思索
仙台の友人の結婚式へ。 大学1年次から数えてもう19年の付き合いになるわけか。 自分とて、友人とて、公私において好調な時も不調な時もある。親兄弟でもないし、そんな何かを背負えるものでもないから近付き過ぎず、でも去らず。 酒に悪酔いした際の面倒く…
もともと、自分には企業や大きな組織で求められるような社交性に欠ける気がしていた。趣味趣向の合う遊び仲間としかつるまず、輪を広げることがあまりできてこなかった。 ゴルフもカラオケも興味がないし、パチンコやなんかも興味がない。同僚のように自由に…
2016年のテーマは ・リスクを取って攻める ・辛抱強く継続する ・もらう人から与える人へ 今から見返すと仕事寄りなテーマだ。まあ、70点というとこか。2015年の「肉体と精神を若返らせる」という目標はそれなりに成果はあった。しかし減らした体重もカラダ…
息子を連れ立って父子で親族の法事に参列した。新幹線や特急を乗り継いで片道5時間。もはや、韓国より時間的に遠い。 前回来たのは10年前。祖父母の家のある集落周辺は田圃を潰すようにして立派な道路が増えていた。減反調整されるくらいなら田圃を減らして…
昭和55年の統計データなんかを元に論じられている河合隼夫氏の少しというか、かなり古い本。古い本にも拘らず目新しさが殆どないということに、新鮮な驚きがあった。 親が子供に物質的に貧しい時代の幸せの在り方を示せても、物資的に豊かな時代の幸せの在り…
敬愛する河合隼雄氏ですらミスは犯すのだな。 買ってから暫く放置していたサマーセット・モームの「月と6ペンス」をおもむろに読み始めたら止まらない。これこそ河合隼雄氏が「中年クライシス」に収録すべきだった大人の中二病小説ではないのか。収録した数…
村田沙耶香著作品を読んで思い出したことをいくつか記しておく。 私は関東だけれども都会ではない、畑もたくさん残る半端な郊外で育った。 オーストラリアで小学校時代の半分を過ごし、6年生でまた元の小学校に戻った。海外に縁のない地元の小学校にコアラと…
若いうちから好きなことをして、満足な収入を得て、家族への責務も果たせられるように身を立てられるのが一番だ。その可能性が多くの人にあることも否定しないし、そう志してリスクの取れる若い人には敬意を表する。私は20代の後半に開業審査を通す当ても付…
日本のユング研究の第一人者である心理学者 河合隼雄氏が、自らも心を動かされた小説の中に描かれる様々な中年危機を紹介する名著。けして上から目線ではなく、同じく悩んだ者として、あるいはそのような悩みを持つ患者や相談者を如何に救えるかを悩む者とし…
結婚し、子供も授かり、仕事も順調で人並みの出世もし、我が家も買った。親も家族も大病もなく健康。一見、何不自由のない人生のように見えるが当事者本人はもんもんと「自分の人生はこれで良いのか」と葛藤し苦しむ。 私の感想ではない。読んでどきりとした…
地上波で再放映される「もののけ姫」を観た。 高校生の頃、登校途中に大きな駅で降り、授業をサボって朝一番の上映回で観た。観客は老人ばかりで、上映後に背後の老婦人が、「生きることって難しいわね」という不可解な感想を述べてたのを覚えている。もやも…
また歳を重ねた。 職場や私事で腹立たしいことが続いたのだが、怒りを紐解くと相手への失望と私をないがしろにしたと私が感じたことに起因するのだろう。 契約書に明記された義務の放棄、契約の未履行。そんな当たり前のこと、当然するだろうという期待が裏…
2歳から6歳ぐらいは最も悩みの少ない幸せな時代ではないだろうか。 他の子供と競うことも比較されることもさほど多くないし、学力やら体力を測定され数値化されることもない。あったとしても親の為の成長記録としての意味合いが強い。 その2歳から6歳の幸せ…
オーストラリアの学校で毎日のように遊んでいた親友がいた。お互いの家が数百メートルの距離だったこともあり、週に3日はお互いの家を行き来していたかと思う。 我が家に来て、ファミコンの「突っ張り大相撲」や「マリオ」なんかをよくやった。当たり前のよ…
サボった。特に私事で必要性もないのに有給を取得して会社を休んだ。こういうのは「ズル休み」とされるのだろうか。重要な会議もないし、上司に事前確認もしたし、そもそもヤル気もないし。働く理由がなかった。 なんだか心が干からびてしまったので、「ヤル…
公園で同じ幼稚園の子と一緒に遊ぶ機会があった。お友達の子はストライダーというペダルなし自転車をビュンビュンと乗り回し、補助輪無しの自転車も乗り始められていた。 一緒になって幅10cmほどのレール状の上をバランスをとりながら歩こうとしていたのだが…
「妻をめとらば」で直木賞を受賞した青山文平著「かけおちる」が良かったのでこちらも読んでみた。白樫の樹の下で (文春文庫)作者: 青山文平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/12/04メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 昨日の「ほかならぬ人へ」…
出処不明なスティーブ・ジョブズ最期の言葉とされているものの中で、次のように訳されている箇所がある。「今やっと理解したことがある。 人生において十分にやっていけるだけの 富を積み上げた後は、富とは関係のない 他のことを追い求めた方が良い。」 う…
もう5年が経った。 あの瞬間は長い揺れを滋賀県で感じていた。テレビに映る状況に現実味が感じられないまま、週末に出掛けた高台寺周辺の茶屋で、客の誰かが「原発が爆発したぞ」と叫んだ時に初めてこの先どうなってしまうのか不安がこみ上げてきたことを覚…
フェイスブックは親の使うSNS化したと言われて久しい。確かに書き込みが盛んなのは若者以外や新しいアプリに敏感ではなさそうな人の印象を受ける。 ツイッターがもう落ち目らしい。 LINEは未だ使いこなせていない。連絡取りたいからWhatsAppを入れてくれと言…
「なぜ働くのか」をネット検索して数時間を費やしてしまった。 大半は薄っぺらい内容の複製記事のようなやつ。単に生きる為やお金の為や生活の為ではないですよね、自己実現や達成感の為ですよねだとか、与えられる幸せ→出来るようになる幸せ→与える幸せ、み…
私がオーストラリアで住んでいた街を引っ越しで離れて以来、27年間も連絡の途絶えていた小学校の同級生の友人がいる。 ほぼ住んでいた2~3年間、週に2,3度お互いの家を行き来して放課後の数時間を過ごした。よく家でファミコンをやったものだ。「つっぱり大相…
自分が成長しているかどうかは悩みの質が向上しているかどうかでわかるのかもしれない。だからと言って悩みの質の良し悪しがわかっているわけでもないのだが。数年後に読み返すべく、現時点での悩みを書き記しておく。 全力で仕事をやり尽くしたという達成感…
2016年のテーマは リスクを取って攻める 辛抱強く継続する もらう人から与える人へ 購買、IT、研究における統計解析、研究資源配布の戦略を考える 家造り 庭に目隠しの柵を据える 庭に茗荷、山椒、香草など薬味を揃える 山野草を居間から眺められるようにす…
30代、40代で多くの人は何に悩むのだろう。参考にしてみようかとネットで検索してみた。 30代は希望と絶望の狭間。 どんな大人になりたいかを固める時期。 変えられること、変えられないことを体感、自覚していく時期。 37歳 35歳くらいまでは「今の自分」と…
安寧からの脱却。 心と体に若さを取り戻す。 不条理の克服。 辛抱強さを身につける。 これらを2015年のテーマに据えた。12年勤めた会社を辞め、かなり社風の異なる会社に転職して順応するのはそれなりに大きな変化ではあった。心身を新たにする良い機会に恵…
いろんな意味で眺める度に辛くなる眺めだな。 結局、胸を張れるほどの挑戦もしてなければ克服した成功体験もない。前職を去る時に、感慨も未練もやり切った満足感も無かった。あっけなかった。自分は他の人よりもあれこれが出来ているという自他の評価が付く…
wikipediaより 真神(まかみ)は、現在は絶滅してしまった日本狼が神格化したもの。大口真神(おおぐちまかみ)とも呼ばれる。 真神は古来より聖獣として崇拝された。大和国(現在の奈良県)にある飛鳥の真神原の老狼は、大勢の人間を食べてきたため、その獰…
省みると自分は連休中に5日間ぐらいコンビニ店員との釣り銭受け取り以外には誰とも言葉を交わさずに過ごしても平気な人間だったりする。友達もいるんだか、いないんだか。必要としているのだか、していないのだか。 そんな友達付き合いの悪い自分に海外から…
高円寺に引っ越した。 新宿に数キロ、総武線で10分もかからないという立地でありながら、家賃4万円程度の賃貸物件が無数にあったりする。東京大空襲でも焼けなかったので古い町割りのまま、狭い路地のまま再開発から取り残されて今日に至る。そんなわけで売…