高円寺界隈の新規開店ラッシュ

今年の上半期は閉店ラッシュだった。秋に入り、あちこちで閉店後のテナントで改装工事が始まり、新たに開店し始めた。タピオカ店はまるで山火事のようだった。短期間で何店舗も広がり、ほとんどが定着することなく半年ほどで閉店し、そこに多くの新しい店ができつつある。山火事の後の焼野原に芽吹くが如く。

 

 

庚申通り商店街、100時間カレーの隣に焼き小籠包の店ができていた。105(ダパイダン)というらしく、大阪なんばや福岡にできた店の姉妹店のようだ。本場中国の点心師による本格台湾屋台飯とのこと。

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大一市場の中のベトナム料理屋のような屋台風の店内で手前には立ち飲み席のドラム缶テーブル、奥にはテーブル。壁や床はコンクリート剥き出しでお金をかけず、大きな写真パネルを配置して台湾屋台の臨場感を出している。

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ランチの小籠包と麺か飯から選んで組み合わせるセットは800円と手頃、かつ短時間で熱々で提供されるので利用勝手が良い。皿も全て紙皿。テイクアウト用と共用でさらに蓋をするだけだと思われる。

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魯肉飯、坦々麺、麻婆豆腐など、昼だけでなく夜にもビールに合いそうなラインナップ。

流行る、儲かるお店という印象。随所に効率性や工夫が見られ、肝心なことに食べ物は安くて美味しい。開放的な店舗で長居せずに本格的なスパイシーな台湾屋台飯を食べたい人には最適。

ここがほとんど客の入らなかったタピオカ屋だったことを思うと同じ立地、同じ店舗スペースでも経営手腕で客も喜び店も儲かり土地は高稼働するのだな、と痛感。

 

 

 

その先にも装飾のあまりない薬膳家庭料理「168厨房」という店ができていた。チェーン店のように見えない。

 

 

精肉店JUMPの向かいにはGclefという高円寺でも長く営業していた紅茶さんがまた戻ってきた。賃料が高くなって出て行ったところを、また安いテナントが見つかって戻ってきたのか。

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場所も駅前から遠くなく、近過ぎず、元から長く営業していたので土地勘もあり、周辺住民にも店と商品の認知もある。惜しまれながら閉店した印象が強いので、うまくやっていけそう。

 

「てんてこ」の跡地にできたたこ焼き屋はまだ食べていないが、私としては「てんてこ」に残っていて欲しかった。「てんてこ」よりも客の入りは常に少ない。やはり「てんてこ」の方が住民には求められていたのではないか。

 

倉持惣菜店の先、大一市場の横にキツネというチェーン店らしき天婦羅屋もできていた。「天すけ」「しん泉」「小宮山」などがすでにあるが、どうだろうか。

 

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エトワール商店街のはずれ、松本洋食店跡地に淡路島バーガーができていた。

淡路島バーガー、オニオンリング、ソフトドリンクのセットで1300円。いわゆるグルメバーガーというジャンル。淡路島ビールを推しているものの、ビールはセットに組み合わせられない。

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素材の味で勝負している美味しいハンバーガーという路線なのだろう。店内やメニューにもっとジャンク感の居心地の良さがあっても良いのにな。

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全面ガラス張りにしたり、あるいは半開放のテラス席風にしたり、気軽に立ち寄ってハンバーガーを食べやすい店の作りになっていたら良かったかもな。

「俺は世界のハンバーガーを食べ歩いてきたぜ」と言わんばかりの巨漢外国人がやっていた「ファッツ」というハンバーガー屋が懐かしい。

 

 

業務スーパー裏にクレープ屋さんができていた。ハニービークレープと同じぐらい美味しいならば、あの店まで行かずにクレープを食べられるならば利用価値は高い。

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しかし、え、こんなとこに、と驚くような通行客数が少ない裏通りなのでどう気づいてもらえるかが悩ましい。