8月7日 植込み
白い綿毛のエスポストアカクタスか黒法師のようなひょろひょろと茎立ちする多肉植物を植えることも考えたが、結局はアロエ「ラウイー」を植えた。もう一つの山羊鉢に赤いアロエ「クリスマスキャロル」を植えているので対にするためだ。
まだ植物が小さくてアンバランス。しっくりこない。
気長に育つのを待とう。大きくなるのに十分な土容量は確保できている。
鉢の満足度としては40点。
顔は目を伏せ目にする。
ボロはツヤを出さない。土灰釉をそらに薄くして掛けた方が良かったか。あるいは黒土の焼締。
盃と酒瓶に彩色。トルコ青など。
鉢の不出来を払拭するぐらいにラウイーに成長して欲しい。
8月6日 酸化焼成 窯出し
纏っているボロはマグネシヤマットをかなり薄く掛けた。狙いとしては結晶化せずに釉薬の焦げ跡だけが残って欲しかったのだがテカテカした光沢が出てしまいこれは失敗。1号透明釉にすべきだった。安全に行くならば焼締。
「酒」と掘った瓶も文字が読めない。白土の象嵌にすべきだった。
顔つきは及第点。伏せ目にしても良かったかもしれない。
窓から虹が差した。盃と酒瓶は彩があっても良かったかもしれない。トルコ青とか。
6月27日
4月初旬に素焼き窯入れしていたものがコロナによる工房閉鎖で長いこと間が空いてしまっていた。ようやく素焼きに施釉した。
手足や顔はマグネシヤマット釉。
角は金ラスター釉。
服のボロはマグネシヤをかなり薄く希釈したもの。少し焦げたムラを出したい。
2月14日 仕上げ
毛並みを掻いて表現
盃を持たせる
酒瓶を作る
外套に布目を付ける
鼻を作る
横膝の長さを修正する
そして窯場に搬入して自然乾燥して素焼きへ。作業時間は20分程度。
角は金ラスター釉、
毛はマグネシヤマット釉、
蹄を真っ黒マット釉
酒瓶と盃もマグネシヤマット釉
外套は黒土のまま焼締にしてみようか。
中はくり抜いてだいぶ軽量化したことで3.5号鉢と同量ぐらいの土を入れられるようになった。
植え込む多肉植物はエケベリア「薄氷」が現時点では有力候補たが焼き上がりの印象で変わるかもしれない。エスポストアカクタスとで迷う。
2月7日
工房に到着するまでは、頭の中には他に構想して作る予定のものがあった。だけれども、ぼんやりとしたまま手でこねていたらまた羊人形になった。途中、石仏にしようとも思ったのに結局は山羊の頭が乗った。
ボロを纏った羊。手脚は蹄のままだが、胡座をかいて座っている。蹄が足袋を履いているようにも見えるような。
狼のような牙もなく、群れて身を守るはずなのに群れもしないはぐれ山羊。
粘土が柔らかく、角が落ちてこないように串を刺して補強している。こうして写真を撮ると、後から客観的に見直せてあれもこれも手直ししたいところが出てくるのが良い。
蹄の間に盃を挟んで持たせたい。呑んだくれる流れの旅の山羊。一升瓶も作ってやろうか。
多肉植物を植え込んだならば、背負っているように見えて良いかもしれない。
オーロラや虹の玉のような小さい多肉植物ならば合うかもしれない。せっかく、旅人のような風情にするならばサボテンを一つ背負わせても良い。マミラリアやエスポストスのような白いやつを。
初日は造形だけで2時間。