虫を載せた筒鉢にどんな多肉植物を植え込むのが良いのか、シミュレーションしてみた。
カランコエ「ファング」を植え込むとこんな感じになるようだ。なるほど。茎が立ち上がっているものを植え込んだら、虫からニョキニョキと生えた雰囲気になりそう。
まだ寒すぎるので植え替えは3月まで待たなければならない。
背丈の低い多肉を植えたらどうなりそうか。家に転がっているドライプランツを挿してみる。背丈が低いと視線が虫に行きやすくはなる。小振りにまとまってありのような気もするが、もっさりともしている。
背丈のあるカンガルーポーを同じ蝉の幼虫に挿してみた。写真のピントが合ってない。株元がすっきりしているほうが軽くなる。株元と枝先で焦点が分かれてスッキリした。
今度は象虫の方に、株元はスッキリしているが背丈の低いカンガルーポーを挿してみる。若干、半端な気がする。
羽の間からニョキニョキと生えてきている雰囲気は良い。やはり、枯枝を挿すのではなく根を生やして植え込ませたい。
最初はバランスが悪いように感じても、多肉植物が育つにつれて印象も変わっていくに違いない。貫入に染みが入ったりして味が出ることを陶器が育つなどと言ったりする。こちらも同様に切って殺したものを飾っているのではなく、根を生やしているので育つ多肉植物、育つ植木鉢と言える。
酒と食事の最適な組み合わせをマリアージュというならば、植物と植木鉢の最適な組み合わせをマリアージュと呼んだって良い。
今回、陶器が私が思っていたよりも精密な表現もできることが学べた。蝉の触角も釉掛けしても残っている。
ハナムグリの触角も浮いたまま焼き上がっている。
後肢も直径2mmほどの細さだが折れずに浮いて焼き上がっている。
象虫の触角も全く問題なく宙に突出している。もしかしたら、私の愛する雀蛾の「透かし羽」の羽を陶器で作ることもできるのかもしれない。
背の高い枯れ花枝を挿してみた。遠目だと虫に気付かない。
近づくと、虫から生えていることに気付いてもらえそうだ。
陽の射さないトイレや洗面所、食堂などに飾るには衛生的にもドライプランツが良いかもしれない。多肉植物を植え込んで育てる用の鉢とドライプランツ用にもっと鉢数があっても良いかもしれない。