高円寺をもっと知りたくなった。お笑いライブや演劇に足を運んでみたい。

高円寺は都会の気取った感じが薄く、店主の顔が見える個人経営店が連なる商店街が数多く残るのが好きで、サブカルや金にならなくても好きでやってる店や人を抱擁する点が京都に似ていると思って気に入っている。「最近、顔見せてなかったね」といった会話から次回も会話を続けられる店が多いのも京都の魅力だった。奇天烈な趣味嗜好に出会える街というのが京都と高円寺の共通点。


高円寺の有名な顔としてはライブハウスの街。数あるライブハウス、とりわけロック、メタルやらパンク系で有名だそうだ。

そしてもう一つの顔としては全国有数の古着屋の集積度でも有名らしい。

しかし残念ながらその2分野にはとんと興味はない。高円寺メタル飯のカズナリオさんは好きだが。

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もう一つ、高円寺の顔を挙げるとしたら芸人の街としてだろうか。あちこちで芸人を見かける。それも成り上がった「芸能人」という感じではなく、そこらの飲み屋の隣席に座っていそうだし、話しかけやすそうな芸人が多い。

三四郎の小宮さんは高円寺の生まれ育ちで、コンビ名は「蚕糸の森」の「サンシ」から取ったそうで公園の滝に向かってネタの練習をしていたそうな。東高円寺人力舎の養成所に通った。

アルコ&ピースの平子さんはエトアール通りの西友前で奥さんに声をかけて結婚に至った高円寺在住20年。

ハリウッドザコシショウはまだ売れてない頃はOKスーパーの200円弁当でいつも食い繋いでいたと語っていた。

水道橋博士も20年以上在住とのことで、1年半ほどルック商店街に自分のコレクション雑貨を見せびらかすスペースが大半の趣味の店を開いていたっけ。

ラバーガールの眼鏡の人もルック商店街で見かけたな。高円寺在住18年以上らしい。

有吉さんや劇団ひとりなんかがよく集った竜平会が開かれる「野武士」という居酒屋が閉店してしまったのは残念。子供達の小学校への通学路を歩いている姿は3、4回見かけた「まちゃまちゃ」は久しく見てないが元気だろうか。


高円寺に住んでいる限り売れないというジンクスが有名だがそれでも住み続ける人は多いらしい。高円寺陸橋の下でネタ合わせしていたりするのを見かけるが、注目せずに通り過ぎるのがマナーだと思って素通りしている。私達の日常生活のすぐ傍で、ふと顔を見上げたらお笑いの人だった。とはいえ、前から見る顔だったし最近、お笑いの人だと初めて知った。そんな人があちこちに紛れているのが高円寺。舞台をやっている人も多いらしい。


そうだ、高円寺のお笑いライブや演劇を観に行ってみよう。アングラ、ナンセンス、上等。高円寺の異なる魅力を開拓してみたくなった今日この頃。憎きはコロナよ。