ロディ公園


コンシェルジュにもタクシーの運転手にも「お勧めしない」「なぜ行きたいのか」と反対されたロディ公園。地球の歩き方にも載っていないのだがロディ王朝の廟が広い公園のあちこちにある。



観光地でもなく、入場料もなく、放置気味の遺跡にはどこか廃墟のような古色が漂っていてそれがまたよい。



栗鼠が走り回りあちらこちらで様々な野鳥が鳴く。都市部は人、人、人なわけで人間以外の生物をみかけるとほっとする。人間しかいない環境に対して無意識に不快感を感じるのだろうか。



コンシェルジュが反対した理由はここにあるらしい。あちらこちらで若い男女がいちゃついている。あちらの藪の中でも、こちらの樹の下でも。。。印度の結婚事情は未だ恋愛結婚が少なく、親が取り決めたり、お見合いで決めるも結婚当日までお互いに直接会うことが少ないらしい。そんなわけで婚前交渉とまで言わぬでも若者が抱き合ったりキスしているこの公園は淫らな場所なのだろう。全く危険な雰囲気もなく、至って長閑だとしか感じなかったのだが。



こんな自然に束ねられた蔦の柱の脇にあるベンチはとても好み。




うむ。これぞデリーの穴場にして憩いの場。早朝にはヨガに励む人が多く集まるという。