余った土で片手間で作ってみた習作。
釉薬の流れによって鎬の淵に素地の赤土が浮き出て模様となってくれた。
細かい鎬、縦の鎬と三面の表情を変えてある。真ん中に白く帯状になっているのは上からと下からと釉薬をドブ漬けして部分的に2回掛かって厚くなっているから。
釉掛けが下手なだけのように見えてしまうので作為的にやるならば斜めにした方が良いかも。
赤土4号に鎬を施してマグネシヤマットは透け具合が良い。もう少し端正で均一な鎬でも良いかもしれない。しかし歪みや非均一さは残したい。均一すぎると型打ちの工業プロダクトのようになってしまうし、ゆらぎの温もりは欲しい。
三角というフォルムはありかもしれない。角を手前に見せると縦方向が意識される。異なる面の表情が同時に見られる。
一面を前にするとまた表情は変わる。正面も裏もなく、多肉植物の形と鉢の表情の組み合わせを鉢を置く向きを変えて楽しめる。
習作としての手応えは充分。タタラの寸法をきっちり測ってまたより精度を上げた類似鉢を制作したい。