備忘録 旅籠屋丸一の好みの意匠と内装 藤田嗣治、小倉遊亀、土牛

 

f:id:mangokyoto:20180610084414j:plain

こんな大きな高杯というのも存在感があって良い。こんな植木鉢を作ろうか。

f:id:mangokyoto:20180610084831j:plain

注意を向けると石燈籠の中にお稲荷様が収まっていた。こんな細部の拘りや豊かさが素晴らしい。

 

f:id:mangokyoto:20180610095946j:plain

葉の繁げる瑞々しさが良い。梅雨の雨に打たれた美しさが増す。

 

f:id:mangokyoto:20180610084459j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180610091407j:plain

なんとも存在感のある猫の絵があると思ったらFoujitaのサイン。こんなところでも藤田嗣治の作品に出会えるとは。この絵は欲しい。この後肢のくるぶしと筋の描写が良い。

 

f:id:mangokyoto:20180610091419j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180610084630j:plain

フォウフォウさんがここにも。この髪型でもフランスでは貴婦人方にモテまくったらしい。

 

f:id:mangokyoto:20180610084326j:plain

輪郭が黒で骨描きされたイラスト的な絵でもある。

 

f:id:mangokyoto:20180610084314j:plain

絵の目ヂカラが強い。

 

f:id:mangokyoto:20180610075141j:plain

作画対象としては猫が優勢だが、小倉遊亀が可愛らしい柴犬を描いてくれていた。

f:id:mangokyoto:20180610084702j:plain

洋画のリトグラフやなんかも案外、合うのかもしれない。

 

f:id:mangokyoto:20180610084647j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180610074014j:plain

和室の天井は杉化粧板にしがちだけれども、照明も火災報知器もエアコンも白は選べるので天井もいっそのこと壁と同様に白に統一した方が和でありながらシンプルモダンにもなり、良いように思う。有機的な装飾は家具や調度品で加えていけばよいのでは。

 

天井に剥き出しにした化粧梁も節ありの廉価な杉材だが、印刷された模様が同じ杉天井板より遥かにマシ。

 

f:id:mangokyoto:20180610085941j:plain

家族風呂には十分過ぎる広さの貸切風呂。高度経済成長期の巨大温泉旅館ホテルの大浴場ブームから、それ以前の内風呂が複数ある様式に半世紀して回帰してきたのだとしみじみと感じる。

 

f:id:mangokyoto:20180610085843j:plain

眺望は期待していなかったけれども、窓を開けて湯船に浸かると猿ヶ京の山並みだけが見えた。

 

窓を引き違いではなく、引き込みにしたら大迫力、大開放の風呂になる。眺望のない黒湯、赤湯をそうしているぐらいなのだから、50万円近くかかると思うがその費用対効果はあると思うのだよな。

 

f:id:mangokyoto:20180610085854j:plain

貸切風呂は水周りが貧相な場合が多いが、こちらは三人が同時で身体も洗える設備の充実度合い。こちらのように杉スノコを数年毎に交換するつもりでいた方が綺麗清潔に保てそうだ。

 

 

朝 レモンパン、白パン

昼 唐揚げ弁当(それしか売ってなかった)

晩 とろろ蕎麦

外国人の友人にもお勧めできる。猿ヶ京温泉 旅籠屋丸一

  • 最新設備好きな妻を満足させる清潔な水周りや内装
  • 和の懐古趣味な私を満足させる古民家一棟貸切
  • 自由に借りられる開放感のある4つの貸切家族風呂で家族だけの時間
  • 子供を寝付かせた後には露天風呂付き大浴場を満喫
  • さらには部屋にも窓を開放して入れる露天風呂
  • あちらこちらに民芸陶器と額装された絵画、美術品
  • 豊富で洗練された美味な食事
  • 待合や鹿威しを備えた美麗な和風庭園
  • 豆から挽いて淹れてくれる珈琲マシンを配備した格式ある茶室
  • 浴衣や手拭いのデザインが古風で好み
  • 鏡の縁が木枠で好み
  • 体重計がハイテクレトロ
  • 古民家、日本の美術、そして人目を気にせず温泉を楽しめる外国人にお勧めできる温泉旅館

 

f:id:mangokyoto:20180609163835j:plain

 三国街道沿いにかつてあったという旅籠屋。いつしか廃業していた宿を13代目が再度開業に漕ぎつけ、現在は15代とのこと。

 

宿の所在も違うし江戸時代創業と言うのはあたかも断絶した年月が無かったかのようで大いに誤解を生むと思うけれども。2代前が江戸時代に再開業したというのも無理がある。こういうことが詮索される昨今、老婆心ながらこの宿には無用な煽り宣伝文句だと思うからやめたほうが良さそう。

f:id:mangokyoto:20180609151713j:plain

 明治から続く15代続いた豪農の蔵を移築した大浴場。

f:id:mangokyoto:20180609151728j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180609152207j:plain

 庭にはなんとも風情のある待合と茶室がある。今は丁寧に手入れされた喫煙所へと転用されている。

f:id:mangokyoto:20180609152305j:plain f:id:mangokyoto:20180609152342j:plain

立派な水屋が併設されていて茶碗も並ぶ。

f:id:mangokyoto:20180609152326j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180609152712j:plain

こちらが客室。最先端高機能マッサージ機が置かれている。80.7㎡の広々とした客室で一棟独立した家屋を貸切できる。

 

f:id:mangokyoto:20180609152958j:plain

洗面所も和にして新にして清潔。この鏡を黒の木枠で囲むのはとても好みな意匠。シンプルだが無機質ではなく味わいがあって良い。

f:id:mangokyoto:20180609152743j:plain

 客室風呂。

f:id:mangokyoto:20180609153413j:plain

 貸切温泉風呂。

f:id:mangokyoto:20180609154051j:plain

 もう一つ、貸切温泉風呂。空いていれば追加料金もなく、40分を目安に利用できる。こちらに家族で入った。

f:id:mangokyoto:20180609154420j:plain

 角の大きな窓を全開放できる半露天風呂。6人家族でも余裕で入れそうなゆとりある湯船。男湯と女湯に分かれて入るのではなく、時には全員で入りたい。家族を感じられるこの時間がとても好きだ。

f:id:mangokyoto:20180609163911j:plain

大浴場の待合。

f:id:mangokyoto:20180609161808j:plain

 あちらこちらに高機能マッサージマシンが置かれている。

f:id:mangokyoto:20180609151747j:plain

庭の一景。石燈籠のデザインも面白い。蹲の周囲に活着する野草が素晴らしい。とってつけではなく、しっかりと調和されている。

f:id:mangokyoto:20180609175929j:plain

すき焼き。ダイエット始めていたとしてもこれは食べないとな。サシが入り過ぎだろう。酷い。美味い。

 

f:id:mangokyoto:20180609180037j:plain

金蓮花の添えられた蛸とハマチのカルパッチョも感心する味。

f:id:mangokyoto:20180609180133j:plain

 この大径の丸平皿、ワンプレートランチの皿として秀逸ではないか。黒土に白化粧か白釉で角に黒土の地をのぞかせる感じで自分も作ってみようか。これ自体は轆轤ではなく型打ちの工業生産品のようだ。

f:id:mangokyoto:20180609182533j:plain

 しゃぶしゃぶ用の豚。いや、脂が多いって。でも美味しいって。やめて欲しい。

f:id:mangokyoto:20180609184242j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180609182743j:plain

白米には蕗味噌を載せてくれたり山椒の佃煮を載せてくれたり。汁椀は鯉こくだった。

f:id:mangokyoto:20180609185505j:plain

ココナッツのアイス、絶品なプリン、そして水果。

 

f:id:mangokyoto:20180609210826j:plain

明るいうちに家族で入る風呂も愉しいが、子供が寝付いた後にゆっくり入る温泉風呂も旅行の醍醐味。

f:id:mangokyoto:20180609211317j:plain

手拭い、渋くないだろうか。あ、持って帰ろう、と思った。外国人の知人なんかもこういうデザイン、喜んでくれるように思う。

 

f:id:mangokyoto:20180609210019j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180609190946j:plain

車のタコメーターのような体重計。針がギュンと動いて体重を指す。70。。。スピード違反というかなんというか。自分としては法定速度の60以下で人生を巡航していきたいところなのだが。不摂生の積み重ねは数字に表れている。

 

f:id:mangokyoto:20180609210233j:plain

こちらもインダストリアルなデザインで秀逸。ダイエットで取り敢えず3kg減らしたらとっておきのかっこいい体重計を買ってもらおうか。

 

f:id:mangokyoto:20180609210312j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180609211124j:plain

ぐっすりオヤスミ。

 

f:id:mangokyoto:20180609205919j:plain

我が家の一角をこんな風にリノベーションしたいと思わせてくれた和に最新設備と美術品を調和させた良宿。

 

 

外国人にお勧めの宿を聞かれたら、ここも候補に加えられるように思う。群馬で谷川岳登山やラフティングなどの体験と組み合わせたら最高な週末プランが出来上がる。

 

 

 

朝 旅館の豪勢朝食

昼 抜き

夜 真空低温調理ロースとサーロインステーキ、トマト、ほうれん草、西瓜、白米

夜食 カリントウ饅頭

 

あらら、晩御飯に白米を食べた上に饅頭まで食べてしまった。

 

初夏の爽やかな谷川岳。ロープウェイとリフトは幼児連れに快適。

 高円寺から初夏の谷川岳へ。初めて練馬インターから高速道路に乗って北へ、北へ、3時間。

f:id:mangokyoto:20180609122257j:plain

折角なので牧場ではなく谷川岳に行かせてもらうことにした。乗物好き幼児にはロープウェイとリフトのコンボは楽しかろう。御岳山をさらに雄大にさせたようなコースだ。

f:id:mangokyoto:20180609121456j:plain

立派な座椅子のついたゴンドラへ。

 

f:id:mangokyoto:20180609121641j:plain

ゴンドラ駅を出る寸前の加速に胸が踊る。

f:id:mangokyoto:20180609141320j:plain

緑が濃くて美しい。少し雲がかかった日で快晴とは言い難いけれども、この季節はまだ乾いてひんやり爽やかな風が気持ち良い。

f:id:mangokyoto:20180609141518j:plain

飛び込みたくなるような滝壺が眼下に見えた。

 

f:id:mangokyoto:20180609123738j:plain

ゴンドラ駅の展望レストランで昼食。ここは冬はスキーゲレンデ下のレストランとして機能する。学食にあるようなトレイにカツカレーや山菜うどんなどのメニュー。凝った美食ではないスキーゲレンデにありがちなメニューではある。

 

f:id:mangokyoto:20180609124009j:plain

ふにゃふにゃとした饂飩に漬けてあった山菜とお揚げさん。でも、不思議とガッカリもしない。展望レストランが目当てだし、子供は美味しそうに食べてくれる。

 

f:id:mangokyoto:20180609135037j:plain

まだゲレンデには雪が残っていた。

 

f:id:mangokyoto:20180609130926j:plain

大人往復720円、未就学児童無料。そこからさらに山頂までリフトに乗ることもできるのだが、その値打ちはある。山野草の生命力に溢れた斜面をギリギリの高さでリフトが上がっていく。高原植物やら蕨やらを眺められて楽しい。距離も長く、乗り甲斐がある。芽吹く草、咲く花の移り変わりを楽しみながら何度も乗りたい。

 

リフトは地表から1mの高さもないので、万が一、落下しても問題ない。時折、足裏に草が当たりながらグイグイと上がっていく。冬には5m近く積雪する山なので、夏と冬でリフトの高さを調節するのだそうだ。

 

f:id:mangokyoto:20180609131722j:plain

 

リフトで上がった展望台。ここから谷川岳まで登山すると2時間半ほどだという。

f:id:mangokyoto:20180609131937j:plain

山稜に続く登山道が双耳峰の谷川岳へと伸びる。美しい山だと思う。しかもこの規模の山に残り2時間半の距離までロープウェイとリフトで上がれてしまうなんて、半端な自分のような人間には有難い。子供が大きくなったら親子で登ってみたい。

 

f:id:mangokyoto:20180609132408j:plain

 

 

f:id:mangokyoto:20180609133932j:plain

下りのリフトも眺望が素晴らしい。向かいに朝日岳が見える。

f:id:mangokyoto:20180609135521j:plain

牧場牛乳のソフトクリームというわけではないけれども、子供達はそりゃ、大喜び。夏は草原となったゲレンデでベンチに座ってソフトクリームを舐める。

 

f:id:mangokyoto:20180609140806j:plain

バイバイ

 

 幼児二人連れでも心配なく登れる、絶景の谷川岳。ひんやりと爽やかで快適至極だった。

 

 

 

 

 

朝 ヨーグルト

昼 山菜饂飩

夜 牛すき焼き、豚しゃぶしゃぶ、腹一杯

 

意志薄弱肥満中年男は結果にコミットできるのか。ダイエット開始。

ここ5年の間で最近が最もストレスまみれ。朝の6時に家を出て韓国出張、翌日も朝の4時に起きて仕事をしたり。欧州と夜に1時間半ばかり電話をすれば気づいたら帰宅は深夜。来週は上海か。

 

少し不眠症気味だ。深夜に日付が変わってから寝て、夜中や早朝に目が醒める。寝つきにくくなった。思わずメールチェックなどしてしまい、余計眠れなくなる。こんなことは今までなかった。

 

仕事が大変アピールをしたいわけではないし、仕事の話はこのブログでは書かない方針は守っていきたい。

 

マッサージに行ったら、毎回同じマッサージ師さんなのだが、なんだか普段よりも痛いし雑な気がした。しかし終わった後、マッサージ師さんに「今までで一番、体が歪んで張っていて酷い」と言われた。痛くされてる訳でも雑にされているわけでもなく、私の身体が普段よりも雑になっていたという話。

 

土曜日の午前中を寝て過ごしてしまうのも不本意だ。子供が何度も遊ぼう、遊ぼうとせがんでくるのをのらりくらりとかわしながら寝続けても、深い眠りに再度就けるわけではない。週末の一日を子供と遊ばないと、もう一日を陶芸やら他のことに費やすことも気がひける。全てが中途半端になっていく負のスパイラル。週末に家でいつもゴロゴロしているオヤジなんてのは、思い描いていたオヤジ像などでは断じてない。一緒にワクワクする遊びをしてくれる、快活で楽しいオヤジへ。

 

仕事のために健康を損ねるのが最も馬鹿らしいと思う。仮に健康を損ねて今の会社に勤め続けられなくなっても、会社が償ってくれるわけでも労ってくれるわけでもない。「健康管理も仕事のうち」「自己責任」と言われたらそれまでだ。家族の為にも、働き続けられる身体を作らねば。

 

 

ここらで一念発起して大幅に身体改造しようかと思う。

 

目的

  • これからの15年を働いていける身体に。
  • 週末も子供と朝から元気に遊べる身体に。
  • 40代の基礎代謝に即した食・運動習慣を。

 

目標

年末までに半年強で体脂肪率5%減。筋肉をつけて健康的に痩せるならば体重減よりも体脂肪率減が適切な目標だと思った。

 f:id:mangokyoto:20180428175744j:plain

イメージ図の絞り込まれた体。


現状

  • 社会人になってから12kg太った。
  • 筋力は平均以下。
  • 洋梨体型、中肉中背。
  • 座ると腹に3本線が入る。
  • ベルトの上に腹肉が少し乗る。
  • ストレスは食べて解消する派。
  • トレッドミルなどマシンはすぐ飽きる。
  • ラソンを走ったことはない。5kmジョギングするのがせいぜい。
  • 運動習慣はない。過去にやっていたスポーツはスキー。もっとテニスとか通年でできるハードルの低いスポーツをやればよかった。
  • 基本的に飽きっぽい。
  • ワークフロムホームが週一回可能。
  • 電話会議や海外とのやりとりが多い。基本的に事務仕事、メール仕事。
  • 月の小遣い4万円。

f:id:mangokyoto:20180609190947j:plain 

 

取組み

1次的に摂取エネルギーを抑えて、2次的にエネルギー消費を増やす。エネルギー消費は筋肉を増やして代謝を上げ、運動量には頼らない。

  • カロリー摂取量を抑える。
  • 朝食は豆腐。
  • 夕食は白米を食べない。20時以降食べない。
  • 夜のアイスクリームをやめる。
  • ラーメン、餃子をやめる。
  • 飲酒は2杯まで。
  • 太い筋肉から鍛えて代謝を上げる。太腿〉腹筋〉腕・胸
  • 寝る前に軽い筋トレ。スクワット、空気椅子、腹筋。
  • 仕事中に糖分が欲しくなったらラムネ。それかバナナ。
  • 週末は最低1回、朝食前に5kmジョギング。
  • 12階の職場から帰る際に階段を使う。
  • 毎日、体重計に乗る。
  • 進捗報告し合う仲間を作る
  • 毎日、食べたものを記帳する

 

これだけで痩せるのか。やはり週に1回でも2回でもジムで筋トレした方が良いのではないか。会員制でもいいから笑顔の素敵な美人が「はい、もう無理と思ったここからあと10回」と追い込んでくれるようなパーソナルトレーナーのいるジムはないものか。

ざっと調べるとパーソナルトレーナーのいるジムは2ヶ月で20万円以上。オススメのものは30万円以上なんて紹介サイトがゴロゴロ。安くないお金を払うと辞められなくなりモチベーションになるなんて言われると、この提灯記事めと思ってしまう。

お金を掛けずに苦痛も少なく痩せて筋肉をつけて健康を取り戻したい。甘いのかもしれないけれども、自力で試みて失敗せずして20万円のパーソナルトレーナーを雇う気にはなれない。

 

やはり楽しく運動する習慣作りがキモかもしれない。

  1. 身体に良い食習慣を達成できた際の自分へのご褒美
  2. 飽きずに夢中になれる運動
  3. 食べる以外のストレス解消法

この3つが弱い。何か模索していかないと続かない気がする。

 

取り敢えず、ジョギング時に快適に音楽を聴く為のイヤフォンを買おう。

ゲームのように運動できる新しいスポーツやらがないか調べてみよう。

 

 

急に体作りを始めるとか、まさしく中年クライシスの典型的症状ではないか。いや、健全な症例な部類なはずだ。高級車や高級時計に目覚めたり、出会いサイトに登録したり、若い女の子を追いかけ始めるより健全だろう。

 

 

 

 

京都の老舗銘菓同士の諍い勃発。かんばやしはどうでるか。

創業1805年の「井筒八ッ橋」がこの度、「聖護院八ッ橋総本店」が根拠不明の創業1689年を謳い、かつ八ッ橋を最初に作ったように宣伝しているのは不正競争防止法に違反し、「井筒八ッ橋」も信用上の損害を受けたとして、創業年が入った広告の差し止めや600万円の賠償を求める訴えを京都地方裁判所に起こしたそうな。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180604/k10011464251000.html

 

井筒八ッ橋は山科から大津に抜ける街道の追分に大きな工場があり、そこに行くと八ッ橋が試食し放題という素敵な隠れ名所。

しかもそこにある展示人形が妙に艶かしい美人だったのを覚えている。個人的には八ッ橋よりも「走り井餅」のほうがお勧めなのだがな。

http://hannarimango.hatenablog.com/entry/20120330/1333155175

確か、何某かブログに備忘録を残したと思ったらやはり有った。

 

それにしても、創業年の曖昧な企業なんて京都にはありふれている。別に悪意もなく取り敢えずとても古いことはわかっているが正確にいつかわからない企業も多い。いちいち訴えていたらキリが無かろう。

 

むしろ、「おたべ」ブランドの生八ツ橋を製造販売する「美十」は2017年の売上81億円、従業員数252人。それに対して「井筒八ッ橋」は売上29億円、従業員150人。「聖護院八ツ橋」は売上23億円、従業員140人。なんだか、2番手、3番手の足の引っ張り合いな印象もある。

 

なぜかこのブログでオールタイム検索上位5位に入り続けて検索されているのが「お茶のかんばやし」「上林春松」「上林三入」の諍いについて書いた備忘録。もう7年前になるのだが、まだ争いは続いてらっしゃる様子。触発されて訴えに出るだろうか。

http://hannarimango.hatenablog.com/entry/20110510/1305029823

 

まあ、よそもんの本音は「どっちでもいい」、「うまけりゃいい」、そしてそもそも「似たり寄ったり」だしそもそもそんな格式を謳うほどの上菓子でもない気がする。

 

なお、京都大学の学生が真面目に京都の生八ツ橋メーカーを比較評価した模様。「時間はないが確固たるエビデンスに基づいて美味し い八ッ橋を求める方は聖護院八ッ橋を,誰もが知ってい る京都の代表的なお土産である八ッ橋の中でも一味違う ところを見せつけていきたい方は京栄堂の八ッ橋を,そ れぞれお土産として買って帰られるとよいのではないか と考えられる」と結論付けている。井筒八ッ橋についての言及はない。

http://www.ml.ist.i.kyoto-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/yatsuhashi.pdf

 

京都に住んでいる時が一番、八ッ橋を食べる機会が少なかったように思う。どちらかというと、京都に来る観光客や修学旅行生が買って行くお土産菓子という印象。京都に住んでいる頃も、お邪魔した家でお茶請けに出された記憶は皆無だし、他県に出掛ける際のおもたせとして何かを買う際も他に買うものは幾らでもあるし、あえて生八ツ橋は選んだことはない。

 

個人的には阿闍梨餅、長五郎餅、「笹屋伊織」の銅鑼焼き、松風、桜餅のほうが好きかな。西陣にあった船岡温泉のそばのわらび餅も美味しかったっけ。「みつばち」の餡蜜。「中村藤吉」の抹茶ゼリーと抹茶ソフトクリームも捨てがたい。洋菓子なら「グルニエドール」のアップルタルトだな。ああ、俄然、京都に甘味巡りしたくなってきた。

 

 

 

仙人掌花、菖蒲、少し作陶

f:id:mangokyoto:20180603122112j:plain

仙人掌は地味な植物だと思われがちだけれども、こんなにも立派な大輪の花を咲かすのだよな。なかなかのビビットピンク。これほどの華やかな株は久々に拝見した。

古民家カフェ「モモガルテン」にて。

 

f:id:mangokyoto:20180603174004j:plain

陶芸工房の庭の菖蒲が咲いていた。相変わらず、ここの菖蒲の青は深くて見事。去年の一輪はやはり奇跡的に完璧だったけれども、これも同じ株だとわかる。

 

f:id:mangokyoto:20180603174045j:plain

爽やかな色合いの菖蒲が増えていた。白い筋が入って軽やか。

 

 

f:id:mangokyoto:20180603154144j:plain

襞の縁は土が露出し、谷間にマンガン窯変釉薬が溜まるようにしてみようか。さらに左から右にマンガン窯変釉からラスター釉薬混じりにグラデーションにしてみても面白いかも。

下手をしたらくどくなる。冒険ではある。

 

f:id:mangokyoto:20180603154125j:plain

肩から胴にかけては釉薬が垂れる感じにしてみたい。しかし上にだけ釉薬が掛かっているのではバランスが悪そうだ。

 

f:id:mangokyoto:20180603154216j:plain

胴の土の縮れはそのまま活かしたいのだよな。焼締か、薄く掛かった釉薬が焦げて飛ぶ程度にしたい。

 

f:id:mangokyoto:20180603174608j:plain

高さは15〜16cmの鉢が3つ、素焼き待ちとなった。

紫陽花繚乱

世の中の紫陽花品種は私の頭の中の紫陽花とはもう別な次元に入りつつある。巨大な鞠状の花塊のようなイメージでいたが、そんな紫陽花は原種のような扱いで昨今の園芸品種はもうブーケのよう。

f:id:mangokyoto:20180529075730j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075716j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075641j:plain

f:id:mangokyoto:20180529075625j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075839j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075918j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075757j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075806j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075601j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180529075827j:plain

こんな花壇の一画があったら豪勢だな。