素焼き窯出しと釉掛け

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大分、作品が溜まってきたので小窯で素焼きしてもらうことにした。今回は素焼きは工房主にお任せで焼いてもらう。


壊れやすいものばかりなので窯入れ、窯出しは私の作品だけ自分でやることになってしまっている。確かに人様の作品を壊してしまった際の後味の悪さを考えると、私の作品は誰も触りたく無いのも理解できる。

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素焼きは重ねて焼けてしまうので気楽だ。スタッキングできる同型の器を複数焼くならばもっと効率的に重ねられるのだろうが、全て形状の違う一点ものだとパズルだ。


そんなこんなで焼けた。

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蚊取り線香入れ

陶虫夏草 象虫、黄金虫、大黒黄金、団子虫x2、天道虫、幼虫

正装羊人形鉢

風船羊鉢

瓦礫鉢

細筒サボテン鉢

吊鉢x6 還元落とし焼成

漏斗鉢


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赤土4号鉢に黒土虫、赤土4号鉢に赤土2号虫、組み合わせの違う鉢も含めて7つにマグネシヤマットを掛ける。

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なんだかマグネシヤマットの濃度が高すぎる気がする。しかも量が少なすぎてボーメ計を浮かべて計測できない。一応、掛け終えたが若干、釉剥がれの不安が残る。陶虫夏草鉢が7つ施釉完了。天道虫の星を釉を抜いて表現してみたこと、兜虫の幼虫の気門、ガラスに嵌るタイプの蓋などが今回の新しい試み。


裃を着た羊人形に施釉。裃の上と下は違う色にできると勘違いしていたが、連続した同じ色でないとおかしいことに気づいた。肩衣と同様に下の袴もトルコ青紺釉で塗ろう。

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白い山羊の頭に白い小袖だと、配色が明るく顔と衣が同化してしまう。しかし小袖を黒にすると角が目立たなくなってしまう。それでは顔と小袖と肩衣/袴を違う色にすると、なんだか色数が多くて煩くなるようにも思う。

モノは試しで青と白の爽やかな配色で焼いてみるか。


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「還元落とし」焼成用に作った赤土4号の吊り鉢も7つ。どう施釉しようか悩ましい。


作業の遅さがもどかしい。計画の上では全て施釉して、さらにはパキポディウム鉢を紐作りして完成させているはずだったのに。何を作業するかシミュレーションが足らんのだろうな。工房の中でどうしようか悩んで手が止まる。