我が家で10年ほど使っていた洗濯機が不調だったので遂に買い替えた。
12kg容量、真白いシンプルなデザイン。洗濯から乾燥まで全自動の水平ドラム式。昔の洗濯機のデザインは存在感を示そうとするデザイナーの自己主張というか「我」が滲み出していてデザイン上の色気が鬱陶しかった。自己主張を消すことでより家に馴染み愛着の湧くデザインになったと思う。グッジョブ、パナソニック。
単なる白のシンプルさを追求しただけでは面白味がないからだろうか。古い機種よりもランプがカラフル。稼働している間だけカラフル。その控え目さが良い。
「日本を今一度、洗濯いたし申し候」と坂本龍馬は言った。
そんなスケールの大きな話ではなく、比べることすらおこがましい卑近な我が身の話でしかないのだが、アラフォー男の性根を今一度、洗濯し直す決断を下した。
全くの異業種への転職。
先の見えない世界へ。無い市場を作る仕事。
世間に、社会に貢献できる何かを求めて。
上場大企業から零細未上場無名企業へ。
高度に分業化された職場から自ら何でも実行する実力の世界へ。
大きな看板にぶら下がった世界から、小さな会社を背負う世界へ。
頂いたご縁と期待に精一杯応えたいと思う。
これからはYシャツと革靴を脱ぎ捨て、ツナギのような作業着と作業靴を着て働くことになる。
不安に押し潰され胸が躍る。
学び直しってやつだ。