秋鹿 槽搾直汲 仕込十二号 純米吟醸


やられた。


秋鹿の『純米吟醸秋鹿 槽搾直汲』 。
槽(お酒を搾る装置)で搾られたお酒を一切、何の調製も加えずにそのまま直に瓶詰めされたものらしい。


中味は、まだガスも若干残っており、泡感とマスカットのような甘酸っぱい爽やかな香りが絶品。


開栓して幾度か飲んでいるのだが、あまり食べものとの飲み合わせが上手くいかず、日本酒臭さの強い純米酒だな、と思っていた。


今回、空きっ腹で何の食べものの影響もない中で飲むと断然、美味い。基本的に酒は弱いので日本酒は食中酒として飲むことが多いのだが、ただ酒だけを飲むのが一番の酒とは縁遠く、その魅力に気づくことも少なかった。


今回、空腹に耐えかねて妻の食事を待ちながら飲み始めて初めてこの酒の美味さに気づいた。これは、飲み合わせなど考えずに酒だけを楽しむ酒だ。


独り、酒だけをちびちび飲むのに最適な酒というのもあるのだな。


この酒から始めて、食中には食べものとの飲み合わせを考えた銘柄に変えるというのが良い。勉強になった。


720ml ¥1,732(税込)

◎酒質データ
原料米・自家栽培山田錦(自営田能勢産)
精米歩合・60%
日本酒度・+6(辛口)
アルコール度数
18.0%以上〜19.0%未満
酸度・3.0
酵母・協会901号