酸化焼成 窯出し

 

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次に使いたい人がいるので、窯出ししてくださいとの連絡を受けて急遽、仕事終わりに窯出しした。今回も小窯は自分の作品だけで焼かせてもらえた。癒着も破損もない、恙無い本焼成だった。

 

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まずはある意味、自分の中で確立したシリーズの陶虫夏草「団子虫鉢」。もう大きく失敗することはないし、予想を外すこともない。

 

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何を植えようかね。ヒョロヒョロと長いものか、小さなセダムか。

 

 

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陶虫夏草「蠅取蜘蛛鉢」。

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こちらも茎が長く暴れる銘月のようなエケベリアが合いそう。

 

 

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お白様、お蚕様。また触覚が折れてしまった。未だに触覚が完全な鉢を作れていない。

 

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植込み穴も大きめに作っているので、何か変わった種類の多肉植物を植えたい。何を植えようかね。黒法師でも良いかもしれない。

 

黄金虫、兜虫、象虫、芋虫を次に作りたい。想像通りに出来あがるのは、ささやかで、じんわりとした満足感が得られる。

 

 

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今回の実験的創作、ウシアブ鉢。水紋にトルコ青をムラのあるままに塗ったが、どうだろうか。存在感のアクの強さがそれなりに出ていて、有りのような気もする。

ドブ漬けして均一な青にしたほうが良かったか。ムラがあったほうが表情があって良いがもう少しトルコ青で覆われている方が好みだ。

 

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ウシアブ本体も薄塗りなので赤土の色が透けている。

トルコ青を塗り直し、ウシアブ本体も真っ白く二度塗りして再焼成すべきか悩んでいる。造形は及第点。アクの強いドライプランツを入れるも良し、キングプロテアを挿しても鉢のアクに負けないかもしれない。

 

 

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息子との合作鉢。これに合わせる多肉植物は何だろう。オベサのような球体を載せるか。

 

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黒土にトルコ青、さらに金ラスター。これはこれで気に入ったのだけれども、派手過ぎて私の多肉植物棚に調和しないと思われる。この鉢そのものよりも、息子との合作である点が気に入っているのかもしれない。

 

 

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実験的創作その2。面白い表現が出た。明るい蛍光灯の下で見ると、黒い網目の間に紫や暗緑が複雑に現れた。

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離れた距離から見ると、黒にしか見えない。太陽光の下でどう見えるだろうか。

 

面白い実験結果だったけれども、私の求めている鉢のイメージではないのだよな。何を植えたら良いのか想像が湧きづらい。お決まりの常盤忍を植えたら渋くなるだろうか。

 

 

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日本酒を飲むための酒盃。形はキレイに作れたのだがな。色が違う。違う。

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こちらも、微妙。実用に使うことはできるけれど、愛用するに至るかは疑問。自作だというだけで、店で見かけたら買いたいと思えるレベルではない。

 

 

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双頭山羊鉢。もう少し白をしっかりと載せたかった。これは再焼成すべきかね。

 

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やはり、しっかりと白いほうが良いなあ。土肌を透けさせるなら、赤土ではなく黒土に限る。よし、焼き直し。

 

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根上がりの硬葉ハオルチアの群生株を載せたい。二回目とはいえ、油断せずに慎重に台を付けて焼き直そう。

 

総合的に55点というところか。歩留まりが悪い。特に実験的試みは失敗の方が多いけれども、失敗を恐れずガラクタの山を踏み越えていきたい。