ランスでシャンパン探し

ランスへ。Reimsと綴ってランスと読む。ますますフランス語は私を遠ざける。

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ランスはシャンパーニュ地方の中核都市で、パリ東駅からTGVという新幹線でたったの45分という近郊。駅前にうじゃうじゃとシャンパン蔵が犇めいているだけでなく、世界遺産のサンレミ大聖堂やノートルダム寺院もあるということで足を運んだ。

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シャンパーニュを代表するグランメゾンTAITTINGERは3月はまだ閉まっている。

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ノートルダム寺院に向かう途中に見かけたG.H.Martelという蔵を覗くと売場は開いていた。36€の色気のあるラベルのシャンパンが2本買うと1本オマケという日用雑貨のセール品のような売られ方をしている。お得だな。せめてどこかで試飲してから買いたい。

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カーブで買う方が安いとも限らない。店によっても値段は違う。そして日曜だと大概の店は閉まっている。

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6時間の滞在時間の中で数€の差を惜しんで時間を失っても馬鹿げている。英語のサイトで値段は良心的で品揃えの良さからお勧めだと紹介されていたノートルダム寺院の裏のシャンパン屋で買うことに決めた。

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来る途中で見かけたG.H.Martelはどうかと聞くと「あんなのは観光客向けのスーパーで売ってるような酒だ。シャンパンではないよ。やめとけ」とのこと。確かにラベルはお洒落でカッコいいけれども、1本おまけなんて売り方をしている大したことないシャンパンをわざわざ重たい思いをして日本まで空輸するのも割に合わない。36€も出せば定評のあるグランメゾンのシャンパンが買えてしまうものな。

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愛想のないおっさんだったが、あれこれ質問をし、取り敢えずこれを一本もらおうか、と言うと漸く私を客と認めたらしい。笑顔を作ることはないが、饒舌にあれこれと説明してくれる。冷やかし客に説明するのも疲れるのだろう。買う気のある客ならばいくらでも相手するぜ、とでも言いたげだ。

 

有名な蔵元ではなく、シャンパーニュ地方の小さな蔵元だけれども和食に合わせることを狙った面白いシャンパンがある。これなんてどうだ、と紹介してくれたのは「GOSSET BRABANT」という80%ピノ・ノワール、20%シャルドネシャンパン。

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とても香り高く、スパイス、白花、熟した果物の香りがしてバランスのとれた味でアミノ酸豊かな日本食、魚に合うシャンパンなのだという。

 

寿司に合わせることを狙ったシャンパンもあるそうな。寿司と醤油に負けない、引き立てる味で日本人にオススメしているとのこと。


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シャンパンの帝王とも呼ばれるKRUGで最も求めやすいものはどれかと聞くと、店に置いているのは200€以上のものしかないという。ハーフボトルで99€。

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実は店頭にも棚にも出していないシャンパンもあるのだという。モノによると一年間で数ケースしか仕入れられないものもあり、そういう稀少品は客が名指しで尋ねてきた時だけ案内しているという。無論、値段もとんでもない。

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ロゼを1本、買いたくて相談した。HENRI SIEGELやLOUIS ROEDERERなんかを勧めてくれたが、お祝いに飲みたいので素人にも知名度の高い特別感があるもの、予算内のものが有難いとお願いすると、VEUVE CLICQUOT ROSE VINTAGE 2008に落ち着いた。PERRIER-JOUETのロゼもアールヌーボーなラベルでいかにも華やいでいて素敵なのだが、ここはビンテージが目的に合致する。日本のネット価格より20%程度安いが、実売店舗より25%安いといったところか。一本数万円のシャンパンの味わいを理解できないだろう自分達には身の丈に合った1本だと思う。嬉しい。

 

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そういえば会社でワインテイスティングコンペがあって、チームが優勝して赤ワインをもらった。

-白を飲んで産地を三択で当てる

-3種類の香料を50以上の選択肢から当てる

-色のわからないグラスで飲んで、白赤ロゼの色と産地を当てる


最初は「いやーあまりワインに詳しくないんだよね」なんて言っていたフランス人が、いざ自分の答えがあっていたとわかるや、「いや、この風味はこれ以外に考えられない」とかやたら自信ありげに変貌したのが面白い。フランス人にとってはワインに明るいというのはちょっとした自慢になるらしい。


私はというと、ブラインドテストで白とロゼの違いすら分からなかった。香りを当てるのも月桂樹の香りってそもそもどんなだかわからない。ブラックカラントなんて食べたことあるのか。香りの文化で育ってないのだと痛感。

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