豆鹿頭骨鉢 X アロエ「翡翠殿」

過去の記録が見つからないので記録していなかったのかもしれない。

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2020年の秋に油滴天目釉を掛けて焼いた豆鹿頭骨鉢にアロエ翡翠殿」を植えた。かなり放置気味に水遣りも控えめに育てている。

2ヶ月近く完全断水しているが何故か今年は緑を保っている。
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根本から子株が分岐して伸び始めている。理想的には角の先の方で枝分かれしてくれるとより鹿角らしくなるのだが、それは高望みが過ぎるか。
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根本から分岐するならば一本角のほうが良いのかもしれない。状況次第で子株は切り離そう。
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もう2〜3年したら見事な角に育ってくれそうに思う。鼻先までの顔の長さよりも角が長くなってくれたらサマになるのではないか。
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気長に、気長に、気長に育てていく。

 

暖かくなったら薄い液肥をあげよう。

昨年より遅いヒヤシンス

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今年の冬は例年よりも寒かったからだろうか。成長が随分と遅い。根の張りも圧倒的に少ない。

 

昨年のヒヤシンスは埋まるほどに根が茂ってから花芽が上がってきた。しかし今年の株は根が貧弱なうちに花芽が上がり出している。

 

下のマンゴー殿と映っているヒヤシンスは昨年のものなのだが球根の大きさ、膨らみからして根張りの密度まで別物のように異なる。

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株の個体の差なのか、温度差によるものなのか。
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しかも下向きに葉を伸ばしていて水中葉となってしまっている。これも発育不良の原因の一つだろうか。もしかしたら早いうちに切ってしまったら良かったのかもしれない。

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せめてもと思ってメネデール水溶液を倍希釈した水をあげてみた。これから挽回して栄養を吸ってもりもり咲かせてくれると良いのだが。
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まだこれだけしか咲いていなくとも11畳の部屋が香りに包まれる。1株だけで十分すぎる芳香で2株あるとキツイかもしれない。

伸びる前の密集した状態でドライにしてみたい誘惑に駆られる。来年は複数株を水耕栽培して異なる状態のドライを複数作ってみたい。

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たった1日で目に見える成長。1日で13mmほど成長している。しかも夜に花が閉じることもなく咲いたまま伸び続ける。

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伸びてくると色が薄くなる印象。


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世間一般では水耕栽培で花が終わった球根は処分するらしい。昨年水耕栽培したヒヤシンスの株を夏から冬に天日干ししてカラカラに乾燥していたものを土の上に置いていたのだが根が張り花芽を上げ始めた。花後にすぐ土に植え付けて一夏育てていたらもっと大きく育ったのかもしれない。いろいろと試してみよう。

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梅の豊作年かもしれない

精力的に近所の梅巡りをしていたのだが灯台下暗しとはこのことで我が家の南高梅が満開だった。

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どうやら例年よりも花付きが良く、蜜蜂がしきりに受粉に飛び回ってくれている。
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南高梅も振り返ってみるとシンプルながら良い花の形。剪定が下手すぎて花の付かない枝も伸びているので今年はリセットするぐらいの覚悟で樹形を整える強剪定をしたい。

 

我儘を言うならば紅枝垂の南高梅を誰か作出してくれないものか。眺めてよし、食べてよしの紅梅が欲しい。
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愛する長野のツルヤスーパーで買った「信州ほおずき」ジャムが酸味と苦味を感じられて旨い。
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今年は梅の収穫量が増えたら完熟梅ジャムにしてみようかと思う。

 

花が終わったら施肥を忘れないようにしたい。そろそろ庭の木々が動き始める時期なので庭の手入れもしないとな。
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シルクジャスミンの木をバッサリと剪定して整理し、瑠璃茉莉の木を目隠しに育てていきたいと思っている。

 

花壇の凹みの縁に松葉菊を展開する

ジャーマンアイリスを移植撤去

鈴蘭水仙を移植撤去

錦木を移植撤去

矢車菊の移植

青い紫陽花を移植

鉄線の移植

藤稔の棚を造作

 

 

高円寺の隠れた梅の寺「松應寺」

目が梅を探しながら街を歩いていると案外と見つけるものだ。

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高円寺南2丁目寺町を構成する一山、「松應寺」。通りがかりに山門から境内に梅の花が見えたので吸い込まれた。
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一重の白梅が球体のように刈り込まれた梅木の表面に薄く纏うように咲く。
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庭師による几帳面な手入れのされた梅の花木。
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石塔を前にした薄紅梅。
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境内奥左手にも丁寧に剪定された薄紅枝垂梅。
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わざわざ梅の寺と名乗りを上げるほど梅林や梅の大木があるわけではない。目当てに遠くからわざわざ来るほどでもないのだろう。それでも高円寺に住む人ならば散歩がてらに梅を愛でに行きたいならばお勧めできる隠れミニスポットといったところか。
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私の頭の中のイメージよりも梅の花期というものは品種や日当たりによってばらけるようだ。観音菩薩像の光背のように枝を広げる見事な白梅はまだ二分咲き程度。満開の姿を見てみたい。
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哲学しながら梅を愛でられる「哲学堂」

今朝も元気にジョギングして3kmほど先の中野の哲学堂へ。

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哲学堂の創設者、井上円了は日本の仏教哲学者であり東京大学哲学科に学び、のちに東洋大学となる哲学館を創設し、さらには大学から離れてからはここ中野の地にソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀る四聖堂を建設して哲学堂をその後の生涯の活動拠点とした。ちなみに第一次世界大戦前の昔から日本で生涯学習を提唱したのも井上円了だという。

一部に梅林があるが広い公園はどちらかというと桜で有名。しかし丘を登った上には風情ある哲学堂の建物群と梅が楽しめた。
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哲理門、三学亭、六賢台などと名前のつけられた木造建築が散在する。桜や花は寺社仏閣の暗い色を背景にするのが映える。
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竹格子柵と木漏れ日。
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寺社仏閣のような背景だと花の魅力が2割増し。たぶん。
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ちとiPhone13のポートレートモードは背景のボカシが嘘くさい。
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風に揺れる枝垂梅に杉板張。
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かつて「幽霊梅」が生えていた場所に咲く梅にも何がしか宿るだろうか。
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哲学堂には世界中の歴史的哲学者の像も置かれ、思索に耽るのに適した空間となっている。こちらは有名な法典をまとめさせたバビロン王、ハムラビ。
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ハムラビ法典といえば大勢が思い出すのは「目には目を、歯には歯を」という同害報復。

「同害報復は古代における粗野で野蛮な刑罰とされてきたが、「倍返しのような過剰な報復を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐ」すなわち、予め犯罪に対応する刑罰の限界を定めることがこの条文の本来の趣旨であり、刑法学においても近代刑法への歴史的に重要な規定とされている。」

今、必死に日本も含めた欧米諸国連合がロシアのウクライナ侵攻に制裁を釣り合わせようとしているがその天秤は誰が判断できるのやら。
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こちらはローマの賢人皇ユスティニアヌス。今に至る大陸法の源流を整備されたのだとか。
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ムハンマドの像を作ってしまうのはイスラーム的には許容されていないはず。額を地面につけた祈る格好で顔などは見えないように配慮されているので大目に見て欲しい。
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後ろ姿だけでガンディーさんだとわかってしまうアイコニックさもなかなか。

 

国連憲章国際法も上手く機能していないようで、なかなか理想的な法理というものはないか、広まらないか、従わせることができないものらしい。ウクライナなどうなってしまうのだろうか。
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哲学堂公園公園敷地内の中野大通り付近には梅林もあって樹齢が古く丁寧に剪定された梅が並ぶ。
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名札がついていたり、ついていなかったりなのだが「八重寒紅」は梅里公園で見かけなかった品種。
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冬至」に咲くから極早咲きなのか。こちらも一重で好みな品種。幹の太さに古色を感じられるのが哲学堂の梅の特徴。
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梅林はさほど広くもなく、特に目を惹く品種があるわけでもなく。

 

やはり哲学堂の魅力は丘の上の様々な風情ある木造建築に寄り添う梅花を楽しめる点だと思う。
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そして哲学堂といえば見過ごせないのが近くにある銭湯「栄湯」。カントの湯、ソクラテスの湯、孔子の湯などがあり極めつけは釈迦サウナ。サイケデリックな釈迦の視線を感じながら「ととのう」らしい。

銭湯で哲学しちゃう? 昨年末、リニューアルオープンした哲学堂公園近くの『栄湯』【新宿区 / 落合南長崎駅】 - 東京銭湯 - TOKYO SENTO -

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梅品種展覧会「梅里公園」

朝のジョギングで高円寺の環状七号線沿いにある梅里公園に立ち寄った。

 

コロナ禍がなければ2月には梅祭りが行われ、甘酒、梅干、饅頭や薄茶の出店で賑わうらしいが今年も中止。それでも梅は例年通り美しく咲く。

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公園の入口には立派な枝垂れ梅が立つ。まだ三分、四分咲といったところか。
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これが満開になったらちょうど街灯もあるので夜桜ならぬ夜梅も見事そうだ。暇なら夜の散歩にまた来よう。
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流れるように落ちる枝は風情に富む。
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「呉服枝垂」という淡紅八重咲の野梅系園芸品種だそうだ。このように品種名の札が付けられているのはありがたい。公園全体がまるで梅品種の展覧会のよう。

 

野梅は真面目な話、「ヤバイ」と読む。梅愛好家は「これってヤバイ系?」「それもこれもヤバイ系っす」みたいな会話をするわけだ。他にはヒバイ系、ブンゴ系がある。声に出すなら野梅系が楽しい。

 

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これは好みかもしれない。
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五花弁の梅。かねてから思っていたのだが八重咲きの梅は図案化しても梅に見えない。八重咲きは量感は豊かかもしれないが梅らしい花姿は一重咲きではないだろうか。それでいて濃い紅。
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「佐橋紅」という濃紅一重咲きの杏性園芸品種だそうだ。杏性というのは豊後系梅で枝が細く葉は無毛で小さく、枝は灰褐色の杏の形質が強く出た系統だそうだ。


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見事な蕾っぷり。建物の影になっている株は開花が遅いようだ。
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「烈公梅」は紅一重咲きの野梅系園芸品種だそうだ。勇壮な名前なので期待したい。


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こちらは緋色が見事な梅。
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密集して咲くと景色が彩られる。
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「鹿児島紅」は濃紅色の中輪八重咲きの緋梅系園芸品種だそうだ。

 

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お、良い形の花だと思うとそれは大抵、一重咲きだったりする。
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花弁の形を認められる姿の方が好みだ。
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「大盃」は紅色大輪一重抱え咲きの緋梅系園芸品種だそうだ。なかなか酒飲み好みのめでたい名前。


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もう片方の公園の入口そばに咲いていた満開の梅。こんなに枝にびっしりと咲くと奇妙に見えてくる。
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作り物のような不自然なほどの花付き。
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「見驚」は淡紅の大輪八重咲きの野梅系園芸品種だそうだが、そんなに淡くもないし、大輪でもないような気もするのだが基準がよくわからない。花付きの良さを特筆すべきだと思った。見て驚くという名を付けられた「見驚」。納得がいく。

 

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梅は花の裏から見るとこんなに妖艶だとは知らなかった。萼の濃紫が魅惑的。幹に寄りかかって花を裏から眺めるという新しい楽しみ方を発見した。
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「未開紅」は淡紅八重抱え咲きの豊後系園芸品種だそうだ。抱え咲きとは花弁がスプーンのように湾曲した形で咲くことだそうだ。

 

梅里公園にはまだまだ取り上げていない梅品種が無数にあった。あまりに多くなりすぎてしまいそうなのでもう一つだけ載せておく。梅里公園の奥のかなり老朽化した集合住宅の脇に咲いていた梅こそが一番気に入った品種。

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どうだろうか。これぞ梅という輪郭をした容姿でありながら枝に重なりすぎず、疎になりすぎず連なるように咲く。私はやはり梅は一重咲きが好みだ。
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廃墟然とした背景に咲くのも情緒がある。
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品種名も強烈な印象。誰がどこで作出した品種なのだろうか。江戸時代の古くから盆栽に好まれた品種だそうだ。
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あちらこちらに顔を向けず、同じ方向に顔を並べて連なる愛嬌。エグザイルのチューチュートレイン的なユーモア。
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そんなわけで勝手にランキング

特選 「米良」ヤバイ系

二選 「佐橋紅」

三選 「呉服枝垂」ヤバイ系

四選 「大盃」

五選 「未開紅」

一重咲き、枝垂れの順に好きなようだ。

 

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埋め尽くすような一面の梅林などはないが、一株一株の品種の違いを楽しめる梅里公園。高円寺周辺で一番の梅の名所と呼んでもよいのではないか。

 

カップ酒を買って無人の夜に街灯に照らされた梅を見に行きたい。芝生に座って梅を見上げて。

高円寺周辺の花の名所巡り

コロナ禍で海外旅行のような派手な遠出が出来なくなって2年。

 

もっと私の住む高円寺、阿佐ヶ谷、中野を味わい尽くそうと思った。

 

何も視界一面の梅林や桜の名所でなくとも、カップ酒を片手に無人の花の下で1時間過ごす満足感を私は知っているではないか。そんなスポットを見つけていきたい。

京都の大伽藍に生える桜や紅葉は望めないけれども、パノラマではなく狭角で被写界深度の深い景色を楽しめば良いのだ。

 

どの寺社仏閣や公園では何の花を楽しめるか記録の蓄積を始めようと思う。高円寺宿鳳山の横の廃墟桜や、小さな通称「蛙公園」の藤棚のようにわざわざ遠くから訪ねるほどではないが近所に住まう人達が季節を味わうのに役に立つ備忘録にしたい。

 

そんなわけで高円寺、阿佐ヶ谷、中野界隈の寺社仏閣の御朱印だけを集める御朱印帳を馬橋稲荷神社で新調した。

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2月 梅

  • 梅里公園 花と品種名を見比べながら楽しめる梅品種博物公園。
  • 哲学堂公園 伝統建築を背景に梅を楽しめる


4月 桜


5月初旬 藤

  • 蛙公園
  • 神代植物園
  • 藤神稲荷神社 藤祭限定御朱印


5-6月 菖蒲杜若、紫陽花


7月 蓮


8月 向日葵

  • 井草森公園 ひまわり畑

 

9月 曼珠沙華


12月 紅葉

  • 大田黒公園
  • 馬橋公園
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