「22cafe」にて「花と角」 青蟲を迎える。

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高円寺で蟲の標本販売をされていたinsectportのSNS投稿からこれまたご近所の永福町のカフェで別の方の展示販売があるというので自転車を走らせる。

17時から夕御飯の支度をするとして16時までに買物に行くならば14:00〜15:00の間に足を運べそうだと瞬時に計算する。
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この展示販売告知がなければ知らなかったであろう、一本路地に入ったところの「22cafe」。お酒も出していてウィスキーが豊富。
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好みのエチオピアを頂いたのだが、蟲のことに気が向いてきちんと味わえなかった。もったいない。
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A3以上の大きさの大きな標本箱をはじめ蟲がびっしりと並んだ標本箱が5つほど。しかもほとんどがカナブンでゴライアスオオハナムグリやテナガコガネ、そして大量の色違いのカナブン。

そのうちの青いベトナム産のメリーアオカナブンと飼育繁殖のシロヘリミドリツノカナブンの標本を頂いた。もっと欲しいものは尽きなかったがイベントごとに最大2匹までという戒めを自分に課している。とても丁寧に梱包してくださった。

「花と角」という名義で活動されている若い男性の方は昆虫、特にカナブンにどっぷりと浸かってらっしゃる方のようで軸がしっかりとわかりやすく清々しい。私のように陶で蟲を造形する視点で雑食に蟲を愛でる者から、同じ愛好家の世界でも好みは実に様々なんだと感じる。

 

カマキリが専門の方がいたり、カナブンが専門の方がいたり。カマキリだけ、カナブンだけが好きというわけではないのだろうけれども、専門は何かを自分の中で決めてしまうと自分の存在を他者に伝える時に気楽になる。しかし一方で「自分の専門は〇〇だからと決めるとその〇〇関連のことは抑えておかないといけない」などと純粋な好みや興味関心とは異なる動機で見てしまうことも出てくるのではないか。少しそんなことを考える。
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自宅に帰り早速、ガラスシリンダー瓶に移し替える。
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ガラスシリンダーだと四方から眺められて観察にも展示にも都合がいいし美しさが引き立つように思う。
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角度を変えると青から緑に色が変わる美しさ。
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大変、良い買い物をした。陶器にする際にはデフォルメしてしまうけれども、ねちっこく観察してどの形、どの要素を残すべきかを検討するのは造形の質を上げると思っている。この角度によって色味が変わるような金属光沢発色の釉薬はあるのだろうか。

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しつこく数枚。撮影はiPhoneばかりだが、ここからはコンパクトデジカメ。やはり何か根本的に違うな。
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机から目の届く明るい室内で愛でたいけれども、光に晒すと褪色してしまうとも聞く。蒐集家ではないし、たくさんの標本を保存することが目的ではないから褪色するとしてもやはり明るい目の届く所に飾ろうかと思う。

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私の陶蟲夏草鉢にも色をつけたい。