離れの間

二階にはバルコニーを通らないとたどり着けない11畳の部屋があり、離れと呼んでいる。


内庭を設けたことで建物が輪のようになってしまったので、二階の間取りに制約が生じるのは仕方がない。


この離れは
・友人や親族を泊める客間
・子供達の遊びの場
・親父の書斎あるいは趣味の部屋
・子供が大きくなったら子供部屋として割譲



利便性よりも趣味に重きを置いて自宅の中でも非日常性があり気分転換できる部屋にしたい。特に、ときおり外国人の友人が泊まりに来るので、和の趣向や遊び心でもてなしたい。妻の強硬な反対があるが、作り上げた部屋を見て納得してもらうしかない。


南側を和風にまとめたい。神社や昔の貴族邸の礼室に近づけたい。無理は承知。北側半分は博物資料室のような興味関心のある物品を詰め込んだような空間にしたい。



バルコニーを挟んで主寝室と対面しているのでカーテンなりブラインドなどの目隠しが必要だ。最初はカーテンをつけたのだが、ふと思い立って御簾をつけてみた。この御簾のヒゴの隙間から外の景色、とりわけ植物が見えるのがたまらなく好みだ。御簾の縁や組紐を青灰色にできたら良いのだが、これは余裕が出た際の課題にしておく。


床はフローリングだが、手持ちの畳マットを4畳半分だけ北側に敷いてみた。


以前使っていたテレビ台の置き場所が無いので取り敢えず置いているが、理想的には文机なのだよな。書き物をするわけでも無いのだが。


行燈をフロアランプとして持ってこよう。代わりに明るすぎて使っていない廊下の照明はより暗いものに交換しよう。デスクランプは机に移動すべきか。代わりに丸箪笥を持ってきても良い。


1階の押入れの補修工事が終わったら椅子三脚を下に降ろそう。カラーボックス、壊れたプリンターを処分したら部屋も広くなる筈だ。


北側には壁に大小様々な木箱を積み上げるように取り付けて、棚の代わりにしたいのだが、壁に鍵穴を多数つけることになるので勇気がいる。


胡弓は当分、練習はできなさそうだから処分してしまおうか。立派に使えるものだけど、嵩張るし練習できるようになるのは10年以上も先のように思う。


衝立、屏風なんてあれば良さそうなんだがな。北側と南側を視覚的に区切れると良い。


琳派風の花草画、団扇も出しておこうか。


空間に合わなくて始末に困っているもの。トルコの水煙草、扇風機、コート掛け、色の明るい本棚、姿見、ジャケット掛け。そしてあれこれ小物や額縁の詰め込まれた段ボール一箱。まだ使えるモノを処分できない性分なので模様替えがなかなか進まない。