箱根美術館に足を延ばした。京都の苔寺の苔天国には及ばないかもしれないが、関東にあってはなかなかの苔天国。晩夏初秋なのでまだ少し枯れかけた色ではある。梅雨時だと深い鮮やかな緑がさぞ美しいのだろうな。
渓流のような景色も作られていて素晴らしい。
この美しい苔を冬の乾燥と寒さから守るために一面を萱で覆うのだそうだ。並々ならぬ手間と努力で維持される景観。私が気軽に庭に生み出せるもの、放置していても維持されるものではない。
「お、光悦寺垣だ」と見てすぐ垣の種類が頭に浮かんだ自分を褒めてやりたい。
苔界の二枚目スターだと勝手に思っている細羽翁苔。
遠目に観ると何種類もの苔が叢ているのがわかる。
こんな形状を陶器で再現してみたくもある。
境目に二列の緑と黄緑の苔帯を生み出していた。
樹肌も苔だらけ。苔好きには堪らない美術館だ。苔庭は正式には神仙郷庭園という。
萩が9月の1番の見どころらしいけれども。。。
確かに綺麗だけれどもやはり苔でしょう。花より苔。
茶室で素晴らしい苔庭を愛でながらお抹茶を頂けるらしい。一人で、あるいは大人だけで訪問するときは利用したい。