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高円寺ハ小京都ナリ

思索

高円寺に引っ越した。


新宿に数キロ、総武線で10分もかからないという立地でありながら、家賃4万円程度の賃貸物件が無数にあったりする。東京大空襲でも焼けなかったので古い町割りのまま、狭い路地のまま再開発から取り残されて今日に至る。そんなわけで売れない芸人や音楽家など雑多多様な人たちが住む。


この高円寺という街は未だに活気のある商店街が無数にある。


バイト代と引き換えにマニュアル通りに接客するだけのチェーン店などではなく、オーナーが毎日立つような店が多い。飲食店、古着屋、雑貨屋。いつ行っても同じ顔のオーナーや店員が相手をしてくれる。「久しぶりですね」「最近、顔見なかったね」そう言ってくれるような関係が築けそうな店がある。


土地が既にあり賃料を気にせずに済むからこそできるような独りよがりな趣味に突っ走ったような店がちらほらある。


犬同伴可能なゆるい店だって多い。


阿波踊りをはじめ、祭りだって多い。町内会の祭りが未だ根強く続いている。


そんな高円寺がえらく気に入って引っ越してきた。ああ、そうか。上に挙げた特徴はどれも京都に通ずるんだ。結局のところ寺があるから京都が好きだったわけではなく、個性豊かで趣味趣向が歪んで偏った人達がたくさんいるから最高に興味深く楽しかったんだ。まわりに流されずに自分の好きなものをおっかけている人達の街。


勝手に高円寺を世間一般的な意味ではない「小京都」と称することにする。高円寺を探索していきたい。