ルーマニア人新婚夫婦の高円寺中野新宿道中

 

取り敢えず我が家に案内して荷物を降ろしてもらった。夫婦で10日間の旅行にリュックサックそれぞれ一つづつ、だけ。本当に、思い付きでふらりと新婚旅行で日本に来たのだな。

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まずは高円寺ルック商店街にあるリサイクル着物の店へ。絹の訪問着やら着物帯やら浴衣やら、浅草の外国人向け土産物屋より遥かに安い値段で昔の良質な和装が手に入る。

 

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刀状の傘を腰に挿して記念写真。もう、サムライゲイシャテンションで興奮気味。

 

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ルック、パル商店街を流し歩いて「大将」へ。さらに「高円寺麦酒工房」で新鮮なクラフトビールの杯を重ねながら、昔話をする。

陽が傾いてからは区民酒場「左利き」に移って会話を続ける。

どうやら、今は仕事が無いような、あるような。こちらの仕事のことも聞いてこない。奥さんはジムのインストラクターとのこと。

 

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翌日は中野ブロードウェイへ。ドラゴンボールが大好きで、自分はドラゴンボールで育ったと豪語する彼。数々のフィギュアを見て、興奮しきり。品数の多さに唖然としてた。流石に今はもう謂わゆるアラフォーとなり、フィギュアを家に買って飾ろうとは思わないそうだ。

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ドラゴンボールのTシャツの品揃えが少なすぎる、とご立腹。「あれ、これは天津飯の服か」と緑のTシャツを見つけてきた。鶴の文字の意味はわからなくても

全身ピッコロになれるスーツだったり、スーパーサイヤ人の金色でトゲトゲした髪型のカツラだったり、試着しては写真を撮って大興奮。「若い頃に、ここを知ってたら買いたいものが多過ぎてヤバかったな」ベジータのカツラはおでこの剃り込み部分が肌色のカツラになっていて、「なんだこれは、黒人には合わないじゃないか」とボヤいていたけど、「ベジータは黒人じゃないだろう」と諭すと「そうだな、ベジータは黒人じゃなくて惑星ベジータサイヤ人だ」と納得していた。

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フィギュアごとに、これはどのドラゴンボールのシリーズで何のシーンだと解説をしてくれる。そんなにコアなファンだとは知らなんだ。

 

中野サンモールのユニクロドラゴンボール柄のTシャツが売られていることを把握していたので連れて行った。案外、新宿などの巨大店よりも品が残っていたりする。そのほかにスポーツウェアも含めて、シンプルなデザインと手頃な価格に大いにお気に召したらしい。ユニクロを知らない人を、途端に虜にするのだからユニクロの商品力や店作りは改めてすごいと思う。

 

新宿に移り、バスタ新宿で夜行バスのチケットを物色。日中の新幹線代片道1万2千円が予算オーバーらしい。こちらとしても、来週は仕事があるし構えないので京都になり出掛けてもらった方が都合が良い。

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そのあとはヨドバシカメラを8階から1階まで流していく。少し歩き疲れた足に無料マッサージ機が痛気持ち良い。彼は始終、テンション高めに「このマッサージ、ヤバイな」「おおおお、そこ押されたことないわ」「これでいくら?300ユーロ?京都行きやめてこれ買うか」と喋り続けていた。なんとなく、ボビーオロゴンを思い出す。

 

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新宿歌舞伎町にはサムライミュージアムなんてものがあった。入館料1800円と外国人ボッタクリ価格。売店と入口の模造甲冑で我慢。

 

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総工費100億円という触れ込みのロボットレストラン。以前は幕内弁当のようなものがついて6000円強だったと記憶しているが、今や食事無しで8000円。食事は入店後に追加料金だそうだ。外国人相手に人気が出たことに気を良くしたのだろう。遊園地の一日券と同程度の価格設定なのだからかなりの強気だ。値段が上がった分、内容が良くなっているようにも思えない。店頭の記念撮影できるロボットも近くで見ると修繕されずかなり破損しているまま。外国人相手に利益を絞れるだけ絞る段階に来ていると感じた。

 

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裏にSHNJUKU VRというVRゲームを無数に取り揃えたゲーム館があり、そちらは入場料800円を払った上でゲームをやるごとに1200円なりを払う。ただ付き添いで同行したい人も800円払わないといけないのは厳しい。

 

一方でSEGAのゲーム館は1200円を払うだけでVRゲームが試せるし、付き添いも無料でゲームをしている様を見られるので、予算のない彼らにはSEGAのほうが良かった。

 

そのうち、家庭内ゲーム機が普通にVRになっていくのだろうね。

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がんこ寿司で「これで顔拭いても怒られたりしないかな?オシボリ最高!」の図。

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無料で登れるので都庁の展望台へ。三連休ということでビルの殆どは消灯しており夜景の迫力としてはイマイチだった。それでも「高いビルばかりだなー都会だなー」と喜んでいたので良しとする。

 

帰りの地下鉄に乗る前に西新宿駅の外にある巨大な「LOVE」のオブジェで記念撮影を撮った。

 

帰宅後は、近所のコンビニで発泡酒、チューハイ、スナックやチョコを買い溜めしてワールドカップ 決勝戦観戦。試合が始まる前に殆どお菓子を食べ終わってしまった。

 

「低予算」がテーマにはなってしまったけれども、始終ハイテンションだったのでそれなりに満足してもらえたかもしれない。

 

 

備忘録

もてなす客の素性

  • 新婚旅行でゲストハウスのドミトリーに泊まるぐらい予算は無い
  • 旅行慣れしていない
  • 体力はある。長距離を歩くのを厭わない。
  • 食べ物の好き嫌い無し
  • 濃い味、はっきりした味が好き
  • 日本のことを殆ど知らない。現世に浪人はいないのか、レベル。
  • 神経質ではなく柔軟

 

 

着物リサイクル屋 ◎

ヴィレッジバンガード

高円寺麦酒工房 ◎

左利き ◯ もう少し和食慣れしている人の方が真価を楽しめるかも。

コンビニ菓子と酒で晩酌 ◎

ブロードウェイ ◎

ジンガロ 抹茶カキ氷 ◯

ヨドバシカメラ

ダイソー

ロボットレストラン店頭での記念写真 ◯

サムライミュージアム店頭での記念写真◯

がんこ寿司「山野愛子邸」◎

都庁無料展望台 ◎

 

次回の検討事項 

道中に見つけた「ホテルバリアン」というバリ風な宿に興味を惹かれていた。天蓋付きベッドのある豪華リゾートホテル風。価格表に「休憩」があるので進化版ラブホなのか。平日宿泊ならばルームチャージ21:00〜11:00で13800円というのは悪くない。外国人だけの利用も、私が代わりに予約して彼ら二人だけで泊まってもらうのも、当日に本人が支払える限りは問題ないそうだ。3人でレセプションに話を聞きに行ったら、多少怪訝そうな顔で見られた。休憩しません。

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東南アジアのリゾートに行ったことがない人ならば、和風ではないけれども一泊ぐらい泊まっても面白いかもしれない。

 

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  • 季節が良ければ御苑も良いらしい。緑あふれる庭園は私が思う以上に興味があるらしい。
  • アニメ漫画好きでも、フィギュアなのかTシャツなのかで中野ブロードウェイなのか、あるいはジャンプのグッズショップなのか連れて行くべき店は変わる。
  • 都庁展望台は上がるならば平日。
  • 東京ディズニーランドがあるなんて何故教えてくれなかったのかと言われた。
  • 安いチェーン系居酒屋、あるいは牛角のような焼肉屋もありかもしれない。

 

 

 

想像斜め上のルーマニア人的日本食の愉しみ方

取り敢えず、三連休は我が家に泊まってもらい、計画作りのお手伝いをすることにしたのだが来ない。午前中に着くという話だったが音信不通で来たのは12時半。

 

初手「すき家」。前回滞在した別のルーマニア人がここのカレーが安くて美味しいと絶賛していたので試してみる。自分だけできたことはないし。好きな店ではないけれども、早くて安い。

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焼き鮭定食が食べたいという。紅生姜が美味しいと言って大量にご飯の上に載せ始めた。さらにはフレンチドレッシングをかける。自由すぎて言葉を失う。全て笑顔で完食してくれたので、それが一番なのだということにしよう。

 

 

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初日の晩餐は高円寺区民酒場「左利き」へ。唐揚げにワサビ醤油か。すでに塩気のある唐揚げにさらにつける発想はなかった。

「冬瓜の含み煮」も口に合うらしい。こんな味の食べ物は初めてだそうだ。

獺祭のような果実香のあるスッキリしたキレの日本酒はやはりウケが良い。今まで飲んだことのある日本酒と全然違う、これが本物の日本酒か、と。

  

大戸屋の炭火焼鶏は美味しい、美味しいと食べていた。五穀米は味が薄いようで、ソースをかけ始めた。あまり薄味には慣れていない様子。

 

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中野ブロードウェイでアニメやらフィギュアのウィンドーショッピングを楽しんだあとはZINGAROへ。案外、抹茶カキ氷も餡子も違和感なく楽しめた様子。「緑な塊が出て来たからサラダかと思った」との反応が面白かった。

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カフェラテに生姜パウダー、シナモン、黒胡椒が入ったもの。なかなか生姜が辛いのだが、旦那が「これ、最高。作り方を是非教えてもらってくれ」と言うほどの気に入りよう。



晩御飯にはがんこ寿司の山野愛子邸に連れて行った。結論からすると、我ながらかなり良い選択だと思う。新宿にありながら、門構えが立派で日本庭園を備えた写真映えのするお屋敷。入店する前に既に写真撮影会状態になる。

 

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先付けに酢の物、豆腐のトマトジュレ、牛肉のしぐれ煮がとても和風な装いで出される。ああ、どこかのテレビで見た和食っぽい、とテンションが上がり、何やら得体の知れないモノだけれども味としては食べやすい。「こんな味、初めて食べた。すごい美味しいね」とのこと。

 

焼物やら会席のメニューを続けるところを、味付けが濃い目の和風シーザーサラダにタルタルソースのかかった鶏南蛮と脂っこい料理も加えて外国人の満足度を高める。

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さらには一度も冷凍されていない熊野から直送されたという本鮪がワゴン巡回してくる。目の前で追加注文することで、板前さんが目の前で握りにしたり刺身で頂いたり鉄火巻きにして頂けたり。出されたものを食べるだけではなく、こんなエンターテイメントも盛り込まれていて素晴らしい。

 

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しゃぶしゃぶはこうやってしゃぶしゃぶ、ってやって食べるんだよ、と教えるとひたすら「シャーブ シャーブ」と言いながら食べる。胡麻ダレとポン酢醤油に好みで漬けて食べるわけだ。どちらのタレが好みかと聞いたら、「両方、同時が美味しい」と言って胡麻ダレとポン酢醤油をいつのまにか混合したタレを見せてくれた。自由すぎる。

 

締めには饂飩がいくらでもお代わりができて、量が足りない人には調節ができるが、締めの饂飩は不要なくらい全体の料理に量があった。

 

日本庭園を備えた邸宅のような雰囲気での会席なら少なくとも8000円、軽く1万円超えしそうな室礼のなかでの会席が3480円で頂ける。和食に親しんでいる人には、何やら少しおかしいぞ、と思われてしまう献立かも知れないし、本場日本に来たのだから本国では食べられない上等な和食を食べたいという人の期待には応えられないかもしれない。

 

しかし、会席の類は殆ど食べたことがなく、薄味を愉しめない人が安く雰囲気も含めて初めての日本を愉しむならば、とても素晴らしい店だと思う。内装や雰囲気の比率高め、握りの実演提供などの娯楽があり、わかりやすく食べやすい満足度の高い味。それが懐の痛まない3480円という低価格から楽しめてしまう。

 

初めての日本。

日本といえばゲイシャサムライニンジャ最高って、ノリな外国人

かつ予算制限が厳しめ

 

そんな外国人ゲストのニーズに絶妙に応えている。がんこ寿司は京都でも第二無鄰菴という歴史的建造物の邸宅を改装した店を運営しており、一流な建造物と日本庭園の中で、舞妓さんを招いたショーも観れ、格安な会席料理を出してくれる。東京ではなおさら「山野愛子邸」のようなメリハリの効いた店はない。

 

来日2日はゲストハウスの二段ベッドに泊まり、その後は友人宅に転がり込んでいる友人夫婦。「ようやくハネムーンな気分になって来たわ!」と奥さんも上機嫌になり、ライトアップされた邸宅の門の前ではハグしたりキスしたり、何やら新婚夫婦らしく愉しそうだったので成功としよう。

 

夜は自宅でワールドカップ観戦している。

 

ここら辺がウケが良い。

 

 

 

ルーマニア人新婚旅行夫婦急襲 適当すぎて困る。目標は成田離婚の回避。

8月に来ると思われていたルーマニア人夫婦が、急遽、

「明後日到着の飛行機の予約が取れたからよろしくー。

宿もどこ行くかも何も決まっていないけど、日本に着いてから決めるわ。

会えるの楽しみにしているよー」

と連絡が来た。

 

我が家に泊めて欲しいのか、不要なのか。

奥さんはどういう人なのか。

日本で何がしたいのか。

どのくらいの予算があるのか。

ネムーンで期待していることは何かあるか。

日本の高湿度の猛暑に耐えられるのか。

我が家に犬がいるがアレルギーはないか。

 

 

「もてなし」の基本はまず、相手を知ること。相手がどんな人で何が好きかを知らないと話にならない。

 

 

18年間会ったことのない友人

コンゴ生まれのアフリカ系ルーマニア

奥さんがアフリカ系か生粋のルーマニアかも不明

仕事は何をしてるのかも不明

所得レベルも予算も不明

寿司や刺身を食べられるかも不明

旦那がドラゴンボールとサッカーが大好きということだけわかっている。

 

取り敢えず、私も仕事があるし平日は対応できないので週末まで浅草に宿をとってもらうことにした。浅草ならば上野や築地を含め2日間ほど観光して楽しんでもらえるだろう。

一泊3万円程のハネムーンで盛り上がれそうな宿から、一泊2500円程の混合ドミトリーのゲストハウスまで4つほど宿を提案してみたら、真っ先に最安のゲストハウスを予約したとの連絡が来た。ううむ。まともな予算を確保してきているのだろうか。

 

 

フェイスブックを見ると、結婚式の写真が上がっていた。先週末に挙式したばかりらしい。奥さんは感じの良さそうなルーマニア美人。挙式を終えて日を開けずに電撃的に日本に新婚旅行に来るようだ。

 

 

日本の夏はサウナ状態でヨーロッパ人は苦手な人も多いけれども大丈夫か、と尋ねた。

「おれアフリカ人だから無問題。アフリカも暑いよー」との返事が来た。

適当なお前のことなど聞いていない。ルーマニア生まれ育ちの奥さんのことを心配しているのだ。新婚旅行だというのに、全くの無計画で、奥さんに配慮しない天真爛漫すぎる回答に「おまえ、大丈夫か」と問い詰めたくなる。

 

 

結婚式の後の、夫婦の新婚旅行。もう少し前から計画を立てるものではないだろうか。全く旅程も宿も決めずに出発して、久しく連絡を取っていない旦那の友人をあてにして、まずはそこらに他人も寝ているゲストハウスの混合ドミトリーに泊まることにして。それを全て許容しているとしたら、どんな奥さんなのか。こちらも気になってくる。

 

 

学生時代に海外で多くの人に世話になった自分としては、海外からの友人には「親切の倍返し」をモットーにしている。それにしても事前計画の猶予なし、夫婦の素性不明で新婚旅行をもてなせってのはいろいろと、頭が痛い。

 

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え、そこ撮る?

 

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「愚かな生物よ」

 

 

「庭のうぐいす なつがこい」「田酒」 と庭摘み山椒の穴子土鍋御飯。

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氷温にキンキンに冷やして飲むのも美味しい。

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庭の山椒の実を佃煮にした。定期的に葉も摘んでいると、都合よく若葉も手に入る。


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米の味がしっかりして、いつ飲んでも、ああ、自分は田酒が好きなのだな、と思う。思った以上に広汎な料理に合わせられる万能食中酒なのかもしれない。

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-庚申通り商店街

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肉屋「ジャンプ」、「おかしのまちおか」、格安ピザ「シエンプレピザ」の辻から庚申通りを北上してみる。

 

庚申通りは北中通り商店街と並んで足を運ぶことが多く、高円寺有数の魅力的な商店街だと思っている。目的となる店があるからだと思う。「エルパト」、「はやしまる」、「てんてこ」、「HONEY BEE CREPE」、「フローレスタ」、「青藍」なんかは目的地であるし、なんとなく時間を潰したい時には「LEAVEN」が安らぐ。


「チョップスティック」や「天すけ」なんかが満席だとここまで流れて来てしまうことがよくある。どこかしら満足できる店が空いているだろうという安心感。

 

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フロなしアパートの供給源の不動産屋。

 

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看板娘亀。多分メス。

 

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高円寺北口のグルメバーガーといえば「エルパト」。パテに合わせるためにバンズを独自開発するほどの拘り用で、軒先のテラス席を含めて高円寺在住外国人のオアシス。

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庚申通り商店街の黄金の一角。1階に酒あり、豊富な季節変わりのメニューあり、そもそも饂飩そのものも美味しくて値段も手頃な「てんてこ」、2階に静かで落ち着きがあり、パンも買える古民家カフェ「LEAVEN」と卓袱台が落ち着く大衆居酒屋「彦六」。その奥にはラーメンの名店「はやしまる」。

 

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 中華料理「太陽軒」。高円寺には太陽食堂、太陽もあり紛らわしい。ここはどうなのだろうか。少し値段が高そうな店構え。

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女子供ウケ抜群の可愛らしいドーナツで人気の「フローレスタ」

 

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商店街の顔でもある庚申塚。言わ猿と聞か猿が狛犬のように対になっているのだが、見猿は何処へ。

 

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こちらはTIDAというジェラート屋だったが、高円寺に数店舗展開する大蔵が引き取ってDJがいて音楽とジェラートのある居酒屋「割烹ディスコ大蔵」となったらしい。

 

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立ち飲み屋「昭和酒場ALWAYS」の看板のカラフルさはなんとなく好き。いつも客が入っている様子。

 

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その先の脇路地には貝料理の名店居酒屋「あぶさん」。

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奄美料理と焼酎とラスタライムズの居酒屋「テゲテゲ」。スリランカ料理の店かとなぜか思っていた。

 

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駅前から遠くなると案外、ラーメン屋が少ない。赤カブやらお洒落な野菜で彩られた担々麺やら少し変わり種のラーメンでたまにふらりと入ってしまう「中華の麺 Xing Fu」

 

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天然良質蜂蜜にこだわりたいならば、ここ。すぐ先に角パン専門店の一本堂があり、相性が良い。この店の並びの「HONEY BEE CREPE」もパリパリ、モチモチとした絶品クレープ。お勧めは蜂蜜とレモンのクレープなのだが、お隣の蜂蜜を使っていたりするのだろうか。

 

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 4席足らずの小さな小さな餃子屋なのだが、金曜、土曜の夜は埋まっていて気になる存在「赤天」。

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焼きそば220円、たこ焼き280円。いつから値上げしていないのだろう。

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できて1年も経っていないのに行列が出来、さらには整理券が配られるまでに人気が加熱中のカレー屋「青藍」。確かにスパイスの実がゴロゴロしていて、脳天から汗の出るやみつきになるカレーだった。長く長く愛された激安ハンバーグ屋「マッシュ」跡地。

 

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おまけに早稲田通りにほど近い、庚申通りの裏通りにあるイタリアン「ボッカ ルーポ」。落ち着いた雰囲気で美味しく手軽なイタリアンコース料理を頂ける。子供が幼稚園でいない昼に嫁さんと二人で来たい店だ。

 

 

高円寺の夜の雑踏と店ぶれを記録に残す-純情商店街、高円寺銀座

 高円寺純情商店街と言えば、ねじめ正一氏の同名直木賞小説で有名だ。そもそも小説に合わせて後から高円寺銀座商店街から改名している。

 

そのネームバリューからか、「サンドラッグ」、「セブンイレブン」、「紳士服のアオキ」や「ブックオフ」、「リカーオフ」と大手の店に大部分が入れ替わっていて私個人としては高円寺の中でも最も個性と魅力に欠けた商店街なのではないかと思っている。それらの店は別に純情商店街に出店するイメージ的な恩恵はないと思うのだよな。

 

葛飾柴又帝釈天前や巣鴨地蔵通りのような保存管理はされず、純情商店街などと名前だけ変えてしまったから、小説のモデルになった乾物屋やらは他の商店街よりも早く消滅したように思う。

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それでも僅かに個性的な店は残っている。ハンモックがいくつも吊り下げられた「松の木食堂」。数年前は「コシタンタン」という名前だった。アウトドア料理、つまりダッチオーブンで焼いた肉やら燻製料理やらをハンモックに揺られながら楽しめる。そういう豪華キャンプがしたい。

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 バンパイヤと読む。まだいったことがないのだが、美味しいと聞く立ち飲み屋だ。

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 ここら辺は脂っこい肉と酒を飲む、若い人向けのチェーン店が集中する。一階に串カツ屋、二階には鶏肉屋「ちどり亭」。

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 山形から沖縄、果てには上海にまで展開する鶏唐揚げチェーン店「がブリチキン」。

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 磯丸水産や鳥良を展開する大手による餃子専門店「いち五郎」。どこの駅前にもありそうな店ばかりで面白くはない。まあ、均一化し最適化され、かつさほど値段も高くないメニューの店が欲しい人もいるだろうし、そういう一角があっても全然構わないのだが、それが純情商店街に集まっているというのが皮肉に思える。大資本の店に埋め尽くされて、純情なんてあるんかいな、と。

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 純情商店街を突き当たると、クラフトビールの店がある。ビール樽を積み上げたテラス席があり、高頻度で外国人を見かける。その少し先には高円寺麦酒工房があるけれども、街に馴染みのない観光客には麦酒工房は見つけづらいかもしれない。

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純情商店街の半ばを東に入っていくと、左馬がある。

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 この周辺はまだ高円寺銀座の名前を残している。スタンプラリーなど街の祭りでスタンプや景品交換所としてお世話になることの多いまちの駅。

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かなり路地裏に来るとようやく高円寺らしい店が出てくる。管理栄養士、野菜ソムリエ、元栄養教諭の店主が無化調の料理を出す「星ノ夜ノボート」。水道橋博士と同窓生で、店名は同じく高円寺在住の大槻ケンヂ筋肉少女帯の曲名からという筋金入り。しかも店主は消しゴムハンコ作家だったりする。今度、ハンコを買いに行きたい。

 

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そして一押しは「BLIND BOOKS」という古今東西のアート系、サブカル系、アングラ系、禁書系の写真集やアート本を購入したり閲覧したりできる店。

 

店主の趣味やこだわりが滲み出た店が高円寺銀座ビルには集う。

 

「純情」に変わらなかった元の高円寺銀座のままの街区に面白い店が残る。この道の先には最近イチオシの出汁の味の深い肴を出す日本酒が豊富な区民酒場「左利き」があることも特筆したい。

7回忌 各人生ステージの面々

7月7日7回忌

 

子供の頃からとても可愛がってくれた伯父だった。祖父母の家で夏休みに集合すると、従兄弟が同年代だったのでよくまとめて遊んでくれた。

 

都会育ちの父と違い、田舎育ちの伯父は竹を削り出して弓を作ることができたり、何か別種の逞しさを持っていて憧れる存在でもあった。

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7周忌ともなると亡くした悲しみは薄れ、法事の場でも話題にあげるか、あるいは心の内で静かに懐かしむ。

 

ふと見渡すと、自分が辿っていく道を先に歩んでいる人達がいる。

 

親はもう重い何かを運ぶことが危ぶまれる存在となり、語り部としての役目に回る。見ず知らずの他人ならば老婆、老人なのだよな。どこかでまだ自分もそこまで老いてないし、親も元気だと思っているが、頭のどこかでこれは頼めないな、あれはこちらでやった方が良さそうだな、と気を回すようになっていることに気付く。

 

姉弟の旦那さんがもう還暦を迎えたという。白髪混じりがもう黒髪混じりになっていた。恰幅良く腹が出ていた壮年の多くにありがちなように、ある時期を境に健康の為に痩せた途端、一気に萎んで皺々の爺様が姿を現し始める。

 

 

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子供達だった私たちは中年となり、まだ若い頃の気配を残しながらも、相応な経年の徴候が出始める。まだ、危機感なく腹を出して肥えることも厭わない年齢かもしれない。

 

私がオムツを替えた従兄弟の子供が酒を飲み、終えたばかりの就職活動やら内定先企業やら、卒論の話をしている。

 

瑞々しく落ち着きのない子供達。年に一度か二度しか会わない。名前すらお互い覚えていないのに、半時間もしたら幼馴染かのように意気投合して遊ぶ。親同士の距離感を感じ取って、親戚の子同士だとより警戒心なく遊ぶことができるのだろうか。

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あの人はどうしてる、この人の倅は何してる、そんな話が法事の食事の場では行き交う。

 

老いてなお幸せかどうかは仕事や経済的成功の度合いよりも、親子兄弟姉妹の仲の良さのように感じる。

 

不摂生で病に倒れるのは避けたい。

子供をきちんと育て上げたら、あとは好きなことをして生きたもの勝ちなのではないか。

元気な頃にいくら羽振りが良くても、悪さして我を通して離婚して一人になった老後は実に侘しい。

強いるわけでもなく、年に数度帰省したり旅行に行ったり。3世代にまたがって繋がれる団欒がなんだか私にとっての温かい幸せの形なのかもな。

 

自分の幸せの形にそぐわない「世間一般的に良いとされていること」はもっと切り捨てていっても良いのかもしれない。

 

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座敷の格子天井には板絵が並ぶ。トイレの天井に自作の日本画板絵を嵌めたいのだよな。