陶虫夏草鉢 焼き上がり

本焼きが終わっていた。


冬虫夏草鉢の懸念

  • 釉垂れして焼成板に溶け付いてないか。こうなると破壊して剥がす羽目になる。
  • 破損した脚が接着剤で無事に着くか
  • 上部が重みで垂れて歪まないか
  • トルコ青結晶釉の結晶が析出するか
  • 凸部に赤土が浮き出すか




ありがたいことに、無事に焼成板に貼り付くこともなく焼けた。そしてなんとも幸運なことに脚は関節から取れて倒れたものの、見事に腹部にくっついて固まってくれた。これも良しとする。特に歪みは無く、造形の問題はない。


惜しむらくは口吻の特徴的な凹凸のディテールが失われてしまったことか。


釉薬はというと、相当厚掛けにしたので釉垂れが心配だった。しかし結晶が析出した箇所は釉が溶け溜まる箇所だけとなっているので、もう少し薄くしていたら結晶は出ていなかったと思われる。垂れない範囲で厚掛けできたということか。



釉薬が流れた場所は薄い燻んだ織部のような色にしかならず冴えない。この釉薬は器の垂直面に結晶を出すことは何か工夫が無い限り不可能では無いだろうか。平皿や箱物の上部には良いかも知れない。



結晶は釉薬が厚く溜まって濃い緑色となった箇所に明るい翡翠色で析出する。白い菌糸に侵されている雰囲気には合っているのではないだろうか。




結論として、出したかった有機的で複雑な表情という意味ではトルコ青結晶釉の焼き上がりとしては成功。

次の課題はここに何を植えるか。マミラリア系の仙人掌が良さそうだが、白樺麒麟なんぞでも良いかも。


陶芸教室仲間には面白がってもらえたが、家に持ち帰ってどこに置いたら良いのだろう。。。ストレス発散の産物。