白マグネシヤ脚付き球体鉢 X 常盤忍

零下まで冷え込む日が続く東京。さすがにサボテンの植え替えはするのが怖い。今、できることは何だろうかと庭やバルコニーを巡回してしまう。

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そこで常盤忍を昨年末に焼き上がった鉢に植え込んだ。常盤忍は日本土着の植物なので冬の乾燥にも強く、冬にも瑞々しい緑の葉を茂らせてくれる。一般的に常緑の葉は椿に代表されるように厚ぼったいので、常盤忍のように薄く繊細な葉で常緑なのは貴重だ。正月飾りのウラジロにも葉形がよく似ている。それでいて乾燥にも強いのだから。

 

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案外、常盤忍は売っていない。しかも釣り忍玉は数千円と根が張る場合が多い。成長の遅い植物だが、育ったものを株分けして少しづつ増やしている。

新しい根茎を纏う毛が白くて奇麗。これが触手のように伸びていく様が好きだ。

私は多肉植物といい、サボテンといい、成長の遅い植物を辛抱強く愛でるのが好きなのか。

 

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なかには保水性の高そうな土を半分ほど入れ、その上には水苔を詰め、さらに常盤忍の根茎を差し込んでいる。活着して鉢を包むように伸びていってくれたら嬉しい。

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鉢は信楽白土にマグネシヤマットの柄杓掛け、酸化焼成。主張の強くないシンプルな鉢も良いものだ。

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よくみたらセダム属のモリムラマンネングサがついてきていた。極小多肉植物で群生で見ることが多いが、単体だとまるでミニチュアのようだ。

 

根が鉢を包み込み、鉢には貫入が入って古色を増す。10年後の姿が楽しみだ。

 

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自分の酒量に合わせて作った日本酒杯

盃は容量が少なく、徳利が必須となってしまう。四合瓶から注ぐのも重くて不便だし、勢いが余ると盃からこぼしてしまう。


しかしビールグラスでは大きすぎるし、飲み切る前に室温になってしまうので宜しくない。湯呑みでも少し大きすぎる。

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そんなわけで自分の日本酒を飲むペースと酒量に合わせた杯を作りたかった。3〜4勺が入る容量が私にとって理想的。1合を3杯にわけてチビチビと飲むペースだ。

左の器は輪郭は和洋対応できる形にできた。右も容量はほぼ同じだが脚がない。

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上から見ると、ほぼ真円に均等に水挽きできている。iPhoneで撮影すると周辺に向かって歪んで写ってしまうが、実際にはそれなりに真円に近い。

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小指がくびれに入り、出っ張りを小指と薬指で挟む形になるので掌に吸い付くように収まってフィット感が良い。この形はいいな。縁を外側に反らすかどうかは好みの分かれるところ。


折角、形は自分好みに出来たのだが釉薬の選定を誤った。単なるマグネシヤマットに縁に鉄赤で良かったかもしれない。それか渋柿釉薬だけ。あるいは白土に辰砂で酸化焼成


もう一度、作り直すか。

陶虫夏草鉢を4つ、追加制作。団子虫、団子虫、天道虫、金蚉。

今日も作陶。16畳はあろうかという工房の一室に独りで制作に没頭できる陶芸趣味とこの工房環境はコロナ禍ではなんともありがたい。

 

コロナ禍は独り行動には都合が良い。裏を返すとコロナ禍は分断と孤独を強めるとも言えるのかもしれない。引きこもり気質な私には御し易いが、社交的な人にはしんどい御時世だろうな。

 

陶芸工房への道中、庚申通り商店街の小さな花屋でシルバーブルニアが一枝150円と安かったので買ってしまった。小洒落た花屋だと一枝600円ぐらいはするから掘り出し物だ。

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工房の道中で何か枝物を見つけると、取り敢えずこの鉢に挿してしまう。何せ、形状に安定感がある。

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花が膨らむ前のシルバーブルニアの枝葉を整理して落としたものを、こちらの鉢に挿した。これもこれでなかなか。クラッスラ属「青鎖龍」なんかを植えたらこの雰囲気は再現できそうだ。

 

 

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今日はラジオを聴きながらコツコツと団子虫を作った。

 

団子虫は2.5cm程度の大きさしかない。7対もの脚をリアルに作るとなると、脚は針金ほどの細さにしなくてはならず、そうなると乾燥するだけで折れてしまう。せいぜい4、5対で十分に思える。

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さらに金蚉(カナブン)を追加。脚先が外に広がっている団子虫に対し、金蚉は脚先の形状が鉤爪状になっている。腕に組みつかれると、引き剥がすのは痛いのだよな。

金蚉というやつは、硬い前翅を何故かほぼ閉じたままで、その隙間から後翅を水平に出して飛べる。だから本当はこんなに前翅を片方だけ上げることなどあり得ない。身近な虫にも不思議はたくさんある。

 

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そして天道虫も追加。天道虫は造形にかかる時間は団子虫の1/3もかからない。丁寧に細部を作れば、同じぐらい時間もかかるのかもしれないが、似たデフォルメ具合にすると天道虫は至って簡素な造形に思える。

 

陶虫夏草鉢に植える多肉植物は茎立ちする品種か、細長い紐状の品種になりがちだ。あえて球状の多肉植物を植えるとしたらどのような虫が合うのだろうか。

 

ツルウメモドキ

 

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ツルウメモドキの橙色の実が鈴なりの枝を挿していた。

 

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パキッ パキッ と割れて朱色の実が出てきた。花が咲くようで面白い。来年はもっと大きな枝を飾って割れていく様を楽しもうか。

 

夜間は氷点下の日々が続く。屋外の多肉植物は水をやらずに耐えてもらう。

 

 

羊の人形二つ、陶虫夏草「象虫」鉢と「大黒黄金」鉢

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1ヶ月ぶりの作陶。すっかり土の羊は乾いてしまっていた。

こういう陶人形は初めての実験的作品。裃はマグネシヤの白、小袖と袴はマンガン窯変、角はラスターでいこうか。

 

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裃の羊は片方の角が下がってしまっている。もう乾燥しきっているので修正はできない。1ヶ月も工房にこれないと、こういう製作中の微調整ができなくて困る。

 

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「還元落とし」という還元焼成方法で大窯を焚くそうなので、それ用に鉄分の多い赤土で作った鉢が8つ。全て吊り下げ式の鉢だ。

 

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時間が余ったので虫を二つほど作った。象虫と大黒黄金虫。

 

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方翅を開いた中の、腹に開いた穴から植物が生えて来る、定番の設定。

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最近、公私ともに集中力の低下が著しい。心あらず。

陶芸もそうだった。虫の後肢に関節を作り忘れていることに後から気づいた。つるんとして蛙の足のような間抜けさ。

 

細部の精度に欠ける。写実主義を追求しているわけではないから細部にこだわる気は無いのだが、ここはきちんと作らなければという自分の中の基準を満たせていないのはよろしくない。

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釉薬を掛けて焼いたら、どうせディテールは失われるではないか。そんな言い訳をしていたら上達はしないのはよくわかっている。

 

注意力散漫。細部の精度に欠ける。

まさに、公私全般における今の私の状態を確認できたように思う。

 

親子協作鉢 X フォーカリア「荒波」

息子が成形した植木鉢を削って軽量化し施釉して仕上げた親子競作鉢。

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そこにはフォーカリア「荒波」を植えた。締まった硬い閉じた葉が開く直前の姿は怪物の口さながら。

 

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白い石がしっくりとこない。葉を引き立たせるには背景は黒の方が良いように思う。これも植込みをしくじった感がある。

 

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白石が邪魔をしていて鉢も葉も映えない。

 

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さて、古株となって昨年から元気のない四海波。こんなに枝が伸びているのはもうそれなりの老株なのだろう。少なくとも私の手元で10年を過ごしている。寿命なのだろうか。

 

砂質の土に植え替えてみたものの、元気を取り戻してくれるだろうか。

 

歯車鉢 X ユーフォルビア「プセウドカクタス・リットニアーナ

 

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三枚の歯車が組み合わさった鉢。そこにはユーフォルビア「プセウドカクタス・リットニアーナ」を植え込んでみた。プセウドカクタスが属名のように聞こえて紛らわしいが、カクタス(=サボテン)というわけではなく、多肉植物のユーフォルビア属だから紛らわしい名前だ。

調べると興味深いことにギリシャ語で「Pseudo」=偽りの「Cactus」=サボテンとのことなので、サボテンモドキ、サボテンダマシとでも言うべきか。好意的に解釈すれば最もサボテンらしいユーフォルビア。そもそもが紛らわしいのだ。

プセウドって何か使えそうな言葉だな。覚えておこう。

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分岐した枝を無理やり下から嵌め込んでいるのだが、直情的で堅物でもう少しでポキリと折れるところだった。ユーフォルビア属は茎が折れると乳液のような白い樹液が流れ出る。肌につくと被れてしまうらしい。それが怖くて、バランスよく植え込むことは二の次になってしまった。

 

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手前三つの歯車の隙間から生えさせたい。今のままではバランスが悪い。複数種類の寄せ植えも考えたが、同じ品種を乱立させたくなった。

 

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もう少し分岐した枝を肥えさせ、取り外して

枝挿しで隙間に植えていきたい。3年ぐらいかけて希望通りの姿を目指す気の長い付き合いになりそうだ。

 

根っこをかなり整理してしまったけれども、寒さに弱い傾向のあるユーフォルビア属だが大丈夫だろうか。室内窓際に陣取ってもらおう。