美麗な美尼王妃晃、二態

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我が家で最も端正なエケベリアはこの美尼王妃晃だろう。容姿美麗、強健で屋外越冬可、花付きも良い三拍子揃った優良株。

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紅い葉先も好みだ。とてもエケベリアらしい葉の形だと思う。

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しかし若干形が歪んでるな、と思って鉢を回してみたら、もうこんなに大きくなった子株があった。


この親株から採った子株をサボテン鉢の枝先に移植したのがこちら。年間を通して直射日光に晒され続け、土の量が少なく保水力もない、かなり過酷な環境で育てている。

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専門の多肉農園の株を秋冬に買うとこんな容姿をしている。自宅で育てると、色付きも薄いしロゼッタも広がりがちだが、この株はそうとう色付きも良いし株も引き締まっている。かなり渇水気味で陽にあてて育てて初めてこうなることがわかった。

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株は引き締まる代わりに成長は遅くなる。増やしてたくさん売る方が儲かるであろう多肉農園でこんな容姿のエケベリアが並んでいたら、その多肉農園はアタリだろう。成長が遅くとも引き締まった頑健な株を育てている良心的な多肉農園だと思われる。

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サボテン鉢の枝と美尼王妃晃のバランスがちょうど良い感じ。


我が家では親株とて年間を通して直射日光に当てている。水遣りの頻度も同じだ。親株との容姿の違いは子株は土が少なくすぐ乾く環境だということ。親株は土がゆっくりと乾くまでの間、水を吸えるのだろう。そう考えると、エケベリアは土の量が少なくなりがちな私の創作陶器鉢に向いた多肉植物だと言える。