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島原 ost

カフェ もてなし

銭湯に入るべく、入湯料と風呂後のコーヒー牛乳代700円を握りしめて誠の湯という銭湯に行ったのだが、なんと入湯料が1100円もして断念。


仕方なく、何か一杯ぐらいは飲めるかもしれないと思いヒュッゲの店長に教えてもらったostへ。


民家を改装し、覆われていた土壁を復活させ、無駄なものを取り除いたシンプルな客席。カウンターの壁紙には暗い緑に花柄の少しレトロな雰囲気。


なんでも店長はベルリンに住んでいた時期があり、東欧の雰囲気を再現したかったのだという。なるほど。


東京のカフェはつまらないと言う話をした。世界観を詰め込んでゆっくり浸れるような店が少ない。あっても電車を乗り継いで漸くたどり着ける場所にあり、日常使いできない。なぜこうも京都に比べて少ないのか。やはり賃貸料の高さから個性的なカフェ業は成り立たないのかもしれない。昔からの持ち物件でない限り、ある程度回転を良くしていかないと食っていけない。そうやって客が長居せずテイクアウトなんかもやると、スターバックスやらドトールやらになるのかもしれない。


そんな愚痴を店長にぶつけると、どうやら店長の共感を得られたようで話が盛り上がった。


oil、パラボラ、モンタージュ、sol、プリンツ、ヒュッゲ、さらには既に閉店してしまったドジ。京都のかっこ良いと思う店のオーナーや店長は東京や大阪など京都外から来た人達。町家を和風に綺麗に改装して抹茶ケーキを出すような店はもう京都にはありふれていてつまらないとばかりに、そこに自分の趣味の世界を展開しているような人達だ。オーナーや店長同士でそこらの店は皆、繋がっているらしい。


ostのオーナー曰く、自分のやりたいことをブレずにやって行ける場所を探したら京都だったそうな。それなりに高い意識と感性を持った彼らの仲間内では、まだ東京に残っているのかという意識すらあるらしく、一目置かれるような人は皆、東京を出て海外や地方都市で店を開いているとのこと。


これから東京に行くものとしては残念な話だ。それでも巨大都市。きっと探せば好みの店はそれなりに見つかるに違いない。お金が無い私を憐れんで、初対面の男性が一杯お酒を奢ってくれた。こんな出会いの夜も楽しい。