仙石原のすすき野

晩秋の箱根へ。今回は御殿場から乙女坂を上がる。今回の目的は温泉以外にも仙石原の一面のススキが黄金色にたなびく様を一目見ることだった。


御殿場に到着後、ガラスの森美術館とやらで昼食を取ったのだが、そこで道中のトンネルで付けたヘッドライトを消し忘れてバッテリーが上がるという失態を犯した。幸いにしてガソリンスタンドでブースターケーブルを借りられ、タクシーに繋げさせて頂いたので15分程度で復旧できた。謝礼も受け取らずに、気にせず家族旅行を楽しみな、と送り出してくれたタクシー運転手はかっこよかった。


そんなこんなで夕方4時半にススキの原に着いたものの、僅かに陽は雲に入ってしまっておりそのまま沈む状況だった。


折角、宿から近いこともあり、陽の高い翌日午前中に再度訪れた。


保護地区一面に広がるススキの原の真ん中を遊歩道が真っ直ぐ伸びている。なかなかの広さだ。山の斜面だということもあり、地形のうねりにススキの密度が変化して濃淡となって見える。


ススキの穂はほぼ開ききっており、逆光に仰ぎ見ると銀色に輝いて美しい。これが西陽に照らされると黄金色に見えるのだろう。理想としては、月夜に日本酒でも持ち込んでそういうことに労を惜しまない友人とチビチビとやることなのだろうけれども。。。月の周期と週末の日程と友人の可否は絶望的に一致しないだろう。


大きな鉢にススキを何株か植えて庭の隅で育て、穂が開いたら居間の窓の前に持ってきて風情を楽しめたらと良いなと思う。しかし数株のススキだと雑草然とするだろうか。