桜に菜の花、ゴルゴンゾーラに蜂蜜、クリームチーズに山椒。

とある機会にチーズと日本酒のマリアージュを楽しむことができた。

 

チーズはBrillat Savarin Fraisというクリームを加えて作るフレッシュタイプのチーズで、濃厚でまろやかなフランスの白チーズ。酸味もしっかり感じられるのが特徴だという。

 

それに合わせたのは山形政宗純米吟醸吟醸香のする食前酒としても合わせやすい比較的爽やかなクセのない味だった。

 

両者を合わせて美味しかったというのも発見だが、それ以上の発見はクリームチーズに粉山椒を掛けて食べると美味しかったこと。

これは濃厚ながら酸味のあるフレッシュチーズだから合ったのか、それともクリームチーズ全般に合うのか。

f:id:mangokyoto:20190221184243j:plain

ゴルゴンゾーラなどの青黴チーズに蜂蜜を掛けて食べるのが美味しいのは馴染みだが、クリームチーズに山椒は新しい。

 

日欧EPAが2019年2月から発効された。これにより欧州から輸入するチーズやワインの関税が即時あるいは段階的に撤廃されていく。その一方で日本酒や調味料の輸出関税が即時撤廃される。

 f:id:mangokyoto:20190221184248j:plain

エポワスとダルマ正宗熟成三年という臭いチーズに臭い熟成酒という組み合わせも濃厚で美味しかった。単品でダルマ正宗を飲むのは苦手なので、エポワスのクセがダルマ正宗を飲みやすく楽しめるようにしてくれたとも言える。

 

 

欧州における日本酒の楽しみ方を探求してみたいと思っている。まだまだ私の知らない、日本酒と欧州の食事との合わせ方があるはずだ。早速、英語と日本語でパリのレストランを検索してみた。日本酒を置いている店は居酒屋や和食のレストランばかりで、現地のビストロの食事に日本酒を合わせてくれる店は見つからなかった。

 

手頃な価格の店では平然と香りの悪いアルコール添加の安酒を置いていたり、取り敢えず「大吟醸」であるだけだったり。私は吟醸香の強すぎる大吟醸はそもそも食中酒としては合わないと思っている。旨口、辛口の純米吟醸酒あたりが好きだ。そんな日本酒をフランスの食事に合わせてくれるビストロを見つけたい。

 

純米吟醸酒と赤ワインビネガー&エシャロットの生牡蠣とか、鶉とか、タルタルとか、シャブリマスタードをつけたソーセージとか、ソシソンとか、ムール貝の白ワイン蒸しとか。え!この組み合わせがこんなに美味しかったのか、というような驚きの組み合わせを発見したい。