欲しいと勧めてくださる。天国だな。

50%のものを機械搾りと袋搾りで比べると袋搾りのほうが違いは瞭然として澄んだすっきりと美味になっていた。40%、35%は袋搾りのほうが確かにすっきりとより上品な味わいになるのだが、開栓語の数日のうちの味の変化ぐらいな違いしかないように思った。機械搾りでも十分に美味しい。40%磨きの機械搾りの純米大吟醸を購入した。
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さらに今回の幸せな出会い。純米吟醸のアルコール0%の甘酒が驚きの美味しさだった。これは良い。米のつぶつぶ感は皆無の滑らかな喉越し、砂糖無添加の米から引き出された純粋な甘さに柚子の爽やかな酸味が加えられた逸品。これはとっておきの「おもたせ」アイテムだな。私の飲んできた甘酒史上で断トツに美味しい。

 

長野善光寺参り 比類なき仁王像

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1人会社を休んで北陸新幹線に乗る。東京駅で買った「べっこう丼」と刺身に合わせて作ったという金澤のクラフトビールを頂く。駅弁の刺身の美味しさに驚いた。なるほど、ビールも美味。
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善光寺までは長野駅から徒歩で25分ほどの距離だった。バスもあるが、街並みを歩きながら歩くのがむしろ良い。
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遠い記憶で長野駅善光寺は来たことはあるはずだが記憶はない。門前にはきれいに整備させ保存された歴史的建築物が並ぶ。
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どれも古建築好きにはたまらない。
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宿坊も参道の左右に連なっており、建物はよく手入れされており美しい。
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見応えのあった仁王門。
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原型は高村光雲米原雲海の作だという。1918年に完成し設置されたとのこと。なるほど、大正という比較的新しい時代のしかも高村光雲という天才彫刻家による表現であるから古典的な特徴を残しながら真に迫る写実性と迫力があるのか。
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何せ頭や体躯、手足とのバランスが良い。そして筋肉のキレっぷりが尋常ではない。ボディビルダーにはとりわけ目を引くだろう。
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迫力がこれまで見てきた仁王像と段違いではないか。正直に言って仁王像ランキングをつけるとしたら一等かもしれない。
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この脚の筋骨隆々とした表現よ。
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素晴らしいものを見た。
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大伽藍。
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陶器、染付の陶灯籠もある。よくぞ破損することなく残ってくれている。風雨と陽に当たって陶器も劣化するものだと思っていたがそうでもないようだ。
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善光寺の素晴らしいのはこれだけの大伽藍でも背景は 市街地の人工的な建物群ではなく緑一色、山一色だということ。
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閻魔達磨なんてものがあった。インパクト大なり。

窯出し 失敗の数々

大窯本焼き教訓

当面、大窯で翡翠粘菌は焼かない

焦がすならば下段は大丈夫そう。

念の為、薄く掛ける。

溶岩釉は問題なし。

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電気窯の大窯で本焼きしたのだが結果は残念なものだった。
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窯に釉垂れは無し。異常なし。詳細を失敗しようとも窯に損傷がなければ良し。
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カブトガニの陶蟲夏草鉢が酷いありさま。釉剥がれという症状。通常は厚掛けしすぎるとなるらしいが、普段よりも厚掛けしたとは思っていない。
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そもそも下段は同じように筆塗りした作品は釉剥げしておらず、上段だけ釉剥げしている。しかも黒っぽく発色している。
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こちらも同様。良好な焼き上がりと比べて発色も悪い。
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問題なく焼けている時は小窯で焼いている時。今回は珍しく大窯で焼いた。この霞んだ緑は少し還元がかかった結果ではないだろうか。あるいは窯の下段は温度が上がりきらなかったとか、冷却のスピードが小窯よりも遅かったとか、何か窯由来の理由がありそうな気がしている。
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無事に焼きあがればお気に入りになったであろう翅を透かした蝉の鉢も無惨に失敗した。
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CTCという合成糊を混ぜて釉薬を再度筆塗りして再度焼成して化けて復活してくれることにかけてみるか。それでも失敗したままなら植えて庭の土に植え込もう。

高円寺大道芸祭

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コロナ前ぶりに土日2日にわたる大道芸祭が復活した。同じパフォーマーを繰り返し見られると嬉しい。

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シルクドソレイユにも出てらしたというアスタリスクノヴァというドュオは高さが増して迫力も格段に増していた。高さ10mは見ている人にも恐怖だ。
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高円寺大道芸祭の主役はチャランポランタン派と大駱駝艦派がいると思っている。勝手に。

 

今年は5人編成で例年よりもかなり少なかった。男性のパフォーマーも例年は艦長を除いて2人以上いるのだが今年は1人だった。
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鶏のような滑稽な動きや垂直の跳躍が多くて面白かった。
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おお、見覚えのあるパフォーマーだ。
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駱駝艦の山場はやはりこの火吹き。

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ペストマスクの艦長と火を吹きかける金男。金男と書くと北の王朝の人みたい。
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さすが吐く炎に高さがある。もう1人、高円寺大道芸祭の火吹き男といえば芸人「マコト」だが彼は元気だろうか。今回は見られなかったがどこかの会場で場を沸かせていたはずだ。

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肉体を駆使したパフォーマンス。肌を金色にぬっているせいで肌呼吸ができなくなっているように思う。数分で大きな水滴が全身を覆う。
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1回のパフォーマンスで200人近くが集まる。投げ銭に紙幣を入れている人も多い。1回10万円ぐらいにはなるのだろうか。
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日本一になったこともあるという組み手アクロバットパフォーマー

高円寺の大道芸は招待制でどんなに参加したくとも招待されないことには参加できないそうだ。全国の大道芸人が参加したい大道芸祭の一つだそうで、来年も参加できるように頑張りますとのことだった。
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高円寺は大道芸祭でGWが始まる。

初めての在廊 ウサギノネドコ東京店「もしも博物展」

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京都展の巡回展として4月24日から7月29日までの3ヶ月にわたるグループ展「もしも博物展」がウサギノネドコ東京店で始まった。ありがたいことに京都展で85%の作品に貰い手がついてくれたので、また新しい顔ぶれをたくさん納品させて頂いた。
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谷中にある東京店も人通りの多い立地ではなく少し奥に入った住宅街の中にあるのでこの店を目的にしてくるお客さんが中心の店だ。
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眩しい。嬉しい。なかなか存在感を出してくれているように思うし、冬虫夏草とマミラリアサボテンの群生株の魅力が伝わればと思う。
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24日初日に早速、トゲトゲダンゴムシミカヅキツノゼミが貰われていったそうな。ミカヅキツノゼミは他店でも出品初日に貰われていったので巷で人気のモチーフなのだろうか。平日初日にたまたま通りがかって初見で気に入って買ってくれるような作品だとは流石に私も思っていないので、instagramを見て知ってくれていた方のような気がする。
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貰ってくださった方には、ここは作りが甘いのではないかとか、次はこんなのを作って欲しいだとか、こんな植物を挿してますとか植えてみましたみたいな連絡をしてくれると嬉しいのだがな。
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今回は鉢の中に植物を植え込んでいる鉢を3つほど置かせてもらった。比較的明るい窓際近くに置いてくださってありがたい。
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他の作家さんの作品もようやく拝見できた。率直に言って私よりも作家暦も実績も優れた方が多い。私は無名の駆け出しだ。
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制作量も私の何倍もあり、あちらこちらの店や展示会に出品されているのがわかる。
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このウミウシとか好きだな。白に緑青に金色。紫水晶が乗っている。
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実は初めて在廊接客を試みた。

 

まず、話しかけるべきかどうかわからない。話しかけるにしろいつ話しかけるのが良いのかもわからない。話しかけるのも気恥ずかしい。思った以上に難しい。

 

博物フェスティバルのように大勢のお客さんが目の前を歩いていて自分のブースに来たお客さんには自然に話しかけられる、そんな雰囲気はない。そもそも、お店に作家が在廊している前提がない。
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明確に私の作品に興味を持っている人だとわかれば話しかけやすいのだが、そうではない人に話しかけるとご迷惑になりかねない。

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冬虫夏草好きの人の輪を広げると言うのは想像していたよりも難しい。お客さんとの接点を求めるならば博物フェスティバルやデザインフェスタのような短期集中型イベントにも利点があるということか。
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一歩、一歩いこう。

バルサミコ酢オムライスが絶品「cupola」

facebookのUXが酷すぎる。しょうもない広告でも収入が入れば広告の内容は問わずに受け入れているようで内容も酷すぎてfbから遠ざかっている。それでも海外の友人との接点はfbなので仕方なく維持はしている。

GoogleSEO対策という中身がなくとも検索結果上位に出るための工夫とのイタチごっこの挙句、商業サイトの情報ばかりになってしまった。

instagramも見ていて目につく情報の偏りが酷い。高円寺界隈のカフェだとAIMU、RAD BROS、poem、最近だとmargaret houseというカフェの情報に集中している。誰かの投稿を見て流行りどころを抑える安直なinstagramerが多いのだろう。そこ、美味しいか?と疑問に思う店もinstagram上では人気だったりする。

 

欲しい情報は得難い。これだけ情報が溢れても自分の求める情報には辿り着けない。情報検索性は昔よりも悪化している気がする。

 

少しでも見栄えが良くSNSで取り上げられるループに入るとそこに情報が偏る。流行りの店は抑えなきゃとばかりにそこに大勢が群がる。よく行く店の店主が、その子たちはスタンプラリー感覚だから基本的に2度と来ない人が殆どですと言っていた。

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何を書きたいかというと、cupolaという東高円寺の緑道沿いのカフェが内装も素敵なだけでなく食事も美味しい。
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バルサミコ酢のオムライスが絶品だと思っている。某有名な白いフワフワなやつよりも、某人気老舗食堂のやつよりも美味しいと思っている。バルサミコ酢が効いたオムライスなんて他であまり見ない。真似されてしまうぞ。いつか世界はこの美味しさに気づくぞ、と思っている。定期的に食べたくなる。
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instagram上の露出はゼロに近い。こういうSNSの仕掛けが上手でない店は浮上しない。人の情報を参考に表層をなぞってるinstagramerばかりなのでこういう店は拾われない。
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少しばかり穴場感があるところなので客が少なすぎて閉店してしまうと私は悲しいので敢えて上げてみた。