6月の緑道。擬宝珠、アスパンガス、百合など。

紫陽花も終わりかけの初夏の緑道。梅雨が明けたら途端に灼熱の盛夏になるのだろう。

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擬宝珠の花。白く薄っすらとした紫色の花がネックレスのように弧を描いて咲くのがなんとも気品がある。

 

 

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アスパンガスも咲き乱れる。

 

 

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なんだか知らないのだけれども、咲くと大量の蟻など虫が花にたかる。こう見えてよほど蜜が出るらしい。

 

 

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茎先ではなく節から花が咲くのが珍しい。肉厚な葉は多肉植物の一種か。

 

 

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百合の乱れ咲き。

 

韓国が殊勲の勝利を上げ、

日本もGL突破をかけてワールドカップ で一喜一憂しようとも、

世間の関心が薄れる中でロヒンギャ族やシリア難民が苦しもうとも、

日々児童虐待や殺人のニュースが流れようとも、

花は咲き続けるわけで。

 

 

常盤忍筒鉢、瓦礫鉢の釉掛け

 

 

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素焼きが完了していた3つの鉢に釉薬をかける。

 

 

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削りカスを固めた粘土再生鉢でもある。

 

 

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下部5cmほどは柿渋釉にどぶ漬けし、上部には筆塗りした後にブラシで擦り落とした。焦げた風合いになる予定。

 

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さてさて、何を植えようかね。

 

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常盤忍筒鉢には白マット。瓦礫鉢には蕎麦釉。

 

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時間が足らずに手をつけられなかった鉢。この鉢には腰から下にはマンガン窯変釉とラスター釉で黒く引き締め、腰から上には羊歯を重層的に描いてみたい。鬼板、蕎麦釉薬の剥がし、蕎麦釉薬

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この鉢にはゴーラムを植え替える予定。晩夏の成長期までには焼き上げて植え替えるようにしたい。あまり秋が深まると根張りすることなく冬を迎えて凍死する危険が増してしまう。

 

豆鹿頭蓋骨の石膏型の制作

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型取りする原型は豆鹿の頭蓋骨の写し。形状がそんなに高度で芸術的な仕上がりかと言われると照れるが、全く同じ寸法で複数作れるのが今回は価値があるのだと思う。うまく作れれば150回以上は使えるらしい。

 

 

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1.底と縦に粘土で壁を作る。粘土は道具土や再生土を使っても構わない。

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2.左右に割ることを意図して凹凸が抜けることを確認しながら粘土壁を作る。石膏の厚みは3cm程度を目指す。あまり薄いと壊れてしまう。壁を美しく真っ平らにすると後で石膏を削る手間が省ける。

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3.厚紙の内側に撥水性のある紙テープを貼る。これによって石膏が剥がれやすくなる。

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4.厚紙で囲う。角に隙間ができないように周囲を紐で縛る。

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ガラス板と厚紙の接続部は周囲から道具土で抑えてあげる。さらに板を縦に挟んで締め具合を調整する。

 

5.洗面器一杯の水に石膏の粉をザルでふるいに掛けながら水面下ギリギリまで入れていく。

 

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数ミリほど上水が見えるのが目安。

 

6.それを棒でかき混ぜること100回。手際よくかき混ぜ終わったら、すぐに流し入れないと固まっていってしまう。

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使った道具類もすぐに洗わないと石膏が固まっていって使い物にならなくなる。

 

7.空気が入らないように流し込んでいく。横をトントンと叩いて隙間まで入り込んでいくことを促す。

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8.待つこと15分ほど。温かく発熱していく。

 

 

9.厚紙を外していく。

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10.断面を平らに整形し、深さ3mm程度のホゾ穴を開ける。これによりもう片側の石膏とずれることなく組み合わさるようになる。


今回は上右部の石膏型を制作しておしまい。乾かないようにビニールで包んで次回は上部左部の制作へ。



朝 抜き

昼 カレー

夜 味噌豚腿肉、味噌汁

サイドプランク、ダイアゴナル、空気椅子

上海世紀公園直結のDusset Hotel

 

グランドハイアットは1泊3万円近くと自腹で泊まるのは高すぎるので、宿を移った。

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地下鉄2号線の世紀公園駅直結、世紀公園を目の前に臨むDussett Hotel。世紀公園は浦東空港に向かうマグレブにもほど近く、南京東路や南京西路へのアクセスも良いので案外、出発日前日の宿としては便利なのではないか。

 

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ロビーの青くカラフルに塗られたグランドピアノ。

 

 

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部屋は白を基調に緑の差し色の爽やかな内装。なんとなく、かつてのウエスティンホテルの内装を思い出す。

 

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繰り返してくどいが良い匂い。

 

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なんだか、とても爽やかな香りに溢れている。バスタブは無いが、上海の水で湯船に入ろうとは積極的には思わない。広く快適なシャワーブースだけで十分ではないか。

 

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これで600RMB。ちょうど1万円程。グランドハイアットの3万円と比べると、自分だけで泊まるならばこちらの方が良い。

 

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ロビーの椅子やコーヒーテーブルもシノワズリの雰囲気に溢れている。

 

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ホテルの外側に飲食スペースのある日式パン屋があり、7:00から営業しているそこでクロワッサンやらサンドやらコーヒーやらを頂けばホテル朝食よりも遥かに安く済むし満足度もさほど下がらない。

 

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世紀公園は7時開園。入場料10RMBを払わないといけない分、変な輩はいない、清潔で安全な公園。

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あちらこちらでヨガや太極拳をする人達の姿。

 

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湖の一周は5kmとのこと。皇居1周ぐらいの大きさなわけか。

 

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巨大都市にもこんなに大きな公園があるなんて素晴らしい。日本はどうだと思ったら、代々木も御苑も井之頭も砧もあちこちにあるのだな。案外、東京の素晴らしさを私は知らないのかもしれない。特に用事もなく子供と街歩き観光をしてみても楽しいのかもしれない。

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朝 無し

トムヤムクンスープ

夜 中華

エルボー&サイドプランク、ダイアゴナル、ヒップレイズ2セット

 

上海一目惚れした根と苔の芸術

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莫干山路50号で度肝を抜かれたのがこちら。主役級の存在感があるのに勿体ないことに人通りの少ない路地裏にあった。

 

巨大な広く浅く張った根の塊。本来は幹が伸びていたであろう中心部には龍が彫られている。なんとスケールの大きな中華の大陸的作品か。

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根には苔がむしてその混沌とした肌も素晴らしい。加工されて作品になってからも長い年月が経っている。いつから龍は形を持っていたのだろう。20世紀終わりか、鄧小平の頃か、毛沢東の頃か、日中戦争中か清朝末期か。

 

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手を加えられた彫られた箇所と根の形そのままな箇所が苔がむしたことで判別がつかなくなっている。

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凄みがある。

 

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根が集まり、密度が超過した箇所が龍の形を成し始めたかのよう。

 

売物だろうか。値段はいかほどだろうか。断トツで欲しいと思った作品。

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庭にでも置いて、この根に対面するように椅子を置いて飽きるまで見つめたい。根の瘤が色々なモノに見えてくる。

 

放射状のこの複雑な根張りを陶器で現せないだろうか。

 

自然造形の写し

人工造形の有機物への溶け込ませ

苔、苔、苔

経年を感じさせる質感

 

 

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もう一つ。

 

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燃える焔

樹の根と瘤

渓流の水

波濤

 

眺めていても飽きないもの。そういう造形を造りたい。

 

上海 莫干山路50号 鹿まみれ

 

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豆鹿の全身剥製がいた。我が家の頭蓋骨はこの鹿と同種のものだと思われる。

 

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こんな静物画のような人物画もあった。こういうの好きだな。鹿、鳥、美人という節操の無い好きなものの寄せ集め。僅かに傾いているのは鳥一羽の重みか。角の枝ぶりが左右でかなり異なるのも含意あってのことなのだろうか。色々と興味深い一品。値段を聞いてみてもよかったかも。

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白い外壁に凛々しい鹿が描かれていた。

 

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頭から生えているわけね。昔の銅版画のような線画が面白い。

 

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何故頭から鹿首が生えているのか。上下で視線もばらばらだ。色々とよくわからないけれども。

 

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スタイルの良い石造りの鹿がいた。角は盆栽と化している。私の陶器の鹿と仲間だな。

 

 

上海 莫干山路50号 芸術街区

 

 

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上海のアートギャラリー街区に足を運んだ。食事も含めて3時間ほど滞在しただろうか。雑多な無数なモノを観てまわると、良い気分転換になる。買い物が好きな人にとってのウィンドーショッピングはこんな感覚なのだろうか。

 

ここは展示だけでなく、制作工房を兼ねているギャラリーも多い。けしてお安くは無いけれども、本当に気に入る作品と出会えるかもしれない。

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元々は倉庫街だったのを綺麗に整備し直しているが、基本的に倉庫の建物を活用しているので工業的な風情が残って芸術街区に実に合う。

 

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クリニャンクール的な西洋貴族趣味のアンティーク屋もあった。好きな色に塗り直した蓄音機の喇叭なんていうのも面白いインテリアかもしれない。

 

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砕いた陶器を再度寄せ集めて成形したもの。

 

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ロビンブルーのベスパは色も形も絵になる。

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ボトルに彩色して猫が描かれている。これでチェスができるのだろうが、猫の絵柄で駒を判別することはせずに、結局蓋に付けられたチェス駒だけを見てゲームをすることになるから実用性には乏しそう。

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眼鏡をかけて、ほんのり髭が伸びている。キングとクイーンにはあまりに誇張のない写実的な男女が描かれていて、その真面目な表情になんだか可笑しくなってしまった。

 

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元は倉庫なものだから大空間がそのまま展示に活かしやすい。

 

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箱も観ていて楽しい。

 

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街区を散策していると絵になる一角があちらこちらにある。錆びた開閉弁に赤紫の紫陽花が不思議と合う。一眼レフカメラを持ってきたら倍の時間を潰せそうだ。

 

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ふとしたところに花が咲く。これがあるのとないのとでは風情がだいぶ変わると思う。

 

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全て売物。我が家には大きすぎてどうにもならないけれども。いつか、油彩にも手を出してみたい。はよ隠居したい。

 

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もう無用なくらいにボルトで繋がれている。適当に撮ってもカッコいい被写体。

 

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これは廃棄するのはもったいない、と誰かが思ったのだろう。鮮やかな水色の鉄扉が腐食して赤錆が沸いてなんともカラフル。

 

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ガラス板を使ってレトロなポートレートを撮影してくれる写真館があった。注目は最下部に貼られた後ろ姿の男の写真。そう、世界の。。。

 

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配電盤が民族アートのように塗られていた。

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ギャラリーの改装中ですらアートに見えてくる。西瓜の赤がそれっぽい。人は見たいものを勝手に見出すのかね。

 

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実際にはギャラリー内で沢山の作品を観ているのだが、撮影不可につき何も記録に残さず残念。

-鮮やかな山容の油彩

-絹に彩色した鶴や馬の絵

-紙に水彩で描かれた鳥や紅葉の絵

素晴らしい作品が沢山あった

 

写真撮影不可の作家には、こんな作風見たことがない、というものがいくつもあった。韓国のオシャレなアートはどちらかというと高品質な二番煎じが沢山ある印象を受けた。上海はその点、新鮮さがあった。

 

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ガラス天窓からの陽光が明るいレストラン。ここはよく様々な音楽ライブも行われているらしい。

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冷たい麺を食べた。なかなかの辛さ。麺に歯応えは皆無だが、給食麺のような食感でこれはこれで美味しかった。

 

もう糖質の塊のような昼食になってしまった。添えられた野菜は栄養が限りなく皆無だという胡瓜のみ。

 

 

ダイエット記録

朝 ホテル朝食 野菜、クロワッサン、果物、ヨーグルト

昼 辛冷麺

夜 ソーセージクロワッサンとラテ

 

エルボープランク+サイドプランク+ヒップレイズ+ダイアゴナル2セットづつ