全然うまくいきませぬ

怖いもので、若く柔らかいと思っていた自分の頭はがちがちだと気づく。昔は図画工作が得意だったのもあくまで昔の話。


陶芸に全く苦い思いをしている。徒に時間を浪費して半日かけて何も作れなかったりする。


部下しかおらず上司が同じオフィスにいない職場で働いていると、どこかしら段々と勘違いしてくるのだろう。仕事で叱られるということ自体が滅多になくなってくる。それなりに大きな苦も無く物事を進められるようになってきている。小さな世界の中だけでの物事の仕組みがわかっているというだけなのに。


全く新しいことに挑戦するのは、まったく思い通りにならない領域に踏み込むことなんだな、と思う。気を抜いてぐにゃっと粘土を潰してしまうと情けなくなるし、それを視界の先で捉えても陶芸の先生は敢えて優しく無言で通すので穴にでも入りたくなる。思い通りにならないことに辛抱強く取り組むと言うことが自分には大事かもしれない。


作りたい形が描けていないから、濡れた手で触りすぎて粘土のコシがなくなって歪んでしまう。水を十分つけて表面を滑らかにし、手際よく短時間で成形しないといけない。それができていない。


最初から薄く作ろうとせず、削りの段階で調整できるのだからもっと大雑把に作っても良いのかもしれない。