「もしもこんな生物がいたら…
もしもこんな植物、鉱物、世界があったら…
もしも博物展では、そのような想像から生まれた博物をテーマにした作品がずらりと並びます。
非現実的な要素を持ち合わせながら、
リアリティを追求した精密さがあり、その世界に引き込まれてしまいそうです。
10人の作家による、独自の世界観をお楽しみください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
ヴィジュアルは池田早秋さんにご提供いただきました。」
https://www.usaginonedoko.jp/blog/2023/11/10/「もしも博物展」開催のお知らせ/
自然造形、博物標本などを販売し鉱物カフェやスイーツを出してくれるカフェも併設した京都のお店「ウサギノネドコ」の企画展に「陶蟲夏草」という名前で参加させていただくことに。
他の作家さんは人気も実績もある作家さんばかりなので企画展示に初めて参加する私は少し場違い感は否めない。何事も最初はあるのだから、ここからコツコツと積み上げていこう。
人目に晒すということは良くも悪くも見る人に反応を起こすものだ。これはなかなか恥ずかしいところもある。
基礎技術がなっていないよね
少し失敗しているように見えるけれど
この値段は強気だね
モチーフにニーズ無くない
独りよがりな作風だね
そういうことを心の中で思うのかもしれない。口に出す人もいるかもしれない。
まあ、100人に1人、気に入ってくれる人の目に触れれば上々。本音としては買ってもらいたいのではなく、同じ趣味嗜好の人がコンタクトしてきてくれて、そんな人と談義しながら飲めたりしたら最高なのだがな、などと思っている。あまり期待しないようにしているが。
別の委託販売契約しているお店から「制作状況はどうですか」と連絡が来た。編集者にせっつかれる小説家の気持ちの片鱗を味わった。別に責められてるわけでもないのだろうけれども、「構想はある」「気分が乗るのを待ってる」「忘れてはいない」などと頭の中を弁明が駆け巡る。
子供の頃に勉強しなさいって言われると勉強する気が萎む感覚わかります?などと誰かに話したくなったりする。
仮に作品が早く売れて追加制作をしないといけなくなると、一気にストレスが増すような気がした。細く長く制作と販売を続けられるように、「すぐには売れないけれど時間をかけてそこそこ売れる」値付けは私にとって合っていると再認識。いい塩梅を目指したい。
繰り返しになるが、本音は買ってもらいたいわけではなく、陶器、蟲、冬虫夏草好きで語りたい面倒くさい人、歪んだ趣味性癖の人が声をかけてくれるのを待っている。案外、無言で人知れず誰か知らない人に売れていくだけなのだよな。連絡してほしい。絡んでほしい。