目的:他人に接触せずに温泉で寛ぐ
- レンタカーはアルコールスプレーでハンドル、ドアなどを家族を乗せる前に消毒
- 運転中はエアコンを使わない
- 行きの昼食は弁当を持参して屋外で食べる
- 温泉旅館は部屋付き露天風呂のある宿に限定
- 食事は部屋食か個室がある宿に限定
- 屋内観光施設には立ち寄らずに直行直帰
- 秩父温泉はなのや。車で2時間以内の近場
- 広々とした16畳の部屋
- マッサージチェア付き
- WiFi完備
- 部屋付き露天風呂はちゃんと温泉。24時間入浴可。
- 部屋食ではないが個室食
- 期待してなかったが食事が美味しかった
- ミニアイスが無料で食べ放題。温泉風呂に持ち込んで食べられて子供達は大喜び
実は行ったのは4月頭、緊急事態宣言の出る前ではある。1ヶ月の休校と外出自粛に疲れてきて、とはいうものの感染拡大に寄与したくないので人と接触せずに済む温泉旅行プランを立てた。緊急事態宣言後も1000m2未満の小規模旅館は休業要請対象外とのことなので、気分転換に、そして旅館の経営応援にまた行くか検討したい。
ネットでかなり探したのだが、あれだけコロナ自粛で客が来なくて経営が厳しいとのニュースが流れていたのに、客同士の接触を防げるような貸切風呂や部屋食の宿泊プランを提供する旅館の情報はかなり少なかった。
露天風呂付き客室や貸切家族風呂がなければ大浴場を貸切交代制にするとか、方法はあると思うのだが。部屋食対応している宿も少なかった。これも経営が厳しいぐらい客が少ないなら部屋にお膳を出すなど対応できないものか。露天風呂付き客室のプランは2万円以上や3万円以上と相場が高く、値引きの気配もなし。どのように消毒しているか、感染対策をしているかを発信している宿も少ない。
正直に言ってコロナ状況下に対応して客が安心して泊まれる工夫をしていると思える宿はとても少ない。実際には対応している宿があるのだとしても、私が2時間探して情報が引っかかってこないなら情報発信手段も改善の余地がある。
そんな中で見つけた秩父温泉「はなのや」は1泊2食付き、露天風呂付き客室、個室食プランで大人1万7千円。なんとこのご時世で平日にも関わらず全室満室だそうだ。
近くには桜の名寺「長泉院」や芝桜で有名な「羊山公園」、SLや長瀞の川下り、雲海の見える丘、三峰神社など屋外観光地もある。
門からのアプローチも純和風で素敵。
部屋は16畳とかなり広々としていてチェックインしてからチェックアウトするまで、大浴場にも行かずにひたすら引き籠るのに息苦しさもなし。WiFiも完備で家族が外のお風呂に入っている間に、室内から緊急電話会議にも出られた。
部屋食が理想だが、ここでは個室食となっていて他の客と接触しない配慮がなされているので良しとした。海のない埼玉の山奥なのにお刺身も豚しゃぶも美味しくて驚いた。高級食材でなくありふれた食材が美味しいと嬉しい。食事中に子供用の追加布団を敷いてくれる。頼まずとも追加でタオルを届けてくれる配慮も。
温泉は無味無臭の鉱泉を汲み上げて加熱しているだけというのがありがちだけれども、ここは匂いが漂うほどの濃さの弱アルカリ性塩化物泉とのことで高温でもないのに体が温まる。熱すぎないので長湯ができるのも良い。24時間いつでも入れる。
子供連れの客は並びの客室に固めてくれているようで、隣から子供の声が聞こえるが、こちらもそこまで神経質に静かにさせずに済むので助かる。若いカップルや高齢夫婦客は反対側の一角に固められている様子。
何がささやかに嬉しいかというと、近くに道の駅があってそこで買ったご当地サイダーを飲みながら入浴したり、なんと食べ放題の無料ミニアイスを持ち込んで入浴しながら食べたり。青々とした竹林が見え、気持ちが良い。
この内容で1万7千円は素晴らしい。設備もよく見ると、廊下の素材などはかなり安普請で、客室の杉に見える壁板は近くで見るとビニールクロスだったりする。門構えや食事する個室、露天風呂などお金をかけるべきところと安くあげるところとの間にかなりメリハリをつけている。
今のご時世、さらにあっても良いなと思ったのが
部屋での晩酌セットを提供する。
客室清掃時にどうコロナ対策の除菌清掃をしているか情報発信する。
個室食の給仕を含め従業員はマスク着用。
必ずしも強いものが生き残るのではなく変化に対応できるものが生き残るという主旨のことを言ったのはダーウィンだったか。くりかえすと「はなのや」は休前日ですらない平日の木曜日に全室満室だそうだ。
コロナ対策して情報発信してほしい。じゃらんや楽天トラベルなどOTAは情報検索性を改善してほしい。感染リスクを抑えて温泉旅館に泊まれるようにしてほしい。