白瓦礫鉢X 上段「薄氷」下段「緑亀の卵」 

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3つ目の白瓦礫鉢は少し個性が強めの形状。


こちらも赤土2号にマグネシヤを施釉、酸化焼成

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植え込んだのは上段がエケベリア「薄氷」、下段がセダム「緑亀の卵」。

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薄氷は青白くて少しばかり神秘的。標準的なロゼット状のエケベリアともいえる。

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「緑亀の卵」は「オーロラ」と似た葉の形だが葉は硬く「オーロラ」のようには紅葉しない。成長が遅いのでこの窮屈な岩の合間のような住まいも合うのではないかと思った。


葉にシワがよるぐらいに水を少な目に、かつ陽射しに当てて育てるのが良さそうだ。幸いにして耐寒性が高く、冬の関東でも雨の当たらない屋外での越冬が大丈夫なようだ。11月に入ってからの遅い植替えなのが心配だが、この1ヶ月で根が多少なりとも張るかが勝負。

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ちなみに陶器の角で釉薬が薄くなり、地の陶土の色が透けて見える箇所が好み。

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上段の「薄氷」が大きくてアンバランスか。半年ほどして茎が伸び、下葉を落とし、さらにロゼットが矮小化したら丁度良くなるかと思う。


白瓦礫鉢 X「フロスティ」

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出来上がった背の低い白瓦礫鉢に多肉植物を植えた。


赤土2号にマグネシヤを施釉、酸化焼成

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植え込んだのはエケベリアの品種「フロスティ」。霜が降りた早朝の砂利に生える、これまた霜が降りたような白い起毛のエケベリアの様相。

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多少、株立ちしてもサマになってくれると思う。コンパクトに育てたい一株。



白瓦礫鉢 X「樹氷」

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背の高い白瓦礫鉢も出来上がった。


赤土2号にマグネシヤを施釉、酸化焼成

植え込んだのはエケベリア樹氷」。

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見る角度によってフォルムの印象が異なるようにしてみた。筒状なのも、工業的な直線ではなく丸みを帯びているのも良い。


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樹氷」という品種名のように氷の結晶のように放射状に葉が伸びるのが魅力。徒長させて葉が反ると魅力が失われる。このような鉢で水を少な目に、かつ日光によく当てるのが良さそうに思う。


上端だけ瓦礫というのも自分なりのこだわり。滑らかに処理した面と地面の一部を切り取ってきたかのような面が繋がっているのが面白いのではないかと思い、作っている。


排水性を優先してサボテンの土を使うのが一般的だが、エケベリア根腐れしにくく、このような鉢の中だと乾燥しがちなので保水性があり栄養素も豊富な観葉植物の土を入れてみた。


枝分かれしながら暴れるように伸びてほしい鉢。

具足蟲が食べられる東京海洋大学祭

秋晴れの気持ちの良い三連休最終日に東京海洋大学祭「海鷹祭」へ。

 

もう、山場というか、一番の論旨を手っ取り早く先に書いておきたい。

妻に「海鷹祭」の存在を教えてもらい、大王具足虫が食べられると書かれたWEB記事を見てこれは行かねばと思い立った。

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水族館の人気者。ぬいぐるみになっていたりもする。

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焼鳥とセットで1500円という完全にデリカテッセンというか珍味枠。だが川蝦の素揚げや焼いた蝦蛄に似た食感で臭みもなく美味しいらしい。一番手前がそれなのだが、案外小さい。残念ながら11時過ぎに着いたら、既に整理券が売り切れていた。

 

その場では、WEBの誤情報をもとにダイオウグソクムシと信じていたが、あまりに小さいし、本当にダイオウグソクムシだと量の確保があまりにも困難だろうと帰宅するまで疑問に思っていた。

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高知新聞から引用。高知では居酒屋などでオオグソクムシを出す店もあるらしい。

 

なんでも東京海洋大学のオーケストラ部でも食用具足虫を下ろしている業者のツテがあるらしい。

 

他のサイト記事を見るとダイオウグソクムシと書いている記事が散見されるが日本近海で獲れるオオグソクムシと最大50cmまで巨大化し、鳥羽水族館で5年間も絶食しながら生き続けて話題をさらったダイオウグソクムシはその希少性も全く異なる。さて、オオグソクムシダイオウグソクムシは味が違うのだろうか。どちらが美味しいのだろうか。

 

ああ、ダイオウグソクムシではなくとも、それでも食べてみたかったな。

 

他にもウナギ、蟹汁、海亀スープ、海鮮チヂミ、マグロの解体ショーやヅケ丼など魅力的な食べ物屋台だらけ。

 

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次に向かったのが大学生が夏に泳ぐ水泳プール。ここが虹鱒の生簀になっていて500円で釣ることができる。

 

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活きの良い虹鱒を釣ると

 

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学生さんがその場で手際良く内臓を取り除いて塩を振って、家で焼くだけの状態に仕上げてくれる。これが心臓だよ、とドクドクと脈打つ小さな赤い塊を見せてくれて子供達は興味津々だった。

 

 

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もう一つ、面白かったのが化石発掘体験。

 

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カルデラ湖の底に体積した泥が化石化した泥岩の塊が用意されており、ゴーグル、軍手、タガネ、トンカチが用意されていて泥岩を割って中に高確率で閉じ込められている木葉の化石を発掘できる。

 

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 パカーンと割れて気持ちが良い。綺麗な木葉の化石が出てくると楽しい。5cm四方の石を500円で売っているのだから、学生さんにとってもなかなか良い活動資金稼ぎになるのではないだろうか。

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深海魚の質の高いグリセリン標本や触れる標本も豊富で目に楽しかった。

 

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美味しいネタもたくさん。

 

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美術部の展示も東京海洋大学ともなると、船舶の水彩画などご中心で個性が光る。

 

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中央ステージではコンサートが催されていたが、一番の盛り上がりは声の高いハコフグの被りものをした魚類学者の講演だった。その後の可愛らしいアイドルのパフォーマンスよりも客を集めていた。彼は海洋会のジャニーズといっても過言ではないかもしれない。

 

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もう、人が多すぎて近づけなかった。話を聞きたかったのに残念。

 

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写真部の展示も質が高い。

 

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単なる学生の趣味だと思うのだがアルゼンチンオオゴキブリを販売していて、来場者に触らせてくれた。別に魚の餌というわけでもないし、やはり彼の趣味だと思う。雌雄のペアで200円という破格の値段。愛好者を増やしたいという善意の値段。

我が息子も怖がらずに掌に乗せて愛でていたので虫に偏見を持たない子に育っていて嬉しい。

 

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普段は一般に公開されていない大学博物館も公開されていた。見事なタカアシガニの完全標本に惚れ惚れとする。

 

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さらには巨大な完全な鯨の骨格標本も。

 

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東京藝術大学といい、この東京海洋大学といい、専門性を持った国立大学の学園祭は個性が際立っていて楽しい。

 

大勢の卒業生が勤めている関係で魚の缶詰や干物が手頃な値段で売られているのも嬉しい。金目鯛の干物を買って家で焼いたら大層、美味だった。

 

来年は早起きして整理券を確保したい。

 

水槽陶芸の世界開拓。多肉植物水耕栽培と陶器と観賞魚水槽。

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ようやく、水槽のエアフィルターに城カバーを設置することができた。おお、なかなかの存在感。

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水中遺跡を泳いでいるようにも見えて悪くない。ランスの大聖堂のヴォールトを見て以来、作りたかったゴシック建築の一大発明ともいうべき翼壁。水が流れ込む構造には上手く適合する。

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今のところ警戒して入る気配はないが、そのうち気の休まる穴蔵になってくれるだろう。

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一晩経ったが大和沼蝦にも変化なし。陶肌には溶岩釉成分を加えて微細な穴をたくさん作っている。バクテリアを活着させて生体濾過機能を強化するためだ。陶肌を発泡させるためのシリコンカーバイド はそのままでは毒性が高いのだが、1230℃で焼成されることでガラス質に閉じ込められ、安定化している。溶け出すことも無さそうだ。 蝦は早速、城壁をよじ登ったり活発だ。

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エアフィルターカバーとして機能しているのが写真から分かるだろうか。城の塔の横に無数に空いた窓からちゃんと空気が出ている。

 

ここからはもう1つの狙い、多肉植物水耕栽培

 

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世の中、少しばかりな徒長に嘆いてらっしゃる御仁が多いがこちらを見て欲しい。何の多肉植物か、一目で当てられる人は少ないのではないだろうか。

 

これでもかと徒長させたハオルチアオブトゥーサである。

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それを水槽の上に渡した穴の開いた板から吊るし並べていく。10%ほど縮むことを想定していたのに、何故かあまり縮まなくて内側に嵌まらなかった。

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十二の巻とオブトゥーサの3株。サボテンも植え込みたいが、日向に置くと藻が生えたり水質劣化が速いので日陰に置ける耐陰性の多肉植物がやはり良いだろう。ガステリアの水耕栽培はどうか。

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エアーポンプから空気が絶えず供給され、酸素と水流もある。根に藻が生えたら蝦や貝が掃除してくれる。毛根を食べられないのならば多肉植物にとって生育環境は格段に良くなったと言えるのではないか。

 

「水槽陶芸」と勝手に名付けてみたが、多肉植物観賞魚飼育、陶芸という愛好家の多い3ジャンルにまたがるこれは大きな魅力と潜在需要を持ったジャンルではなかろうか。

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魚や貝が接触して焼け死なない為の目隠しを兼ねた水槽ヒーターカバーやリシアを活着させて楽しめる様々な形の陶器の建物など、創造は膨らむ。中に土を入れてテラリウムに使える多肉植物の植え込み鉢など。

 

鹿鉢

陶蟲夏草

水槽陶芸

 

ここしばらくはこれら3分野をテーマに絞って作陶していくとしよう。

 

期待に胸躍る窯出し。結果は予想を超えて上々。


水槽の通称「ブクブク」、エアフィルターカバーの城の本焼き。

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横に置かれた穴が無数に空いた板はこれまた水槽の上に載せる多肉植物水耕栽培用の什器。


さあ、無事に焼けてくれるか。21度で本焼成開始。1230℃酸化焼成並行して四連吊り鉢の素焼きも行う。これには底面に鉄絵を施して還元焼成をしたい。図案も考えなければ。



で、窯出し。



上腕骨肉鉢。赤土と白土、赤肉と白骨。白エケベリアと赤クラッスラ。

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一見すると分解することなく上手く焼けている。よく見ると手根骨の関節の強度が弱く、手首が反ってしまった。その結果、中指骨が土台に癒着してしまった。


恐る恐る、素焼きの土台を外してみた。

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奇跡。図らずもアートな代物を作ってしまった。なんと腕全体が浮いて見える。

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素晴らしい。土台から剥がすことを諦め、土台も作品の一部と捉えることにした。土を入れ、多肉植物を植え込んでも浮いた状態を維持できるだろうか。真っ赤に紅葉した火祭を植え込みたいのだよな。


土台が白く、腕の下部、骨の白さが引き立たない。できれば黒や鉄っぽい色にしたい。土台に黒い釉薬を掛け、1200℃と釉薬は溶けるが流れない温度に焼けば良いのではないかと先生から助言を頂いたが、支えをつけずに焼くと腕は垂れ下がってしまうだろうし、支えをつけると支えの部分に釉薬を掛けられない。


悩んだ末に、土台にガンメタルのような黒い塗料で塗装することにした。


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瓦礫鉢も焼けた。今回は白。

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さらには蟲のオブジェも製作できた。

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前回、作ったのが蝉の幼虫。

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今回、追加で作ったのは雀蜂。毒針を目一杯出して死んでいる。

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筒の中から穴が腹部を通じて外へと繋がっている。上手く焼けてくれたら錦晃星を差し込みたい。

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さらに花潜(ハナムグリ)。片方の翅が開き、腹部を穴が貫通している。中の腹の段々もきちんと作ったが、釉薬を掛けるとディテールは失われてしまうかもしれない。

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蝉の幼虫、雀蜂、花潜。そして象虫も作ったのだが写真を撮り忘れてしまった。土台にマグネシヤ、虫には金ラスターでコントラストをつけるのがやはり良いだろうか。


木立性のエケベリアを植え込んで窓辺に並べたら楽しそうな気がする。とても繊細な作りなので素焼きを無事潜り抜けられるかどうか。




物議を醸す大ヒット映画「ジョーカー」

 

 

案の定、渋谷のハロウィンには安易な「ジョーカー」に扮した輩が多かった様子。服も調達しやすいし、顔のメイクでジョーカーだとわかりやすいから手軽なのだろうな。

 

世間に遅れて「ジョーカー」を新宿ピカデリーに観に行った。

 

「何者にもなれなかった人」だとか「無敵の人」と聞くだけでその人の背景や境遇の一定の状況が想像できるほどにこの2つの言葉は広く知られるようになったと思う。

 

秋葉原の事件であったり、新幹線での無差別殺人であったり、人生に絶望した先で及んだ凶行事件の数々を簡単にいくつも思い出せる。

 

この映画に自分の気持ちを代弁された、自分が肯定された。そう思う人が昨今沢山いるのではないか。そしてそんな不満分子が社会に増加しており、この映画がさらに助長するのではないかと上流階級や富裕層が懸念していることがこの映画の物議を醸した背景なのではないか。

 

 

ホアキン演じるアーサーはひたすら不器用な不幸な男として描かれる。善意で試みたことが上手くいかない、何が悪いのか自覚できない。言われた通りにやっても人と同じようにできない。

 

「ネタすらも暗記してない奴がコメディアン目指しているのが笑止。舐めてる。努力が足りない」という感想もネット上で見た。努力をする能力、努力した結果暗記できる能力も含め能力を備えた人間が努力していない姿を描いているのではなく、能力を備えていない人間の足掻きと不幸を描いているように思う。

 

母親からの絶望的な嘘。しかしそれも母親の精神疾患が故なら悪意のある裏切りとも言えないのかもしれない。

 

ひたすら境遇が不幸な男だということはわかった。救いがない。だからといって、それら境遇故に悪に染まることが正当化されるとは思えない。ウォールストリートの3人組、人を嗤うことで笑いを取る司会者、大富豪。被害者意識と思い込みで彼を軽んじた輩に対して過剰な復讐に走るのは多少なりともわかるとしても、同じアパートに住む、幼い娘を抱えたシングルマザーへの仕打ちは何なのか。彼女に何の非があるのか。悪人なりの矜恃もなく、自分よりも弱い人を手にかけた。

  

なんだか消化しきれずに夜中の12時過ぎから「ダークナイト」を観た。この両作品のジョーカーはどうしても結びつかない。「ダークナイト」で描かれる嘲笑うように正義の味方だけでなく悪人どもも裏をかいて翻弄するジョーカーの悪の知性を「ジョーカー」のアーサーには感じないのだよな。衝動的で行き当たりばったりで悪人としても不器用な男。「ダークナイト」冒頭で銀行強盗に加担した挙句、捨石にされて殺される子悪党のほうがアーサーらしい。ジョーカーはベクトルは違えど高い知性を持ったヒールなはずだ。

  

それにしても、今のご時世、超絶富豪のスーパーヒーローがもはや共感を得られづらいのだろう。ブルースウェインよりもアーサーに対しての方が感情移入しやすい。

 

子供が純粋に憧れるヒーローを作ることを大人はやめてしまったのだろうか。マーベルやDCは実写化でアメコミを卒業した層を相手に稼ぐことには大成功したかもしれない。現実の多面性や重層性を注入することで想像の世界に現実味を与え子供騙しではなく大人が観るものにアメコミ映画を仕立てられたのかもしれないが、子供の夢を壊したようにも思う。

 

R指定だよ、子供は見ないよ、とそんな都合良くはいかないと思う。

 

  

ホアキン・フェニックスの瞳が澄んでいて綺麗だった。すらりと痩せた体に服が良く似合う。映像も音楽も素晴らしい。そして身勝手な被害者意識と自己正当化を煽る映画。