映画「鉄道員 ぽっぽや」

鉄道員の自己陶酔が理解できない。

駅員の代わりなんてどうにでもなるんだから家族を大事にしろよ。代わってくれる人はいるから、少しは甘えろ。

娘の最期に立ち会えよ。

苦労をかけた妻の最期に立ち会えよ。

後悔だらけじゃないか。

1歳で亡くなった娘が幸せだったなんて言いにくるわけあるか。

 

「ぽっぽや」だからとか何言ってんだか。「不器用だから」なんて努力を放棄した怠慢じゃないか。

 

中学生になろうかという女の子が定年間際の駅員に目を瞑らせて口移しで珈琲牛乳を飲ませて「キスしちゃった」と浮かれるなんて気持ち悪すぎるオヤジの妄想が過ぎやしないか。

 

高倉健も鬼籍に入った。

筑豊炭田が廃坑になって流れてきた男を若い志村けんが熱演していた。

小林稔侍が定年後に職をもらうというトマムのリゾートホテルは今や売られ中国資本の手に。

廃線になった北海道の鉄道は瞬く間に原野に帰る。

 

いろいろと観ていてしんどい映画だった。何の為の発展なのだろう。グレタさんが指摘した「私たちは絶滅に向かっているのに、あなた方が話すことはお金の話か、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり」という強烈なフレーズが脳内再生される。

 

エンドロールの坂本美雨の透き通った声が染み込む。

 

 

4月中旬の緑道 なぜ年を取ると花が好きになるのか説

在宅勤務が続くと毎日数時間の通勤時間がなくなり、かわりに朝や昼に近所を徘徊する時間が増える。週の大半を在宅勤務できるような社会を目指すべきかもな。それこそが働き方改革

 

それにしても、年取ると植物や花を愛で始める爺さんが多いのはなぜなのだろう。そしてこの年で踏み入れている私は60歳、70歳になって何に新たに興味を持つのだろうか。

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 「乙女桜」という紅葉の芽吹きが今年も鮮烈に紅い。桜なのか紅葉なのか紛らわしい名前。

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乙女桜が綺麗な時期と藤の花の時期は重なっていなかったように思うのだが、今年は暖冬の影響もあってか4月中旬で藤も咲きだした。藤ばっかりは近くで見ると豆の花感が強いので遠目で見るべき花だと思う。 

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 あまり洋花になじみがなくて知らない花。

 

ところで、なぜ年を取ると花が好きになる人が増えるのか。定年後に花を育てたり花の写真を撮る人など、特に男性にその変化は顕著だという。この現象に名前はあるのか。誰か教えてほしい。

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 花期も終盤のシャガ。著莪。学名はアイリスジャポニカだから、シャガこそが日本ならではのアイリスと世界的には認識されてるということかね。カキツバタでも菖蒲でもなく。

 

年を取って花が好きになる説をいくつかネット上から拾ってみた。

1.年を取ると動的なものから静的なものを好むようになる。盆栽、花、写真など。→わからんでもないがなぜ静的なものを好むようになるのだろうか。

 

2.単に気持ちと時間に余裕ができるから。(元から潜在的に興味があった?)→余裕ができることで目が向くようになるものはあるだろう。しかし、なぜその対象が花なのか。台数幾何学(生活に直結しない奥深い世界)でも座禅(誰でも手軽にできる)でもボランティア(他の人に喜んでもらえる)でもなく、なぜ花に向かいがちなのだろうか。

 

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 これまた名前の知らない洋花。なかなかどぎつい。

 

3.年を取ると「花・鳥・風・月」の順に愛でるようになる説。何故かは説明していない。タモリ氏はもう「月」の段階までたどり着いたとか。→そういわれるとバードウォッチングは年齢層が高い印象。さらに突き進むと風を愛でるようになるのか。風流。多肉植物とサボテンが入っていないことに疑義あり。なぜ花鳥風月かは依然、謎。

 

4.目の老化に伴い、花がより(相対的に)綺麗に見えるようになるから。→未だに両眼とも裸眼1.5なので老化に伴って好きになったとは思わない。 綺麗なものに惹かれるだけならば単に綺麗な写真でも構わないのでは。

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 ひとつ前の写真と同じ株なのだけれどもこちらは花弁に筋が入っている。

 

5.自分から美しさが失われるにつれそうであるものへの憧れが増す。→最初からない美しさを花に求めているというならば、私が若くして花も好きな理由としては納得できる。しかし自分にない美を補完したいという発想は私には湧かないのであまり腑に落ちない。

 

6.人間の醜さや汚さを見続け、そうでない花に惹かれるようになる。→花とてグロテスクだし枯れた後の姿は侘しく汚いとも思う。しかも花は花を勝手に摘むような身勝手で醜悪な人を引き寄せる。

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躑躅に日日草の競演。 

 

7.育てる楽しみがある。子育て中は子供という最大の育てる対象があるが、巣立った後の淋しさに花を育てる楽しさが嵌る。→子育て真っ最中だが、それでも花やサボテン、メダカや泥鰌も育てたいと思う。育てることに喜びを感じることは同意。

 

8.死後の景観への興味から。→欧米人は臨死体験中に花畑を見る傾向にあるが日本人は三途の川が多いらしい。花が死後の世界として認識されているとは思い難い。重病の人はより花を好むのだろうか。

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 コスモスにしか見えないのだけれども、コスモスは秋に咲くのではないのか。狂い咲きなのか、見た目の似た花なのか。

 

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 木蓮も5月の印象がある。

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 オオツルボ。大蔓穂。

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山吹。

 なんだか3月、4月、5月の花が一遍に咲いている印象。

  

私なりに花が好きな理由を考えてみると

  • 色彩や形状が多様で面白い。別に必ずしも好きな理由が「美しい」からだとは思っていないが、目の届く範囲内ですら植物の多様性の豊富さは驚異的。
  • 芽吹き、蕾、開花、結実と形態変化が著しい。短い期間で育て、変化を楽しむことができる。
  • 変わらない日常で季節の移ろいや時間の経過を気づかせてくれる。「お。もう咲いたか」「もうこんな季節か」
  • 枯らしても罪悪感を感じづらい。人間の都合で振り回し、悪い結果になっても責任を感じないので気軽に親しむことができる。
  • 生命力が強く、生き物に比べて世話する頻度が少なくて済む。価格も生き物に比べて安く手に入る範囲が広い。
書き出すと露骨な身勝手な理由かもしれないが金魚でも死なせてしまうと悲しみや罪悪感は強い。植物はその心理ハードルが低く、それでいて変化や育てる楽しみが得られる点が親しみやすさだと思うのだよ。自分だけだろうか。

接触をかぎりなく減らした温泉旅館旅行

目的:他人に接触せずに温泉で寛ぐ

  • レンタカーはアルコールスプレーでハンドル、ドアなどを家族を乗せる前に消毒
  • 運転中はエアコンを使わない
  • 行きの昼食は弁当を持参して屋外で食べる
  • 温泉旅館は部屋付き露天風呂のある宿に限定
  • 食事は部屋食か個室がある宿に限定
  • 屋内観光施設には立ち寄らずに直行直帰

 

  • 秩父温泉はなのや。車で2時間以内の近場
  • 広々とした16畳の部屋
  • マッサージチェア付き
  • WiFi完備
  • 部屋付き露天風呂はちゃんと温泉。24時間入浴可。
  • 部屋食ではないが個室食
  • 期待してなかったが食事が美味しかった
  • ミニアイスが無料で食べ放題。温泉風呂に持ち込んで食べられて子供達は大喜び

実は行ったのは4月頭、緊急事態宣言の出る前ではある。1ヶ月の休校と外出自粛に疲れてきて、とはいうものの感染拡大に寄与したくないので人と接触せずに済む温泉旅行プランを立てた。緊急事態宣言後も1000m2未満の小規模旅館は休業要請対象外とのことなので、気分転換に、そして旅館の経営応援にまた行くか検討したい。

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ネットでかなり探したのだが、あれだけコロナ自粛で客が来なくて経営が厳しいとのニュースが流れていたのに、客同士の接触を防げるような貸切風呂や部屋食の宿泊プランを提供する旅館の情報はかなり少なかった。

 

露天風呂付き客室や貸切家族風呂がなければ大浴場を貸切交代制にするとか、方法はあると思うのだが。部屋食対応している宿も少なかった。これも経営が厳しいぐらい客が少ないなら部屋にお膳を出すなど対応できないものか。露天風呂付き客室のプランは2万円以上や3万円以上と相場が高く、値引きの気配もなし。どのように消毒しているか、感染対策をしているかを発信している宿も少ない。

 

正直に言ってコロナ状況下に対応して客が安心して泊まれる工夫をしていると思える宿はとても少ない。実際には対応している宿があるのだとしても、私が2時間探して情報が引っかかってこないなら情報発信手段も改善の余地がある。

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そんな中で見つけた秩父温泉「はなのや」は1泊2食付き、露天風呂付き客室、個室食プランで大人1万7千円。なんとこのご時世で平日にも関わらず全室満室だそうだ。

 

近くには桜の名寺「長泉院」や芝桜で有名な「羊山公園」、SLや長瀞の川下り、雲海の見える丘、三峰神社など屋外観光地もある。

 

門からのアプローチも純和風で素敵。

 

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部屋は16畳とかなり広々としていてチェックインしてからチェックアウトするまで、大浴場にも行かずにひたすら引き籠るのに息苦しさもなし。WiFiも完備で家族が外のお風呂に入っている間に、室内から緊急電話会議にも出られた。

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部屋食が理想だが、ここでは個室食となっていて他の客と接触しない配慮がなされているので良しとした。海のない埼玉の山奥なのにお刺身も豚しゃぶも美味しくて驚いた。高級食材でなくありふれた食材が美味しいと嬉しい。食事中に子供用の追加布団を敷いてくれる。頼まずとも追加でタオルを届けてくれる配慮も。

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温泉は無味無臭の鉱泉を汲み上げて加熱しているだけというのがありがちだけれども、ここは匂いが漂うほどの濃さの弱アルカリ性塩化物泉とのことで高温でもないのに体が温まる。熱すぎないので長湯ができるのも良い。24時間いつでも入れる。

子供連れの客は並びの客室に固めてくれているようで、隣から子供の声が聞こえるが、こちらもそこまで神経質に静かにさせずに済むので助かる。若いカップルや高齢夫婦客は反対側の一角に固められている様子。

 

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何がささやかに嬉しいかというと、近くに道の駅があってそこで買ったご当地サイダーを飲みながら入浴したり、なんと食べ放題の無料ミニアイスを持ち込んで入浴しながら食べたり。青々とした竹林が見え、気持ちが良い。

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この内容で1万7千円は素晴らしい。設備もよく見ると、廊下の素材などはかなり安普請で、客室の杉に見える壁板は近くで見るとビニールクロスだったりする。門構えや食事する個室、露天風呂などお金をかけるべきところと安くあげるところとの間にかなりメリハリをつけている。

 

今のご時世、さらにあっても良いなと思ったのが

部屋での晩酌セットを提供する。

客室清掃時にどうコロナ対策の除菌清掃をしているか情報発信する。

個室食の給仕を含め従業員はマスク着用。

 

必ずしも強いものが生き残るのではなく変化に対応できるものが生き残るという主旨のことを言ったのはダーウィンだったか。くりかえすと「はなのや」は休前日ですらない平日の木曜日に全室満室だそうだ。

 

コロナ対策して情報発信してほしい。じゃらん楽天トラベルなどOTAは情報検索性を改善してほしい。感染リスクを抑えて温泉旅館に泊まれるようにしてほしい。

 

緊急事態宣言 外出自粛生活を楽しく過ごす為の追加欲望あれこれ。

緊急事態宣言が発動されたばかりなのに、外出自粛生活には既に倦んできている。自粛疲れかね。

 

必要なのは欲望。あれもしたい、これもしたいという欲求。欲を励起してさらに続いていく外出自粛生活に張りと楽しさを求めていきたい。

 

今までして満足度の高いこと

  • これまで手つかずだった場所の掃除。要らないものを処分したりするとすっきりする。パントリーの賞味期限の切れた食品とか、着れなくなった服だとか。
  • 数年していなかった窓掃除。掃除の満足度は高い。
  • DIY。書斎の壁面収納棚、窓際の多肉棚。収納を用意すると、すっきりとものをしまえるようになった。
  • 書斎の模様替え。在宅勤務を快適に行える体制が整った。
  • 多肉植物、サボテンの植え替え。バルコニーの温室撤去。これであとは秋まで存分に育ってもらうだけだ。
  • 子供と工作。
  • 多少、料理を作る頻度が増えた
  • 新しくテイクアウト対応を始めた店舗の開拓を始めたところ
  • 長風呂、読書の体制作り。浴槽に渡すプラスチックの棚を購入し、酒とつまみを持ち込んで本を濡らす心配なく雑誌や本を長時間読める環境を作れた。

 

今後の生活に張りをもたらすための欲望

  • 資格の勉強でもすべきか。仕事に役に立つ資格よりも「利き酒師」みたいなものをとりたい。
  • 真空低温調理レシピを増やす。
  • 豆腐料理レシピを増やす。
  • 新しいデザートづくりに挑戦する。抹茶プリンパフェ、どら焼き、バナナパンケーキ、タルトヨーグルトケーキ、フルーツカクテルジュースを作ろう。
  • エスプレッソマシーンが欲しい。ラテアートでサボテンを描きたい。
  • 庭でのテント泊をアップグレード。
  • 庭で鉄板焼きディナー。宇都宮餃子みんみん。肉、野菜。
  • 庭で炭火七輪ディナー。タレ漬け込みスペアリブ、ハラミ、ロース。焼鳥。蒟蒻味噌田楽、木の芽味噌の焼きおにぎり。耐火マット、火消壺が必要。
  • がっつりと生地からパン作り。クルミパン。レーズンパン。ドライマンゴーパン。
  • がっつりと生地からピザ作り。
  • ハンモックチェアの購入。ゆらゆら揺られて読書。
  • スマホの漫画アプリで漫画を読む
  • 子供とGoogleEarthでAR旅行してみる
  • Huluでシリーズ物のドラマか何かを観る。
  • 動画を見ながら子供とヨガ。
  • 子供と犬とジョギング50回。
  • 利用頻度に応じた食器の収納場所の最適化。
  • 居間の押し入れの中の整理
  • 玄関の土間の清掃
  • トマトの植え付け、赤蕪の種蒔、赤紫蘇の種蒔、サボテンの種蒔。
  • 積ん読の消化
  • オンライン飲み会をしてみる

コロナ禍の桜

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なんて品種の桜だろう。白に桃色が差して色香のある桜。

 

神戸や京都に住んでいたころに比べて、東京に引っ越してからは桜の季節になっても花見に行こうという気持ちがあまり起きない。

理由としては

・一面に咲いた物量で主張するソメイヨシノにさほど魅力を感じない。山桜、枝垂れ、オカメのような近くに寄って眺めても楽しめる個性に乏しい。

・桜の咲いている景観に風情がない。市街地の街路樹だったり、だだっぴろい大きな公園だったり。鎌倉や皇居などもあるが人混みを想像するだけで萎えてしまう。

 

静かで詫びた空間に一本しかなくとも魅力的な桜というのが東京には少ない。桜に関しては田舎に限る。秩父の郊外の寺なんかも素晴らしい。作られた景観としては京都は別格の美意識の集積があった。

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結局のところ、今年見た中で1番の桜は我家の裏の隣家の桜。何せ花見に出かけていないもの。

 

いつまで続くのか、コロナ禍。まだ序盤なのか、すでに終盤なのか。通販で盆栽が売れているらしい。自宅で桜を愛でる人が増えているとか。私も昔、御室桜の盆栽を買ったことがあるが枯らしてしまった。本来は地植えすべき植物なので案外、きめ細やかな世話が必要で私のようなずぼらな人間には難しかった。

 

自分にとって大事なモノを再認識する良い機会と思え。

緊急事態宣言の夜

備忘録。

 

2020年4月7日満月。

 

新型コロナウイルスの世界的爆発的感染を受けて日本の首都圏にも緊急事態宣言が安倍晋三首相から出された。前日から出す準備が始まっていると予告されていたので驚きは皆無。この時点で全世界の感染者数は135万人、死者7万5千人弱。日本は感染者4千人弱、死者100人弱。感染者数は世界で31番目に多い。

 

近隣も立正佼成会の病院で感染者が出たのを始め、東中野のスーパーLIFEで従業員が感染、中野駅前のドコモコールセンターでクラスター感染と生活圏の遠くないところで感染者が出ている。

 

3月末まで夜の高円寺駅前は変わらぬ賑わいと人通りだった。それも変わるのかもしれない。

 

教育

子供達の学校は3月から休校状態で4月から散発的に再開される予定だったが非常事態宣言を受けてまた完全な休校状態に戻った。妻が学校のチャイムの音をダウンロードし、学校とほぼ同じ時間割を組んで自宅学習の監督をしてくれているのでかなり救われている。無料のプログラミングアプリを使ったり、ドリルを使ったり。あれこれ感心する。

 

図工の時間はペーパークラフトを作ったり、ダンボールで水圧式ロボットアームを作ったり。「幼稚園」の付録がどれもすごい。3月には4回ほど週末に陶芸教室に連れて行って作品を作った。今後はどうしようか。

 

体育の授業は中庭でバトミントン、縄跳、鉄棒をしたり。それでも運動量が足りないので4月に入ってからは私がパパPAYなるものを作り2〜3kmのジョギングに連れ出している。1回のジョギングで判子1つ、50個でゲームを買うという約束。

 

仕事

2チーム制が敷かれて交代で出社する体制を取っていたが、非常事態宣言を受けてオフィス閉鎖が始まるとのこと。

3月初めから週の大半をTEAMSの電話会議で仕事をこなしているので目に見える変化はない。天気の良い日にはバルコニーに文机をだして植物に囲まれながら仕事したり、WiFiも珈琲も完備で環境は整っている。

 

勤先の業績への影響はとても深刻で深夜までコスト削減案作りに追われる。そのうち、雇用に手をつけかねないし、私の雇用もリスクにさらされているのかもしれない。

朝起きてパン1枚をかじり、8時半からPCを起動。夕方も通勤時間に干渉されなくなった分、中国、インド、フランスの時差に合わせて会議に応じられるようなった結果、労働時間は増えた日が多い。

実行部隊の職層は目先のプジェクトが無くなり暇が増えた感もある。危機対応や計画作りに携わる職層は突発的な仕事が増えた。

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余暇

子供達はジョギング以外に外出しなくなったので家の中でテレビを見たり、任天堂SWITCHでゲームをしたり、漫画を読んだり、風呂で遊んだり。

私も趣味の陶芸もできなくなり、仕事帰りに軽く飲んで帰ることもできなくなったので3月はサボテンの植え替えや書斎本棚のDIYなどに時間をかけた。友人知人と会うこともなくなった。

同居家族以外と会うことはめっきり減り、対外的、社交的な活動は激減。

 

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食生活

子供達は昼は和民の宅食。3月は一食200円、4月から390円。バランスが取れていて、美味しく、安い。高齢者向け弁当なので味も濃くなく良心的。和民なのに。大人の昼食は高円寺の飲食店でテイクアウトを始めた店が増えてきたので、それを楽しみにしている。

夜の外食は皆無となった。

保存のきく蕎麦や素麺、米、黒豆といくつかの缶詰などを妻が早々に備蓄した。しかし別段、籠城するような買い込みはせず、数日ごとにスーパーに食品を買いに行っている。

 

購入したもの

書斎の窓際と壁に棚をDIYして働く環境を整備。それなりにお金もかかった。

気になっていた本を幾冊か購入。2、3週間は持つかと思う。

長風呂しながら読書するのが好きなので浴槽に渡す棚を購入。飲物やツマミを置いてさらに快適に読書に没頭できる。

外での消費から自宅内での消費にシフトしただけで食べる量が減るわけでもない。自宅の食品やトイレットペーパーなどの消費は早くなったし光熱費も高くなった。

少しばかり日本酒を買い込んでちびちび舐めて過ごそうかと思う。

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子供達が喧嘩したり、「片付けなさい」と叱り声が私と妻から響いたりもするがそれなりに楽しみを見つけながら心の余裕を失うこともなく今のところ過ごせている。子供達に親の不安そうな姿を見せずに過ごしていければと思う。

 

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健康にこの時期を乗り越えられることを願う。結局は先にも後にも私には家族しかいないし、それさえ無事なら後は何とかなる。

 

コロナウイルス 雑感備忘録4

欧米では悪化の一途だが、せめてコロナウイルス禍を奇貨としていろんなビジネスやサービスが発展して欲しい。

 

肝は購買力のある給与所得者のお金の使い道を用意して経済を止めないことなのではないかと思っている。

 

温泉旅館→露天風呂付客室、部屋食で他の客と接することなく宿泊と温泉を楽しめる宿の情報が欲しい。部屋の清掃時の除染プロトコルや食事を出す従業員の感染防止措置も明らかにしてほしい。そしてそれらに対応可能な宿は積極的に情報発信してほしいし、OTAやサイトは特集を取りまとめてほしい。温泉に行きたい人が行ける環境を作れば行くのではないか。私は行きたい。
世間で客が減って倒産危機だと騒がれるわりには、コロナ対策、対応をしている宿の情報はとても少ない印象。

  • コロナ対策した近況に柔軟に対応したプランや値引きしたプランが少ない。
  • 部屋食対応の宿が少ない。キャンセルが相次いで経営が厳しいというならば食事の部屋出し対応を始めて、全室に配膳する従業員キャパがないというなら稼働室数を減らしてもよいのでは。最悪、松花堂弁当方式でもよい。
  • 露天風呂付の客室がない宿でも、本当に客が少なくて困っているならば大浴場を貸切制にしてはどうか。大浴場を貸切家族風呂利用できたら魅力的で特別感がある。どの温泉旅館も男女最低2浴室は備えているし多くは男女それぞれに大小浴室計4浴室備えている。1時間の貸切制で4浴室を16:00~22:00のあいだ回転させるだけで小規模旅館ならざかなりの客室数分をカバーできるのではないか。今だけ「大浴場を家族で貸切プラン」を作ってくれ。
  • WiFi環境を拡充して平日限定テレワーク・コロナ対策宿泊プランをつくってみてはどうか。温泉旅館は大抵、部屋のWiFi設備が脆弱だが温泉旅館で「テレワークおこもり滞在」できたら行きたい人はいるのでは。在宅勤務を強制している上場企業は多いし、彼らは自粛に連動して収入は減らない比較的高給の給与所得者。学校だって休みだ。いいじゃないか、在温泉勤務。
  • 上記対応をしている宿も多いのかもしれないがJalanや楽天トラベルなどのOTAにはこれら情報はあまり引っかかってこない。情報が届かなければ見込み客にとっては存在しないのと同じ。

レンタカー→ 温泉旅行するのに懸念となるのは現地までの交通手段。電車やバスは心配な人も多いがレンタカーなら懸念は減る。懸念点として残るのが前後の利用者間の車内感染。とりあえず家族を乗せる前にアルコールスプレーをシートに噴霧して除菌し、エアコンは使わないならば一安心か。ここらへんを利用者ごとにアルコール除菌するだとか、エアコンの洗浄もするだとか対応してくれたらより利用しやすくなる。別に追加料金だってよい。

 

スポーツジム→加圧ジムの発展形のようなフルフェイスヘルメット着用で空気感染の心配がなく心肺機能に負荷をかけられるトレーニング施設とか生まれないだろうか。


飲食店→客で店内が賑わうことはある程度は諦めて中食やデリバリーに活路を見いだしてほしい。マスクはコロナで消費量が増えたかもしれないが、人が毎日食べる需要量は変わらない。場所と形態のシフトが起きているだけだ。Uber接触を避けられそうだし、体を動かしたい人、収入の補填をしたい人の受け皿にならないだろうか。冷凍食品の売上も伸びているはず。商品開発も活発化してほしい。

電話会議システムでつながって飲む、テレ飲みをしてみたい。タバコを吸いたい友人と、タバコが嫌いな私がお互いにより気楽に好きなものを飲み食いしながらダラダラと喋れるわけだ。


劇場→自宅における高性能ワイヤレススピーカーも普及したし、大画面テレビも安くなった。通信速度も格段に速くなっている。舞台演劇やコンサートなどはハイビジョンライブストリーミングできるようにならないものか。

  • 劇場に足を運んでも舞台が遠くてよく見えないなんてことは多い。視聴者が多画面分割していろんな角度から視聴したり、視聴者が特定の演者を捉えたカメラを選択したり、ズームしたりできたら楽しみ方も満足度も増すのではないか。
  • ストリーミング配信すれば小規模な劇団の公演を地方の人も観ることができ、観客の裾野が広がる。
  • 劇場の立地が観客のアクセスの良いかつ地価の高い場所である必要もなくなり、主催者側にとっても公演場所代は安くなる。劇団員が劇場使用料を賄うために膨大なチケット販売に追われることもなくなる。


遊園地→子供と公園で遊ぶ。換気の良い屋外で大勢と接触せずに遊ぶ分には問題ないらしい。家の中庭の活用も工夫の余地あり。遊具を奮発して購入する。


通勤→テレワークの最大活用。この2週間、コロナ対応でとても忙しかったが労働時間は増えても通勤時間がなくなることで身体的負担は減った。混雑した電車の中でマスクをしない人のクシャミを浴びるだとか、束ねない女性の髪が首にあたるだとか、もたれかかってくる人だとか、乗降車時の押し合いだとか、イライラして暴言吐く人だとか、それらとの接点が減ったのはとても助かる。別に私とて他の人の気分を害していた可能性も十分にあるし、被害者として加害者としての機会が減るのは良いことだ。テレワークがさらに普及して地価の安い郊外で住むことがもっと可能になればよいのに。


学校→教材サイトが無料トライアルのおかげで一気に普及している様子。子供と工作をしているが、Youtubeにアイデアがたくさん落ちていて助かる。ホームスクーリングが一般化して欲しい。虐めから逃げやすくなって欲しい。子供の社会性は学校に限定されずスポーツクラブでもなんでも、代替手段はあると思う。家のお手伝いをする機会が増えるのはとても良いことだと思う。子供の自炊自活能力を上げる絶好の機会だとも思う。


買物Amazon楽天にお世話になる比率を上げるしかない。やらせレビューを除去するチェッカーを駆使。配送料の透明性を上げて欲しい。

Eコマースはどこも伸びている様子。ホームセンターの日曜大工用品売り場もにぎわっていた。アクアリウム関連も売り上げが伸びているそうな。家で過ごす時間が増え、それに伴ってお金を使う場所も変化している。