何十鉢も多肉植物やサボテンを育てていると悩ましいのがそれぞれの植生に応じた管理だ。
- 春秋型か冬型か
- 雨曝しOKか
- 夏の直射日光OKか、推奨か
- 断水すべきか
誤ると根腐れしたり、日焼けしたり、徒長したり、棘が退色したり。姿形が劣化するぐらいならまだしも、大事に数年育ててきた株が一晩の過ちで死ぬことも多い。そのショックは計り知れない。
気楽に間違いを防いで季節に応じた置き場所管理をする方法を考えてみる。
1.いくつかに分類し、それらを塊で管理するのが良いかと思う。
- 直射日光、雨曝し群
- 春秋成長型、夏の直射日光は避ける群
- 耐陰性植物群
- 冬型の夏休眠群
2.分類をどうわかりやすくするか。識別標識を作って鉢に刺すのは見栄えが悪くなって好みではない。鉢の色や形状で判別できるようにするのは理想かもしれないが、作りたい鉢に制約が生まれるのは面白くない。例えば意味を持たせた石かカラービーズなどを鉢の中にしのばせておき、識別する方法も考えられる。目障りにならず、小さすぎない玉のサイズは3mmぐらいか。そんな都合の良いものはあるだろうか。
- 赤 夏の直射日光可
- 青 雨曝し可
- 灰 耐陰性。強光避ける。
- 白 耐寒性有り。冬の戸外可。
- 黒 冬季断水
- 水色 数で水遣り頻度を表す。一は毎月、二は月に二回、四は毎週といった具合。
3.もう一つの悩みは鉢の管理場所を見直すタイミングだ。
- 梅雨に入る直前6月始めの雨回避
- 梅雨明け酷暑開始時7月末直射日光回避
- 晩夏初秋の成長期始め9月始め
- 冬の取り込み11月始め霜寒さ回避
- 春の展開4月末ゴールデンウィーク
東京を基準にするとざっくり上記のようになった。それぞれの期間を俯瞰すると防寒のために室内に取り込み管理している期間が11月から4月までと長く、それ以降は1〜2ヶ月毎に配置換えが必要なことがわかる。
タイミングを忘れないようにする為には、事前にカレンダーに予約を入れておくに限る。年にたったの5回の配置換えだ。
改めて気付かされるのは11月から4月までの期間が最も長いこと。耐寒性のない多肉植物は多いので、冬季に魅力的に室内に飾られる工夫が必要だ。
どうしても窓辺に高密度に並べがちになる。しかし高密度に並べると見た目はよくない。平凡に敷き詰めるようにぎゅうぎゅうに並べるのは無粋だと感じてしまう。それを避けるには半耐寒性、耐寒性の多肉植物をどれだけ室外に快適に置いて、室内に十分な空間と共に鉢を置けるか。