ベンガル菩提樹

室内に一鉢ぐらい背丈の高い存在感のある観葉植物を置きたいとかねがね思っていた。同じクワ科のウンベラータとこのベンガル菩提樹とどちらにするか悩んだのだが、大きな透明感のあるウンベラータの葉は魅力的ではあるものの、京都の山麓の寒さを考えて、より耐寒性に優れるベンガル菩提樹を選んだ。ベンガルゴム、バンヤンツリーなどとも呼ばれる。


タイやインドネシアなどの東南アジアをバックパックで貧乏旅行しているとバンヤンツリーによく出くわした。ツリーハウスになっていたり、ハンモックが吊るされていたり、ゲストハウスのシンボルツリーになっていたり。

クワ科イチジク属の熱帯アジアの常緑樹で、板状の気根を垂らしながら水平に豪壮に枝を展開する。絞め殺し植物の一種でもあるが、インドでは神聖視され、結婚後に庭に植えて一家の加護を願うそうな。灰色の樹肌で葉は厚く、表面に薄っすらとうぶ毛が生える。



指宿の業者からインターネットを通じて注文したので、環境の急激な変化に当面は葉を落としてしまうかもしれない。無事、底冷えのする京都の冬を乗り越えて欲しい。



現在180センチほど。葉が込み入っているので、もう少し梳いて風通しを良くしたい。幹がうねり、面白い樹形である。