緊急事態宣言の夜

備忘録。

 

2020年4月7日満月。

 

新型コロナウイルスの世界的爆発的感染を受けて日本の首都圏にも緊急事態宣言が安倍晋三首相から出された。前日から出す準備が始まっていると予告されていたので驚きは皆無。この時点で全世界の感染者数は135万人、死者7万5千人弱。日本は感染者4千人弱、死者100人弱。感染者数は世界で31番目に多い。

 

近隣も立正佼成会の病院で感染者が出たのを始め、東中野のスーパーLIFEで従業員が感染、中野駅前のドコモコールセンターでクラスター感染と生活圏の遠くないところで感染者が出ている。

 

3月末まで夜の高円寺駅前は変わらぬ賑わいと人通りだった。それも変わるのかもしれない。

 

教育

子供達の学校は3月から休校状態で4月から散発的に再開される予定だったが非常事態宣言を受けてまた完全な休校状態に戻った。妻が学校のチャイムの音をダウンロードし、学校とほぼ同じ時間割を組んで自宅学習の監督をしてくれているのでかなり救われている。無料のプログラミングアプリを使ったり、ドリルを使ったり。あれこれ感心する。

 

図工の時間はペーパークラフトを作ったり、ダンボールで水圧式ロボットアームを作ったり。「幼稚園」の付録がどれもすごい。3月には4回ほど週末に陶芸教室に連れて行って作品を作った。今後はどうしようか。

 

体育の授業は中庭でバトミントン、縄跳、鉄棒をしたり。それでも運動量が足りないので4月に入ってからは私がパパPAYなるものを作り2〜3kmのジョギングに連れ出している。1回のジョギングで判子1つ、50個でゲームを買うという約束。

 

仕事

2チーム制が敷かれて交代で出社する体制を取っていたが、非常事態宣言を受けてオフィス閉鎖が始まるとのこと。

3月初めから週の大半をTEAMSの電話会議で仕事をこなしているので目に見える変化はない。天気の良い日にはバルコニーに文机をだして植物に囲まれながら仕事したり、WiFiも珈琲も完備で環境は整っている。

 

勤先の業績への影響はとても深刻で深夜までコスト削減案作りに追われる。そのうち、雇用に手をつけかねないし、私の雇用もリスクにさらされているのかもしれない。

朝起きてパン1枚をかじり、8時半からPCを起動。夕方も通勤時間に干渉されなくなった分、中国、インド、フランスの時差に合わせて会議に応じられるようなった結果、労働時間は増えた日が多い。

実行部隊の職層は目先のプジェクトが無くなり暇が増えた感もある。危機対応や計画作りに携わる職層は突発的な仕事が増えた。

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余暇

子供達はジョギング以外に外出しなくなったので家の中でテレビを見たり、任天堂SWITCHでゲームをしたり、漫画を読んだり、風呂で遊んだり。

私も趣味の陶芸もできなくなり、仕事帰りに軽く飲んで帰ることもできなくなったので3月はサボテンの植え替えや書斎本棚のDIYなどに時間をかけた。友人知人と会うこともなくなった。

同居家族以外と会うことはめっきり減り、対外的、社交的な活動は激減。

 

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食生活

子供達は昼は和民の宅食。3月は一食200円、4月から390円。バランスが取れていて、美味しく、安い。高齢者向け弁当なので味も濃くなく良心的。和民なのに。大人の昼食は高円寺の飲食店でテイクアウトを始めた店が増えてきたので、それを楽しみにしている。

夜の外食は皆無となった。

保存のきく蕎麦や素麺、米、黒豆といくつかの缶詰などを妻が早々に備蓄した。しかし別段、籠城するような買い込みはせず、数日ごとにスーパーに食品を買いに行っている。

 

購入したもの

書斎の窓際と壁に棚をDIYして働く環境を整備。それなりにお金もかかった。

気になっていた本を幾冊か購入。2、3週間は持つかと思う。

長風呂しながら読書するのが好きなので浴槽に渡す棚を購入。飲物やツマミを置いてさらに快適に読書に没頭できる。

外での消費から自宅内での消費にシフトしただけで食べる量が減るわけでもない。自宅の食品やトイレットペーパーなどの消費は早くなったし光熱費も高くなった。

少しばかり日本酒を買い込んでちびちび舐めて過ごそうかと思う。

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子供達が喧嘩したり、「片付けなさい」と叱り声が私と妻から響いたりもするがそれなりに楽しみを見つけながら心の余裕を失うこともなく今のところ過ごせている。子供達に親の不安そうな姿を見せずに過ごしていければと思う。

 

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健康にこの時期を乗り越えられることを願う。結局は先にも後にも私には家族しかいないし、それさえ無事なら後は何とかなる。