好みの果物 十選

日本の果物の品種改良はすさまじいものがある。より甘いもの、風味のあるものを追求し続けており、一口に林檎や蜜柑といっても戦前に祖父母が食べていたものとは全く別物になっている。只管糖度のみを追求して風味がなく水菓子のようなものが多いという批判もあるが、風味豊かで美味な果物も負けずと多い。海外では味わえない改良果物があると言う点で小生は日本の果物には好意的だし、観光客に対して売り込んでみては面白いのではないかと思う。日本滞在時に外国人が果物の完成度に驚き、値段に再度驚き、そして農家の手間を聞いて納得すると言うのは聞く話である。


輸送に便利で日持ちするものの、栄養価が著しく低下した経済果物や、日常で楽しめないほど高価格化して嗜好品となってしまっている傾向があるのは残念。また、昨今のゼスプリのゴールデンキウイフルーツのように手頃な価格帯が輸入果物に占有されていくようでも困る。高価格でこれぞという果物を改良し続ける一方で、手軽に毎日食べられる低価格の地産地消果物も拡充して欲しい。


好みの果物十選
1.日本梨 
和梨と呼ばれるもの。とりわけ幸水、南水、秋水といった石質がしっかりとして水分が多い品種が好み。酷暑に冷やした梨は瑞々しくさっぱりとして体に染み込むようである。
洋梨はラフランスよりも石質を感じられつつも香り豊かな「バラード」が好み。
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2.干柿 http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20101217/1292674462
ようやく干柿の魅力に気づいた。保存もでき、渋柿は手頃な値段で手に入る上に簡単に自分で干柿にできる。しかも市販の高級干柿よりも自家製のほうが美味い。


3.マンゴー 
世界三大熱帯果実といえばマンゴー、マンゴスチンとドリアン。甘味の中に酸味が感じられる品種が好きだ。愛犬にマンゴーと名づけるほどにマンゴー好きである。日本の品種はどれも高付加価値品となりすぎてなかなか口にできないのが残念。


4.蜜柑 http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20110116/1295184587
安くて甘い庶民の味方。冬はひたすら蜜柑でビタミン補給。


5.林檎
どこにでも売られているけれどもサンフジのシャクシャク感はたまらん。焼き林檎はなぜあんなに甘くなるのだろうかね。


6.葡萄 
高円寺のスーパー「オオゼキ」には秋に何十品種もの葡萄が売られる。おかげで好みの品種が見つかった。藤稔が美味しいと思ったが、藤稔とピオーネを掛け合わせた「ブラックビート」、緑の葡萄ならば「アレクサンドリア」が好み。
http://d.hatena.ne.jp/mangokyoto/20100916/1284729554
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7.文旦 
日本ではほかにざぼんとも呼ばれ、英語ではポメロとも呼ばれる。実は国産の文旦は九州や四国以外にさほど流通しておらず、国産文旦は殆ど食べたことがない。文旦好きはフィリピン在住時に始まったものである。


8.白桃


9.苺


10.さくらん
祖父母が山形で佐藤錦さくらんぼ畑を持っており、幼い時分には野猿よろしく木に登って虫食いさくらんぼを腹一杯食べさせてもらっていた。そんなわけで味は素晴らしいのだが店頭価格を見るとなかなか自分では買う気になれない。


ちなみに2007年のNHKによる放送文化研究所調べによると日本人の好きな果物ランキングは以下のとおりだそうだ。
1.苺、2.蜜柑、3.桃、4.梨、5.林檎、6.葡萄、7.メロン、8.西瓜、9.バナナ、10.さくらん