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アメリカンビューティー

白い歯を見せて力強く握手する。自信に溢れ、明るく快活。大きな声で笑う。


刷り込まれたアメリカ人の理想像だけど、何かをきっかけに抑圧され蓄積された醜悪さが反動のように一気に噴き出す。


アメリカ人のほうが欧州人や日本人より陽気で誠実なのか。そういう美意識や理想像の型に自らを嵌めようとしているだけで、本質的に誰もどの国の人も変わらないように思う。日本人は他国人に比べて勤勉、謙虚さや感情を表に出さない姿を一つの美意識やモデルとして自らを型にはめようとして、実態との乖離に苦しむのかもしれない。それぞれの国民性のステレオタイプからそれぞれ異なる苦しみ方と狂い方をするのかもな。


登場人物は表面的に、社会的にまともな者ほど、歪んでいる。自分に忠実に生きようと試みた者ほど落伍者に映る。


自分を幸せな成功者に見せようと大勢が必死だ。ここら辺の感覚は映画上映当時よりも2015年現在のほうがSNSで煽られているのかもしれない。


どんな国や文化においても人の目や体裁を気にして幸せや成功を装うのは虚しく苦しい。