金環日食


マンゴー「親分、太陽が三日月みたいになってますぜ」


飼主「それは日蝕というのだよ。和歌山なら完全な金環日蝕が見れるらしい」


マンゴー「コンビニで変な眼鏡を2ヶ月も前から売ってたのはこの為だね」


飼主「あんなもの買わなくてもこうして楽しめるのに。高々一回日蝕を見るだけの為に大量のゴミが出るなんて無駄が多い話だ」


マンゴー「なんで一回使っただけでゴミになるの?」


飼主「それは東京や大阪で金環日蝕が見られるのはもう何三百年も先まで無いからだよ。伊達眼鏡として使うには暗すぎるしね。あんな眼鏡がないと金環日蝕が見られないと思っている人が多いけど、世の中がいかに煽られた消費に溢れているかがわかるな。」


マンゴー「え、犬生で最初で最後ってこと?我が犬生に一片の悔い無し!!」


飼主「最近の新入社員はそういうネタもわからないんだよ。必死に距離を縮めようとしてくだらないことを言っても滑ったりする。」


マンゴー「親分のキャラでもないのに、会社の犬になるのも大変だね」


飼主「ウォフ」



こんな会話を妄想の中でなく、息子とするようになるのだろうか。