高円寺に住んで日々徘徊して9年近くなるというのにノーマークだった阿佐ヶ谷のアートギャラリー。5〜6年前にできた美容室の2階に2年ほど前にできたという「Red Cube Gallery」。見つけやすい外観をしている。
美容室の1階を突き抜けて階段を登るとひたすら赤い空間が連なる。
画家やイラストレーターの絵も描かれていたり、そのクオリティもなかなかのものだったり
赤い。そして黒い。
そんな壁画もよく空間に合っている。
2階も元々は美容室だったようだが今ではアートギャラリー兼喫茶店に転用しているそうだが、いつでも髪を切れそう。
2階のアートギャラリーとカフェの主はナカムラマサ首さんという神戸出身、武蔵野美術大学出身のご自身もステンドグラス作品や絵画を制作されている方。40代半ばで世界観のおっかなそうな印象とは裏腹に気さくで話しかけやすい雰囲気の方だった。
マニラの高級ラウンジに大きなステンドグラス作品を納品したらしい。
この日、開催されていたのは「殺人鬼と死体展」という少し刺激の強いもの。
ちなみに舌の先が割れているモチーフが多いことを知った。ボディピアスや改造界隈では舌は二股にするのが流行なのだろうか。
おそらくギャラリストの美大ネットワークの作家さんが多いのだろうか。技術力のある作家さんが多い印象。この相良悠さんの作品はとても緻密、繊細で厳か。テーマや雰囲気からアングラ、サブカルな印象も受けるが日本画家松井冬子さんの作品をアングラ、サブカルという人は殆どいないはずでどこに境界線があるのかと考えるとそんなものは無いように思えてくる。
30万円也。
5〜6万円の原画が多い印象。1〜2万円の手頃な値段のものもある。自分でも作品を売るようになった1番のメリットは他の人の作品を気軽に買えるようになったこと。1回飲み会を削って自分の作品を1つ売ったら買えると思うと心理的ハードルが一気に下がった。
自分で作品を生み出して売ったお金というのには胸を張れる。社畜して稼いだお金だと5000円のものを買うのにも躊躇いが生じる。そこに自分の中に問題が書かれている気がする。
イラストのような作風の作家さんも多い。
キング、ジョーカーの絵柄も見てみたい。calvetさん。
冥麿さん。絵としてはサイズが小さいのだがそれでこの描き込みの細かさは驚異的。線が圧倒的に細い。この運筆の素晴らしさは容易に真似できないレベル。子供のいる家庭だと飾るのが躊躇われてしまうが、この方の作風のもう少し穏やかな絵があれば飾りたい。
Ikeda Akuriさんの漫画イラスト的画風の作品はファンが多い様子。
貸しギャラリーではなく、展示作家はギャラリストが目利きして声がけしている作家さん達だそうだ。毎月展示は変わるらしい。
6月には雪駄さんという呪術廻戦、賭ケグルイ、ドロヘドロなどメジャーコンテンツと仕事されている方の個展もあるそうだ。デザインフェスティバルでライブペインティングをされているのは見てみたかった。
ここのギャラリーは平面絵画だけでなく立体造形の展示もあるそうだ。定期的にチェックしなければ。