白サボテンの種蒔

過去に一度、マミラリア やエピテランサの実生に挑んだが全滅させてしまった。晩夏に植えたので十分に大きくなる前に冬となり、あまり暖房の使わない我が家では越冬できなかった。

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そこで再度、挑戦することにした。「奈良多肉植物研究会」で売られている種を購入。ここは生体もとても元気な質の高い株を多く売っており、愛好家を唸らせるような品種が多く、むしろ普及種の平凡な株がない。

 

睨めっこしながら「白斜子」と「月世界」の種、20粒入りそれぞれ500円をネットで注文した。この店で売られている種としては安い部類だ。

 

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愛好家の自家受粉の種がオークションで売られていたりもするが、それだと品種の純血性が曖昧になりがちだ。趣味家が同一品種を複数株育てて交配させているとは考えにくい。雑種でも良いのだが、とりあえず本来のそれぞれの品種の型を見たいので専門の育成業者の種を使わせてもらうことにした。交配させるならば自分の任意で行いたい。

 

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エピテランサ「月世界」。いわゆる白サボテンは個体差が少なくどれも似たような容姿に育ち安いので個体選別を重ねていく愛好家の興味の対象になりにくいのだそうだ。私は均整のとれた一本立ちか胴切りした多頭群生に仕立て上げられがちな白サボテンでは満足できず、個性的で歪な姿の株をいくつも欲しいのでそれならば実生しようと思った次第。

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散々悩んだ末に、「かぐや姫」を断念したのだがサービスとして10粒も無料で同梱してくれた。「月世界」と「白斜子」を注文した客に対して同じく白サボテンの「かぐや姫」の種をサービスするというこちらの嗜好を推察する深慮に感激した。

 

 

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一区画に3粒ほどを播き、再度アルコール噴霧して消毒。二重になっている容器の下部から腰水で吸水するようにした。さらにプラスチックの透明な蓋が付いており、高温高湿度に保つことができる。

 

果たしてどれだけが発芽するだろうか。

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このパピラケアを植える陶器鉢作りに未だに着手することができずプラ鉢のまま。

 

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オクラ、青紫蘇、イタリアンパセリ、バジル、クレマチスの苗を植え、薔薇とジュールベリーに施肥。

 

4月27日 種蒔

5月4日 白斜子1つ発芽

5月8日 白斜子3つ、月世界2つ発芽、かぐや姫は沈黙

5月10日 白斜子4つ、月世界4つ発芽、かぐや姫は沈黙

5月14日 白斜子6つ、月世界5つ発が、かぐや姫は沈黙

5月18日 白斜子7つ、月世界6つ発が、かぐや姫は1つようやく発芽

 

 

超希少種アブデルクリ発見。多肉植物の全国的な人気の高まりを感じるホームセンターの品揃え

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少し前のこと。中野のホームセンターに行った際にふらふらと園芸コーナーに引き込まれてしまった。そして見つけたのがこれ。


インド洋の秘島アブデルクーリー島にしか自生しないというユーフォルビアの珍奇種、ユーフォルビア「アブデルクリ」。

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蝋というかワックスで鋳型整形されたような表面の質感。ユーフォルビアは総じてその白い樹液は毒だが、とりわけアブデルクリの黄色がかった樹液は毒性が強いそうだ。そして葉緑素がどこにあるのかわからないような灰色の体。こんな図鑑で見るような珍奇種が多肉植物専門店でもなく街の大手ホームセンターによくぞ売られているものだ。


どこぞの生産業者さんが量産に成功されたのだろうか。ホームセンターの本職のバイヤーさんが仕入れるに当たって、店頭でこの難物種がダメになる前に売れるという自信があるということ。世間一般の多肉植物人気はいつのまにか高まっていたのか。1万円の株が容易に売れるほどに。

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ダマスカスという斑入り種もあって、なんとピンク色。アブデルクリのなかでもさらに珍しい斑入り種なのだが値段は灰色の通常種と同額。税抜き9,980円。珍奇種収集家ならば即買いだよな。


まだ私には理性が残っていたらしい。珍奇種というのは難物種、育成困難種でもあるものだ。日光に良く当てないといけないが、耐寒性は低く冬は室内に取り込まないといけないし、それでいて完全断水はできず根は弱い。夏も蒸れや腐れに注意しないといけない。その挙げ句、成長は遅く子株を出させて株分けするのも年月がかかる。私が買っても腐らせる可能性が高い。そしてダメにした場合に1万円という値段はなかなかショックが大きいだろう。こういうものは私のような半端者が手を出すよりも育てられる技術や知見を有した人が買っていくべきだろうよ。


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そのすぐ隣にはアロエスプラフォリアータが売られていた。税抜き3980円。なんて手頃な値段なんだろうと思ったがそれも錯覚。アブデルクリの隣に並ばれると安く感じてしまう。

一直線に細身の長い葉を重ねるように育っていく。その個性的な形にはどんな形状の陶器鉢を合わせたら良いかとあれこれ想像力を掻き立てられる。アブデルクリに比べれば育てやすいし前から欲しかったのだけれども諦めた。


最近のホームセンターの品揃えの豊かなことといったら。これが東京の中野という独身一人暮らし男性が多そうな土地柄ゆえなのか。それともどこでも多肉植物珍奇種愛好家は増えているのか。

水草の上で寛ぐ緋泥鰌の優雅さよ

最近、緋泥鰌が随分と大胆になってきているように思う。我が家にきたばかりの頃は水槽の底部の物陰に隠れがちだったが、この頃は水面近くの水草の上に乗って寛いでいる姿をよく見かけるようになった。

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水草の上はふわふわとしていて確かに寝心地が良さそうだ。泥鰌も身の危険さえ感じなければ高いところの方が気分は良いものなんだろうか。


水槽底部の水質が悪化しているのかと思ったが、最近、頻繁に換水しているし、メダカや大和沼蝦も元気に動き回っているので水質が悪化しているとも思えない。単に人に慣れてきただけだろうか。

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害のないメダカや蝦と貝しかいない環境で、水槽のヌシとしての自覚でも出てきたのだろうか。


強制的に有給休暇の取得が命じられ、暇なことこの上なし。ぼーっと泥鰌を眺めている。


また水槽内に置く陶器遺跡と水耕栽培用の台座を作陶したい。

手作り「どら焼き」レシピ備忘録

手軽で簡単、かつ美味しかったので備忘録


薄力粉 70g

ベーキングパウダー 5g

砂糖 40g

蜂蜜 大匙1

牛乳 大匙1

鶏卵 1つ

水 大匙2


小豆

キウイ、苺など

水大匙2


生地材料を棒等で混ぜ、30分ほど休ませる。


フライパンを中火で温め、生地を6cmほどの大きさに入れ弱火で加熱。ポツポツと穴が開いてきたらひっくり返し、反対側も焼く。

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それを12枚作る。


あとは小豆餡を挟んだり、挟まずにどら焼きの上に餡を乗せて果物を乗せるだけの開放露天型も。

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黒豆を炊いたばかりで小豆を一から炊くのが面倒だから本職和菓子屋の缶詰を利用。


酸味のあるキウイや苺など果物を乗せると果汁が生地に染み込んでしっとりとして美味しい。

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形は不細工だけれども美味しかった。また作ろう。レシピ通りの直径6cmだと小さすぎて粒餡を挟むとはみ出しやすい。12cmぐらいの大判にした方が餡を挟みやすいと思う。挟まずに具を載せるだけなのも手軽で良い。


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露天風呂で露天どら焼き。美味いわな。喜ばないわけがない。でも、労多くして消費は一瞬。


温泉旅行が不可ならば自家露天風呂

 

いかにストレスなく巣篭もり生活を楽しむか。緊急事態宣言下の外出自粛生活においては貸切露天風呂と部屋食の温泉旅館に行くのすらも躊躇われる。道中、全く店やコンビニ、トイレにも立ち寄らず一切の接触なしというわけにもいかないから仕方ない。

 

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そうならば家で露天風呂に入れるようにすれば良い。


必需品1.ビニールプール

縁の高さのあるもの、かつ高さの7割ほどまでの湯を張っても300L程度で収まりそうなものを探した。子供用のビニールプールは縁の高さが40〜50cm程度と低いものが多く、かつその高さの7割ほどまでしか水を入れられない仕様となっている商品が多い。やはり肩まで、せめて胸までお湯に浸かりたい。

容量に関しては我が家のバスタブは300Lほど。ビニールプールも容量が大きすぎると600Lだとか800Lだとか入れる湯量が嵩んで非経済的になってしまう。面積が広すぎず、高さのあるもの、それでいて大人1人、子供2人が入れそうなサイズとなるとみつからず、経済性と大人1人子供2人が入れる広さを優先し、高さ46cmで30cmの高さまで湯を張ると240Lほど入るものにした。

実際に使ってみて、結果として湯温を高くできれば肩が浸からなくても半身浴のように快適に長湯できることが判ったので縁の高さはそこまで重要ではない。むしろ、寄りかかれるクッション性と分厚さがあることが重要。その点、このプールは問題がなかった。底が薄くコンクリートの上に直置きすると固いのでクッションシートを敷く必要があるだろう。床が人工芝だと全く問題ない。3199円也。夏は子供の水遊びプールとして利用する予定。

 

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必需品2.電動ポンプ

顔を真っ赤にして何十分も息を吹き込むようでは気軽にビニールプールで露天風呂を楽しめない。電動で膨らませられる空気入れポンプを購入した。あっという間に膨らませられるので、空気を抜いて畳むのも気兼ねしなくなる。1,199円なのでこれは値段の価値は十分にある。

 

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オプション品3.沸かし太郎

湯沸かしと保温ができる器具。気になるのが電気代だが1時間使ってもたった4円とのこと。最高温度は45℃でアルミ筒のカバーがあり、熱源に触れて火傷しない安全設計。

 

55℃給水温度で蛇口からホースでビニールプールにお湯を供給し、入浴しない時には沸かし太郎をプール内に沈めてスイッチを入れ、100円ショップで買った断熱シートを水面にかぶせて保温。

ただし値段は24,000円とそれなりに高い。追い炊き機能のないバスタブの人向けの商品のようだ。50℃以上のお湯をホースなどで供給できる環境があり、湯を保温したまま時間をおいて繰り返し入る必要性がないならば購入しなくてもよいと思われる。

 

 

朝から青空の下で風呂に入るのは気分爽快。

 

子供達と風呂に入りながらアイスを食べる。

 

子供が寝た後、洗面器を浮かべて酒器を乗せ、露天風呂晩酌。

 

家族が中庭で素っ裸で陽の明るいうちから庭で風呂に入っている眺めはシュール。

 

こりゃ、ええわ。

 

 

 

INTEX(インテックス) オーバルプール 163×107×46cm 57482 [日本正規品]

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SUNART 多目的&保温ヒーター 沸かし太郎 SCH-901
 

 

白荒燭台鉢 X 「常盤忍」7年後の現在


hannarimango.hatenablog.com

 

2013年に造ったらしい。京都から東京に引っ越す直前、そして5年ほど陶芸から遠ざかる前の作品のようだ。つまりこの常盤忍は7年間ほど手元で育てていることになる。

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成長が遅い。。。そりゃ、7年もたてばそれなりに伸びてきているけれどもモジャモジャと塊になるぐらいに育ってはくれなかった。それでも右半分の綺麗な放射状の葉の展開と右下の根茎の垂れ下がり具合はなかなかのもの。

名前に常盤とつくように冬にも常緑の葉を保ち、ここ東京では冬も露天栽培で雪を被っても氷雨に打たれても元気に育っている頑健な日本の自生種。 

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玄関先の場所を転々と移動させられているから葉のつき方が偏ってしまっている。 

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白いふさふさとした根茎を今年も旺盛に伸ばしていきそう。 

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うまく管理したら、全ての根茎を白いフサフサのままに維持できるのだろうか。

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台座から蓋を取れるように作っていたのだが、根茎がしっかり抱き込んでしまった。このまま、陶肌が見えなくなるまで根で覆ってほしい。

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7年間で最も育ったのは鉢そのものかもしれない。大ぶりな貫入に土やらが染み込んでくっきりとした模様が浮き上がっている。これはこれで風格が出て好きだな。

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たぶん、もう20年でも30年でも常盤忍なら植え替えは必要ないのだろうな。鉢の一つは陶芸仲間にもらわれていったので、また似た鉢を2,3つ造ろうかと思う。高さの異なる鉢がいくつかあっても良い。クサリカビのようなもっと丸みを帯びた細長い鉢はどうだろうか。10年後の姿や如何に。

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胞子を飛ばし始めるまで書斎に飾らせてもらおうか。苔玉よりも陶器の外殻がある分、乾燥しづらく1週間は水やりをしなくても元気に過ごしてくれる。

「鶯印のどぶろく」でどぶろくの美味しさに目覚めたかも。

福岡は久留米の日本酒蔵、山口酒造所の「庭の鶯」。愛飲している銘柄の一つだが、珍しくどぶろくが売られていたので飲んだ。

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半分はラベル買い。このレトロな意匠がほっこりする。

 

どぶろくと聞くと清酒を飲むお金もケチって酒ならなんでも良いやと言わんばかりに「呑んだくれ」の親父が手にしている酒というなんとなくなイメージがあった。それか自宅で作る密造酒。

それがいざ飲んでみるとシュワシュワと微炭酸で酸味と甘味が同居していて美味しい。無濾過生原酒の濁酒が好きな人は好みに合うと思う。苦い酸味ではなく、甘い酸味にやみつきになりそうだった。たまには気分転換に食前酒としてどぶろくも良さそうだ。

 

やみつきなる前に空になった。また買いに行ったら、もう酒屋には置いてなかった。

 

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清酒も美味しい「庭の鶯」の酒蔵が世に送り出すどぶろくだから美味いという可能性もある。他の酒蔵のどぶろくを飲んでみたい。

 

ちなみに梅に緑の鳥が描かれているとすぐ、これはメジロでウグイスじゃない、間違いだなどと鬼の首を取ったかのようにいう輩がいるらしいが、これはウグイスということで問題ないのでは。目の周りを白く縁取るように丸く描いたら間違いなくメジロだろうが茶緑で腹が白いウグイスはいる。滅多に人前で梅の枝に止まることはないかもしれないが、梅の咲く時期にウグイスが枝に止まることを全否定する筋合いもない。脱線した。