創作インスピレーションを摂取する予定の1日。
国立西洋美術館のブグロー展
谷中のギャラリーカフェ「ニカイ」
ウサギノネドコ
菊池ビエンナーレ
作陶
コルビジェ設計の歴史的建造物なのだっけ。ロダンのブロンズ像が並ぶ。
猟師でもあり画家でもあったというギュスターヴ・クールベの「罠にかかった狐」。現場の緊張感や狐の迫真の必死さ、哀れさ、美しさ。足を止まらせる作品。
お目当てのブーグロー。フランスやオーストリアなどの美術館で油絵を目の当たりにして感銘を受けることが多かった画家。欠点のない巧さ、美化された世界観。
こちらの肖像画は愛弟子の娘を描いたものだそうで、娘が結婚する際に愛弟子の妻へ贈ったものだそうだ。貴族の依頼を受けて描くことが多かった中で親しい相手に贈ることを前提に描かれた点で他の作品とは異なる何かがある。モデルの娘さんが幼いころから家族ぐるみの付き合いをしていた自分の父親の画業の師に描いてもらったからか表情に澄ました緊張感や装いがなく、心を許した表情をしている。愛弟子が夭逝した後もブーグローはあれこれ残された遺族を助けていたそうだ。
いつどのようにしてこの絵はコット家を離れてしまったのか。コット一族はその後どうなったのか。ガブリエル嬢はどのような人生を送ったのか。
凛々しい眉と長い鼻。しかし本当にこのような風貌の女性がイタリアやギリシャではみかける。
ブーグローの真骨頂ともいうべき作風。
羊の足先の造形などに見入ってしまう。
もう誰が見ても一目でピカソ。模倣しやすいようにも思えてしまうのだがピカソ以外に作風の酷似した有名な画家がいないのはそれだけピカソの画風が個性的で際立っているからか、真似してもピカソっぽいと誰からも指摘されてうんざりするからか。
西洋絵画専門の美術館でしれっと欧州の巨匠たちの中に紛れ込める藤田嗣治のフーフーぶりがさすが。
金箔押しの背景に雉としっかり日本的。