そろそろ冬支度かね。
4月まで油断できない寒の戻りが続き、6月下旬からは梅雨。7から9月は蒸れやすく最も致死率の高い時期。11月からはもう防寒に気をつけ始めなければならない。そうなるとサボテンや多肉植物の成長期というのは短い。
遅々とした成長のじれったさと寿命の長さがサボテンや多肉植物の魅力なのだろうけれども、はよ、大きくならないかといつも思う。
豆鹿の骨に生えてくれた「唐印」も良い塩梅で紅葉し始めた。真っ赤に染まったら室内に取り込んで鑑賞しようかね。
瓦礫鉢シリーズも元気に育っているようだ。一番小さな鉢に植えたエケベリア・フロスティーだけが葉形も崩れて元気がない。
こちらは「薄氷」。青白さと葉の薄さが魅力の品種だが、うっすら紅葉して黄味を帯びている。
「緑亀の卵」ははちきれんばかりに丸い。
「樹氷」は樹のように枝分かれしてきた。
エケベリアは一部頑健種を除いては、ある程度の土の深さのある鉢にしっかりと根を張れないと元気に育てるのは難しいのかもしれない。
ホームセンターで280円、2.5号鉢のサイズから育て始めたゴーラム、宇宙の木と呼ばれるこの株も9年の月日を経て随分と大きくなった。言いようによっては9年でここまでしか大きくなっていないとも言える。多肉植物は幼苗ばかりで大株が出回らないのは採算が取れないからだろうね。
我が家の紅葉が美しい多肉の優等生。
1年間、露天で雨晒し、直射日光晒しで育てている二鉢の「錦晃星」。
もうかなり紅に染まってきた。モフモフと毛に覆われて毛布のように暖かそうなのも良い。
あと2週間もしたら屋内に取り込もうか。大量に増やしたいのだが、葉挿しはうまく行かなかった。枝挿しで増やすべきかもしれないが、枝を切るのは惜しくなって躊躇している。
2.5号鉢のサボテンたち。本当は水耕栽培に一部、切り替えたかったのだけれどもそのまま10ヶ月経ってしまった。そろそろバルコニーを温室化する為にビニールシートを設営しなければ。来春こそはサボテンの一斉植え替えをしよう。
庭に無造作に切った多肉植物の枝などを挿している投げ込み再生プランターがある。折れた碧瑠璃のようなアストロフィツムのサボテンがあったのだが、ここ半年ほど元気に直射日光を浴び続けたら白い点が無数に出てきた。これが本来の姿だったのか。さては五角鸞鳳玉だったのか。
寒いからこそ、黴や腐りの心配のない冬の間に暖房シートを購入して実生栽培をしてみようかとも思う。
一輪挿しの青が鮮やか過ぎてエリンジウムの青が目立たない。この組み合わせは失敗か。
いや、それにしてもこの一輪挿しの器が800円だなんて。二重掛けした釉薬の縁に下側の釉薬と反応した水玉模様が析出する。下側の釉薬は土灰釉のような基礎釉薬のように見える。上側は銅系の何かか。工房に先生がいなくなって、こういうときに教えを乞う人がいなくなって困る。素人の学びの歩みは止まってしまう。
こういう釉薬は何度もテストピースを焼いて最良の組み合わせと分量を突き止めないといけない。
エリンジウムは中央の花の茎が短く、中央の花が最も青が強いのが不思議。
ドライプランツが徐々に増えてきた。
陶虫夏草にドライプランツを挿したものを集めたコーナーも少しづつ増えている。
もっと鉢を増やしたいが、所狭しと並ぶようになるのは避けたい。一つ一つが認識できる、空間を伴った陳列にしたい。やはり、家の中で蜜と疎のゾーニングをしっかりするしかない。