黒豆は自炊が健康的で美味で良い

書きそびれてたけどせっかくなので正月雑記。
 
正月は友人から新居祝いに頂いたドンペリニヨンを実家に持って帰って家族親戚で開けた。友人に多謝。シャンパンは御節に合うのだな。シャンパンに苦手意識を持っていたが、美味い。御節に合わせたからなのか、ドンペリニヨンだからなのか。蓮根の酢の物に良く合う不思議。
 
ロレックスとかBMWとかドンペリとかステータスシンボルじみていて、情報や蘊蓄を消費しているようで敬遠しがちだけど、気張らずに飲むとドンペリはやはり美味い。ピンドンも美味しいのだろうな。自分ではとてもじゃないが手が出ない。

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三が日が終わり、早くも4日目から仕事か。

 
今年は御節に黒豆がなくて、無性に食べたくなったので3日になってから自分で炊いた。三温糖の砂糖湯に前の晩から8時間ほど漬け込み、朝から弱火で3時間半弱火で炊く。

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レシピの半分の砂糖で、市販のものよりも堅めに炊く。砂糖液で豆を戻すので芯まで甘みが浸透している分、使う砂糖は少なくとも十分な甘みが感じられる。豆らしさを失っていない方が好きだ。
 
黒豆は自分で炊いたものの方が世間一般の尺度で美味しいとは言わない。しかし保存性を高めるべくマロングラッセのように甘く糖漬けにされたものより、甘さ控えめで豆の味と歯応えが残る方が私は美味いと思っているし、好みだ。

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「めっちゃ 艶ってるやーん!」声には出さずに心の中で小躍り。

 

黒豆は栄養もあるし、子供も大好きだけど糖度も抑えてあるので親としても安心して食べさせられる。秀逸。黒光りの決め手は鉄瓶の蓋を一晩一緒に漬けているから。ヒジキの栄養素から鉄分含有量が大幅に減ったのは鉄鍋が使われなくなったからなんてしょうもない話があったけど、そういう意味ではFe+食品でもある。素晴らしきこと、黒いダイヤの如し。いや、Cではないから、食べる南部鉄器ぐらいの賛美にしとくか。よう知らんけど。

 
牡蠣と干し帆立の炊込み土鍋御飯も相変わらずの旨さ。大根おろしを混ぜて炊くと米の風味は増すと聞いて混ぜて炊いたが、無しで炊いても美味いのでその場で食べ比べないと違いはよくわからない。一層美味くなったんかな。どうだろう。

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これに沖縄の烏賊墨汁を加えたら極上好物「黒」御膳ができるな。来年試みてみるか。

 

球体鉢

本焼きが終わっていた。

 

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蕎麦釉薬を掛けた球体鉢。自分の中では均一で綺麗な陶器ではなく、有機的な焼き上がりにしたいというマイブームがある。これもそんな作品。

 

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こんなに蕎麦釉の結晶が析出して黄色が出るとは思わなかった。他の釉薬と混ぜることなく、蕎麦釉薬だけなのにこれだけ表情が複雑になるとは。赤土の鉄分によるものだろうか。かなり厚掛けしたこともある。

 

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割れ目の淵に塗ったマンガンが適度に流れてくれた。対流紋は好みだ。薄くしか釉薬が掛かっていない箇所は土肌の布目が見えている。

 

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蕎麦釉の結晶がまるで地衣類のようでもある。

 

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全体で見ると、そこまで黄色は派手ではない。緑が映えるかもしれない。さて、どう多肉植物を植えこもうか。若緑や緑蛇のようなクラッスラ系を半球の隙間に植えたい。

 

根張りを考えると春先まで待つのが肝要か。

 

 

釉薬は制御し難し。失敗の山。

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リトープス専用鉢が焼き上がった。月白、白萩、チタンマットに白マットを掛けたのだがなかなか思う通りにいかず。

 

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おそらく月白だと思うのだが、釉薬の濃度と流れ具合が絶妙に適合してくれた。今回の窯出しで唯一の満足いく鉢だ。テストピースでは曲面の流れ具合はわからないから、こればかりは出たとこ勝負になるのは仕方がない。

 

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チタンマットはこの通り。流れすぎて対流紋が現れず。しかも飛びすぎて白ですらない。

 

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白マットは流れず。不均等で不細工。似た風合いならば白鳳の方が良い。

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チタンマットは厚掛けにするとこのように白い結晶が析出するようだ。難しいな。全面が白く焼き上がると思ってたのに。

 

次の本焼き用にいくつか釉掛けをした。

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筺重ね鉢は辰砂を筆塗りした。白マット一色がなんともつまらなく思えたのだが、白化粧土の焼締でもよかったか、などと思う。自然の流れムラに委ねるしかない。これは造形が面倒だったので失敗したくないな。南無三。

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マンガンの流れ方を調べる習作と化した。チタンマットにマンガン模様。どう流れるのか。

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間隔を広狭、取り混ぜたもの。こちらもチタンマットにマンガン。上下逆さまのまま焼いて、曲面の角度と流れ方を検証する。

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右下はチタンマットに一部が重なるように辰砂、そしてマンガンを底に一周。これも逆さまのまま本焼きしてみる。

 

左中央は辰砂にマンガン

 

中央下のぐい呑は青銅マット釉という初めて使うもの。

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こちらは筒林立鉢。白マットをムラが出て表情が出るように筆塗りした。どうなることやら。

 

計算した釉流れや色ムラというのは、好みに焼き上がると嬉しいのだが殆どは失敗に終わる。半分でも気にいる作品ができれば御の字。

 

マンゴー 新年撮り下ろしグラビア

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正月の実家帰省からシンガポール旅行から帰るまで3週間ばかり実家で骨休みして頂くマンゴー殿。二食昼寝付き散歩付きの静かな生活が送れる。爺様は犬に甘く、何かと摘み食いさせてしまう。マンゴー殿も実家生活はいつも満更でもない態度を見せる。

 

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マンゴー殿も今年の5月で8歳になる。人間に換算すると最初の1年は12歳相当、以降7歳相当と言われている。英語圏では技術革新の速さの例えで1年で7年分ほど変化していく目まぐるしさをドッグイヤーなんて言ったりもする。そんなわけで、12+7×6+7×8/12で今は57歳相当ということになり、5月には人間でいう60歳を超えることになる。立派な成犬だ。円熟期に入っている。犬として何か達観してる風もある。

 

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自分でカットしたがやはり、トイプードルは鼻先を膨らませたテディベアカットなんかよりも狐顏の方が可愛いと思う。耳もフワフワのモコモコに丸くするよりも短く三角の方が好きだ。注文をつけないと暗黙の了解でテディベアカットにするトリミングサロンは、日持ちせず頻繁にトリミングしないといけないテディベアカットを業界の陰謀的に推しているのだと思う。間違いない。

 

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マンゴー殿がいないと、生活の端々が寂しい。夕食後、息子の椅子の周りに肉そぼろが落ちていると、「マンゴーがいたら、絶対に見逃さないよな」などと思ってしまう。布団に入ると枕元をシャカシャカと歩くはずがシンとして静かだと寒さが一層身にしみる。マンゴー殿の賑やかさは生活の一部として溶け込んでいることを実感して寂しさが募る。

 

 

2017年の抱負

2017年のテーマは

・高負荷と急成長を自らに強いること

・それを家族との時間、陶芸、健康維持、フランス語習得を妨げずに平然とこなせるように工夫すること。

・だらだらした平日夜を送らないこと

 

増える仕事量を効率的に捌くために、家に仕事しやすい大型モニターを設置しようかとも思ったが、それよりもパソコンは持ち帰らずとも会社携帯でのメール処理が速くなるように携帯外付け無線キーボードを備えたほうがよさそうだ。

 

家の内装や庭いじりにかける時間は減らして効率的な維持に終始しよう。陶芸も月二回の教室に集中しよう。その他の週末は家族との時間、料理、旅行に当てる。

 

子供が成長するにつれてできることも増えてきた。アウトドア、料理、庭いじりなど子供と一緒に楽しくやることで、子供との時間作りと両立させていきたい。

 

平日に運動や健康維持、フランス語習得を詰め込むことができるかどうか工夫が必要なところだ。通勤時間に読書、フランス語の勉強ができないものか。

 

嫌だけど、もっと身嗜みに気を使う。もっと頻繁に床屋に行く。革靴、スーツを新調する。

 

家造り

適切なタイミングでの庭木の手入れ。時間は掛けない。維持と育成に重点を置く。

 

家族

防災を兼ねたアウトドアが一つの大きな挑戦課題。

  • モノクロ写真の家族樹を作る
  • アルバムを作り続ける
  • 月に二回は全力で真剣に息子と遊ぶ
  • 防災訓練を兼ねてアウトドアを楽しむ
  • 奥多摩でキャンプ
  • 初の海外家族旅行にいく
  • 父子で京都二人旅
  • 父の喜寿を盛大に祝う
  • 秩父、益子、有田、松島に行きたい
  • 土曜日は英語だけで話す
  • ピアノやなんかの体験教室に連れて行く

 

体作り

どのみち、息子と夕食を一緒に摂ることは難しいのだから平日をもっと活用すべきか。体は資本。仕事や生活への考えうる一番のリスクは病を得ること。疎かにしてはならない。

  • 週二回ジムに行く
  • 週一回はより近い市民プールで安く泳ぐ
  • ジムに行けない夜にマンゴーとジョギング
  • 息子と体を動かす遊びを増やす
  • 体重63kg 
  • 飲みの付き合いは日本酒二合まで

飲み会の誘いを吟味する。テレビを見る時間を減らす。ネットサーフしない。

 

料理

息子との協働作業を重視。

  • グヤーシュを練習する
  • 庭摘みの香草、茗荷、梅、葡萄を使った料理
  • 土鍋ご飯のレパートリーを増やす
  • 息子と料理をする。ケーキを作る。

 

手慰み

テーマをいくつか絞って陶芸技法を試行錯誤する。

  • 冬虫夏草シリーズを創意工夫していく
  • 釉薬の流れを試行錯誤する
  • 呉須、鉄絵、白化粧による絵付けを学ぶ
  • 常に裏表を削らずに挽けるようになる
  • 先生の工房にお邪魔する
  • フランス、インド、中国、シンガポールから酒器、雑器を集める

 

交流

趣味の友達を増やしたいところなんだがなあ。

  • 子供を交えた友達付き合いを増やす
  • 馴染みの店を開拓するよりも深くしていくことに軸足を移していく
  • 京都の日本画家の友人を援護射撃できるような取り組みを形にしていく
  • 結婚式の誘いは断らない

 

語学

  • とにかく始める
  • フランス出張で使う旅の有用フレーズを覚える
  • 仕事で笑ってくれる有用フレーズを覚える

 

 

2016年を振り返って

2016年のテーマは

・リスクを取って攻める

・辛抱強く継続する

・もらう人から与える人へ

 

今から見返すと仕事寄りなテーマだ。まあ、70点というとこか。2015年の「肉体と精神を若返らせる」という目標はそれなりに成果はあった。しかし減らした体重もカラダのキレも今年全て食いつぶして体重増。まずいなあ。

 

正直に言うと今年は「問題解決のストレス」が高かった。「環境変化へのストレス」には私は強いのだが、難題を解決するストレスというのはこれまでにはあまりなかったようにも思う。気が静まらなくて眠れないような怒りを伴うストレスが幾度かあった。それを暴飲暴食で治めるのが不健全なのだろう。ここら辺を改善しないといけない。

 

陶芸を本格的に再開できた年でもあり、素人なりに目指したい水準の視座が高まったようにも思う。

 

散策すればするほどに高円寺という街が好きになっていった1年でもある。

 

26年ぶりにオーストラリアの親友と再開できたり、京都の友人との親交を続けたり、隣家とはお裾分けをし合う仲にもなれ、人付き合いも満足できるものだった。

 

全体としては充実した1年として終えられそうだが、健康維持とフランス語習得には進歩が見られず、むしろ後退しているような状況で要反省。生活の中から何かを切り落として優先順位をつけ直さないといけないように思う。

 

家造り

庭造りは一通りの試行錯誤を繰り返し、植えるものは植えた。今後は管理して育てていくことに軸足を移していこう。家もメンテナンスをしていかねば。

庭に目隠しの柵を据える→80点。焼杉と竹で柵を設置したもののイボ結びが下手。

  • 庭に茗荷、山椒、香草など薬味を揃える→95点。茗荷、山椒、紫蘇、ゴールドマリー、レモングラス、バジル、ジューンベリーを植え、収穫し料理に重宝。南高梅と藤稔は結実せず。
  • 山野草を居間から眺められるようにする→60点。まだ密度が低くブラインドを開けられない。
  • 居間の板戸に日本画を描いてもらう→95点。素晴らしいものを描いて頂けた。息子のイタズラが怖くて開陳できないのが残念無念。
  • 京都の日本画家の友人を援護射撃できるような取り組みを試みる→0点。素材は集まった。これから。
  • 塩ビパイプシェルフを作る→0点。

 

家族

墓参りできたのが嬉しい。子供に対しては絵本の読み聞かせなどをしてあげることも大事だが、一緒にできる遊びを探していきたい。

  • 東北の墓参り→90点。長男と墓参りできた。次回は家族全員で。
  • モノクロ写真の家族樹を作る→10点。写真は集まりつつある。
  • 月に二回は全力で真剣に息子と遊ぶ→40点。全力と言えるのか。親の都合のお出掛けや遊びが多い。
  • 長男が熱中したい分野を一緒に取り組む→30点。いまいち見つけられず。
  • 幼稚園の行事に参加する→60点。七夕に参加。運動会は片付けボランティア。
  • アルバムを作り続ける→30点。1冊だけしか作れず。2年分ぐらい遅れている。
  • 京都、富士五湖の温泉、山梨のほったらかし湯→50点。富士五湖、エクシブ箱根離宮に行った。鳥海山温泉は予想外に良かった。例年に比べ温泉に入る頻度は少なかった。

  

体作り

大きな大きな課題が残る。ヤル気のない自分に対して何か工夫が必要。

  • ジム再開→30点。秋口から月に1、2回程度。
  • 朝にマンゴーとジョギング→0点。
  • マンゴーを連れて秩父、高尾、御岳へ→20点御岳山へ一回。ワンダフルワールド2は連れて行った。息子2人と犬は相当厳しい。
  • アウトドア用品を少しづつ揃え出した。テント泊にも慣らし始めた。次は山中テント泊か。

 

 料理

  • 今年こそグヤーシュ→20点。失敗。辛くない粉末パプリカを探して再挑戦すべし。
  • 庭摘みの香草を使った肉料理→80点。
  • マスカットマスタードに合う一皿→30点。ディアボラ風。まあまあ。要改善。
  • 土鍋ご飯のレパートリーを増やす→70点。牡蠣御飯、干し帆立バター御飯、鰻と牛蒡。炊き立てでも冷めても美味い。

 

手慰み

陶芸を再開できたのは大きな喜び。重要なストレス発散手段ともなっている。

  • 吊り忍玉の外殻を制作する。風呂軒下に吊るす→20点。仕掛品が放置。
  • 季節の置物を制作する。鏡餅、盆、ハロウィン→0点。結局植木鉢を作っている。
  • 天目茶碗を制作する。内だけ白マット→製作中。
  • 好みの金属錆釉を模索する→60点。トルコ青結晶釉薬二酸化マンガンが探求し甲斐がありそう。
  • 陶芸展に参加する→50点。わいわいと楽しかった。テーマの一貫性に乏しい。

 

交流

  • 陶芸友達を作る→30点。完全に趣味の世界、陶芸教室でだけ会う仲で良いようにも思う。
  • 店の主人と顔馴染みの店を3つほど作る→100点。6つはできたのではないかと思う。シュワルツカッツ、こころみ、七面鳥コクテイル、エルポルテゴ、天すけ。次点ヤミー。そんな魅力溢れる店の多い高円寺が素晴らしいという話。
  • 二ヶ月に一回程度はホームパーティーを→60点。子供が2人もいて夜も煩いとなかなか客人を泊めるのも気がひける。しかし引き続き東京に泊まりに来る友人には気軽に屋根を貸せるようであり続けたい。

 

語学

絶望的な達成度。フランス語が無意識下で嫌いなのだろうか。体がついてこない。理屈で学ぶべきと思っているが、心で学びたいと思うに至っていないのだろう。

  • フランス語をコツコツと→0点。
  • フランス出張で旅の日曜会話を活用→0点。
  • 仕事に使えるフレーズを→0点。

 

手作りクリスマスケーキ

今年のクリスマスはケーキを子供と盛り付けてみた。以前、神奈川で屈指の評判のケーキ屋にクリスマスケーキを注文して食べたのだが、普段の比肩ない味が見る影もなかった。冷凍して解凍したクリームの味だった。人気店ともなると、やはり作り置くしかないのだろう。そんなわけで、有名ケーキ屋から買う気持ちがあまり起きなかった。


 
オオゼキのスーパーのクリスマスセールで買うスポンジは300円程度のものでも十分、美味しい。手間と失敗するリスクを考えると買うのが手軽かもしれない。

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苺はクリスマス前はピークの値段。だがそこはケチらずにふんだんに1パック投入。
 
キウイは家族みんな好みで酸味は相性は良い。
 
チョコペンでチョコを掛けるとパリパリして美味しい。
 
生クリームはミキサーで撹拌してしまうと大層、楽だ。オレンジピールなどで風味をつけるのも良いらしい。コアントローなどで風味をつけるのも美味だとか。
 
新高円寺のアイシングクッキー屋で飾り付けのクッキーを2つほど買った。

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クリスマス当日、高円寺駅前のケーキ屋「トリアノン」を通り過ぎると店の前には行列が。この日ばかりはなんと店内の食事スペースを全て占有してケーキ作りが行われていた。窓ガラス越しに、何も隠すことなく職人さんによりクリームが塗られ、産地の書かれた箱に山盛りの苺が盛られていく。冷凍ケーキである訳がない。

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なんだか、嬉しくなった。大量の注文を捌くために冷凍保存して作り溜めして応じるのではなく、通常飲食営業を止めて全店体制でその場で作っていく。
 
正直な感想としてはトリアノンのケーキは昭和的というか、もっと露骨に言えば繊細というか洗練された今時のデザインではない。オシャレではない。しかし、今日の真面目なケーキ作りの現場を見てトリアノンの贔屓度合いが格段に上がった。トリアノンのケーキが美味しいのは前から知っている。そこに感情的な愛着が加わったという話。