軽井沢旅行
- ハルニレテラス
- トンボの湯
- ホテルのキッズルーム
- 白糸の滝
- おもちゃ王国でソリ遊び、アスレチック城
- 旧軽井沢銀座散策
- ホテルでプール
- 軽井沢ショッピングセンター
- ツルヤスーパー
かつて、群馬県高崎市に住んでいたことがある。その頃、軽井沢に数度来た記憶がある。15年以上経って家族で旅行してみた。
ハルニレテラスはいくつかのレストランや雑貨屋を擁した小さなショッピングモールで建物が統一されお洒落な空間。しかし春から秋にかけての観光客の多さを思うとどうなのかとは思う。オフピークの年末直前ですら村民食堂も30分以上待つ客でごった返していて、森林の中の爽やかな雰囲気をゆっくりと味わえる感じではなかった。外国人観光客が大型バスで送り込まれており、もう少し混めば忍野八海のような落ち着かなさになってしまいそうだった。
ハルニレテラスの奥には星野温泉の「トンボの湯」という日帰り温泉施設がある。モダンで露天風呂も開放的で気持ちが良いのだが、休憩所も無い風呂だけの施設で入浴料1300円はなんとも割高感が残る。
翌日朝9時ごろに白糸の滝へと足を伸ばした。
ガイドブックには必ずといっていいほど取り上げられる名所で、大型バスで観光客がやってくる。こうやって写真を撮るとそれなりに綺麗だけれども、感想としては「これだけか、案外小さいな」というものだった。華厳の滝や那智の滝ほどの迫力もない。落差3m幅70mという触れ込みだが、手を上に伸ばしたぐらいの高さから水が落ちているだけなのでそこらの庭園噴水や滝の規模感でしかない。期待のし過ぎだったか。
ここまで大袈裟に観光歩道を整備されると少し持ち上げられ過ぎのように思えてしまう。正直、遠路はるばる外国人観光客を周囲に何もないこんなへき地に誘引してしまっているならば騙してしまったような後ろめたさを感じる。鬼押出しへ向かう途中に10分程度立ち寄るスポットとしてなら許容範囲かもしれないが。
観光歩道手前の滝が私としては好みかもしれない。
二日目には子供達の要望に応えて「おもちゃ王国」へ。親にとって準備に最も手間がかかったのはソリ遊び。スキーウェアやスノーブーツを持参して、追加料金30分500円を払ったソリ遊びよりも、アスレチック城という迷宮脱出アトラクションの方が楽しかったそうだ。
ここのソリ遊びはコースがかっちりと作られており、距離も20mほどか。湯西川のスノーパークのようにもっと長いスロープ全体を自由に滑れる方が気持ちが良いし、終わりにドンとぶつかって止まるのも次男には少し嫌だったようだ。
予想以上に熱中していたのが壁に部品をあれこれ嵌めて球が転がるコースを作れる玩具。
大きなプレハブ建物それぞれに玩具がふんだんにあって、小学生低学年ぐらいまでなら何時間でも楽しめてしまいそう。プラレールもブロック類も軽井沢である必要はないのだがな。
旧軽井沢銀座を散策した。正直なところ、ジャム屋、蜂蜜屋、パン屋が繰り返し並んでいる観光客向け商店街で、ツルヤスーパーであらかた買ってしまった後には何も買うものがなかった。厳密に味比べをすれば、ここの店のものの方が美味しいのかもしれないが、価格差を考えると魅力に乏しく思えた。
チャーチストリートは明るく新しい廃墟のようだった。トイレが有料100円というのもいただけない。中国人観光客に効率的に金を落とさせる為に最適化したような薄っぺらい商店街と化していた。
チャーチストリートの先にある聖パウロ教会は木造の可愛らしい教会で立ち寄って目を楽しませてくれるが、チャーチストリートなんてものを作るほど持ち上げられると肩透かし。
軽井沢ショッピングセンターは木更津や御殿場のアウトレットモールで買えるものとそんなに差を感じない。時間があれば、買いたいものがあれば寄っても良いかもしれないがここでなければ駄目なものはなさそうだ。冬のショッピングセンターは廊下が全て屋外で風雪が刺すように冷たかった。気温-5℃なり。
春秋にくればもっと快適かもしれないが、混雑を思うとそれを超える魅力に欠ける。避暑地としてならば山梨や長野方面に足を伸ばした方が満足度が高そうだ。軽井沢はとかく、物価が高い。諸要因あって、観光客が大勢来てくれるのだろう。総じてサービスやモノが割高で接客にも愛想がなく、淡々と客を捌くことに効率化している印象。観光地の魅力を超えて集客してしまった歪みのようなものを感じる。難しいものだな。
結論として、軽井沢旅行のハイライトは息子達が喜んだ「おもちゃ王国」とスーパー「ツルヤ」かもしれない。およそガイドブックで推されるような軽井沢で有名なものは今ひとつ、ワクワクしなかった。エクシブが快適だったことと、高速道路が空いていて2時間ほどしかかからなかったことが救いか。
子供が楽しんでくれたから良しとする。そう、親は自分自身が楽しめなくとも、子供が楽しそうに「もう一度やりたい」「僕が先」「まだ帰りたくない」「また来たい」と興奮し通しだと、子供の楽しさを親としての満足感に変換できてしまうのだよな。そういう意味で幼児連れなら軽井沢旅行も楽しい。中学生ぐらいになると、スキーでも連れて行かない限り難しいかもしれない。