塵蟲の一種ということにしている具体的なモデルのいない甲虫の陶蟲夏草鉢が焼き上がった。
鉢と蟲のバランスがとても良いように感じた。鉢の上にちょこんと小さな蟲が乗っかった印象にならず、十分に蟲に視線が行きながらも蟲がはみ出すぎないバランス。
冬の寒波で凍死してしまったサボテン「月世界」を干して保存していた。それを挿したらなんだが愛着の度合いが一気に増した。
元気に育てていきたかったが枯れてしまったサボテンを挿すと切なさ倍増。しかしその代わりに陽のあたらない室内に変わらない姿で置けるのは利点ではある。
右前翅を押し上げてその隙間からニョキニョキと生えてくるかのような茸のようなサボテン。
正面から見ても愛嬌がある。
オブジェだと思われがちだけれども、水抜き穴もちゃんと開いている、れっきとした植木鉢だ。