陶蟲夏草鉢の釉掛けと本焼き

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小窯の扉を開くと素焼きが完了した作品が全て無事な状態で出てきた。
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長らく使っていなかったマグネシヤマット釉薬は水分が蒸発してかなり濃度が高くなっていた。ボーメ計で測ると70を超えている。水を少しづつ加えてボーメ計で55になるまで希釈した。前回は釉掛けのムラが強く出たのは粘性が高すぎたからかもしれない。
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菌糸体の上部にトルコ青結晶釉をシリコンカーバイドで発泡させて塗ってみる。通常2〜5%ほどを混ぜるのが適量らしいが目分量でそれよりもおそらく多く入れている。薄い小皿から筆塗り。
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荒い金網の上に柄杓でマグネシヤマットを掛けていく。
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全体を白にしつつアクセントにトルコ青結晶釉で菌糸体の上部を青緑にする。自分好みな出来上がりになってくれる期待がある。

 

鍬形2鉢、団子虫5鉢、象蟲1鉢の合計6鉢に釉掛けを施し、小窯で1230℃で本焼成のスイッチを入れる。1250℃で焼き上げる実験をしてみたかったがそれはまた別の機会にすることにした。

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3時間後だとまだ水蒸気が出ている。4時間後で400℃に達してから小窯の上に蓋をした。

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小窯の窯当番をしている間に可愛くない少しグロテスクな山羊男の鉢を作った。
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水苔の衣を纏わせ、体の表面を苔むさせたい。身体は少し小さく作り、この状態だと頭でっかちに見えてしまう。
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それにしても山羊は目玉に横長な瞳を入れると途端に生々しく気持ち悪くなる。