美術館 博物館

サンシャペル Sainte chapelle

今更教会も見飽きてきたしな、などとけだるいことを考えていたが、某パリジャンのCFOが幾度も「あそこは素晴らしい」と連呼していたのでサンシャペルを見てみることにした。 ルイ9世(聖ルイあるいは聖王ルイ)が1239年から収集し始めた荊冠、聖十字架のかけ…

ケ ブランリ美術館

人混みを避け、西洋美術ではなく5年前から気になっていたケブランリー美術館へ。なかなか、こんなに美しくスタイリッシュに展示できる美術館というのも珍しい。 外観からして美しい。自分好みな緑化壁。しかし美術館全体が緑化されているのかと思いきや、範…

東京国立博物館の工芸品を幾つか

嫁さんが今日一日を好きに使って良いと言う。何しよう。あれもしたい、これもしたい。そう思ったら思考が麻痺した。ふと思いついて上野の国立博物館に行くことにした。 インドの仏展が開催されていたが、インドで鑑賞した石像の数々に比べると心動かされるも…

東京藝術大学美術館が秀逸

東京国立博物館の展示が物足りなく、消化不良だったので東京藝術大学美術館に行くと、運良くボストン美術館の日本美術と合わせた展示会をしていた。これが比べようもなく良い。東京藝術大学美術館の収蔵品のほうが素晴らしい、綺麗、技巧的、美しい、と心が…

起雲閣 暖炉

同じく起雲閣の玉渓という洋館。中世英国の「チューダー様式」に「名栗仕上げ」を取り入れたヨーロッパの山荘風の造りだそうだ。 その洋館に素晴らしい暖炉がある。こういうものを見ると、立身出世に興味の無い自分も金持ちになりたいと思う。よほどの金持ち…

起雲閣 加賀様式 ラピスラズリに飴色の白木の妙

感動しすぎて写真を撮る体も傾いたと思われる。江戸時代は百万石大名の加賀藩しか使うことの許されなかったラピスラズリの深い群青色の塗り壁。起雲閣が旅館に改装された時に石川県出身の所有者、桜井兵五郎が塗り替えたという。 檜の柾目材だけを使った贅を…

八景島水族館

家族で八景島水族館へ。 そうだよ、これが鰺だよ。美味しいよね。最近、値段も高いのよね。鰺は鮮度が命。伊豆で食べる新鮮な鰺は絶品だよね。 これが烏賊。焼きスルメ好物だよね。 たこ焼きに入っているのは茹でられたこいつだよ。ブツ切りになる前はこんな…

息子謹製カップヌードル

嫁さんは息子を連れて日清カップヌードルミュージアムだか百福発明記念館だかに行ったらしい。 息子が装飾してくれた近代芸術のようなやつを夜食に食べさせてもらった。 ありゃ、チキンラーメンのピヨピヨしたやつの顔が無数に。そういやチキンラーメンも日…

奇跡の星植物館

国立や私立の植物園は学術研究や種の収集と保全の傍らで一般来館者への展示も行っている。展示には二足の草鞋を履いた片手間感、あるいは携わる人があくまで学術研究を尊重しているかのような意識が現れてしまっていると思っている。偏見かもしれない。しか…

京都市動物園

続々と改装拡張される京都市動物園に息子を連れていった。乳幼児にしっかりと照準を合わせた動物園に変わりつつある。空中に渡された網のトンネルをアライグマが歩いて行くのを見上げられたり、山羊や羊と触れ合える広場があったり、新たにできたゴリラやチ…

京都水族館

関東から来た両親とともに息子を連れて2度目の水族館。まだ子供は春休みの最中だったようでちびっこでとんでもなく混んでいた。 前回よりも大水槽の鰤やエイを目で追っていた。アザラシは少し怖かったようで泣いた。 しかし息子が一番見ていたのは水槽の中の…

大山椒魚

息子を連れて再び京都水族館へ。それにしても京都水族館は趣味が渋い。 入ってすぐの立派な巨大水槽に賀茂川で捕獲された大山椒魚が保護、展示されている。なんでも70年代に食用に中国大山椒魚が持ち込まれ、何らかの理由で賀茂川に放たれたものが野生化して…

ギャルリ BANYA

前川秀樹氏が木彫を置かれた淡路洲本のギャラリー。舟越桂氏の作風に通ずるアンニュイな表情と重ね塗りした塗料が剥げた寂れのある作品。好み。

日展

友人に招待券をもらい、息子を乳母車に載せて日展を京都市美術館に観に行く。 素人が勝手なことを言わせてもらうが、ちっとも面白くなかった。なんだか過去に見たような作品ばかり。 おきまりなのがアロワナを岩絵具で描いた作品。なんだか、画家が家で巨大…

赤と青

海月も海老も。 民主党と共和党。 女と男。 攻撃色と平常色と。 ぐりとぐら。 赤鬼と青鬼。 カスタネットも赤と青の対。 赤と青って対立色なのか。特に意味はないけれども。

硬派。

ヨチヨチとぎこちなく歩く姿に老若男女が「かわいいー」と嬌声を上げる。 そんな衆目の前で威勢良くブリブリッと出した。求められる役割なんざ、演じねえと言わんばかりに。一瞬の沈黙とともに周囲の空気が凍った。痛快。かっこいいですぜ、ペンギンの兄貴。…

海月

平安餅と山口華楊展

華楊展を観る前に平安餅を摘む。気軽で美味い。 「荷風」という作品があった。鷺は追い風で降りているが、こんなに強風だと向かい風で降りる方が鳥は安定しないものか。強風に逆らうように降り立っている方が「荷風」の題にもそぐうのでは。 習作やデッサン…

府立植物園

半年に一遍ぐらいは府立植物園に来るのも良いな。広くて開放感があるし何より乳児と母親無料というのも優しい。絵本をぎっしり収納したキノコ型野外本棚や遊具なんかもあって、子育てを温かく見守る行政の姿勢を感じる。入口で入園券を切る爺様方もなんだか…

池田満寿夫 陶仏

湯の山温泉にあるパラミタミュージアムの池田満寿夫氏作品の常設展示。 前衛的すぎてなんだこりゃ、と思ったが見れば見るほどなんだか凄いものに見えてくる。これも無作為の作為というのか。自然の岩の形状を利用して岸壁に彫った中国西部の岩窟の仏のような…

重森三玲庭園美術館

重森三玲は勉強が全くといっていいほどからきし駄目だったらしい。画業を志すも帝都の芸術学校には絵の上手い奴は腐るほどいて、画業でも挫折した。 日本の美を探求することに舵を切り変え、活け花を学び、当時記録などなかった全国の寺社仏閣の庭園を記録し…

徳川美術館

徳川美術館へ行った。ガイドブックでは名古屋城や徳川園をお勧め観光スポットに挙げている場合が多いが、徳川美術館はさほど注目されていない。少し不安にはなったが折角なので足を運んでみた。 展示品の充実度に驚いた。なにせ日本を260年も統治した徳川幕…

名古屋城

名古屋城の前では甲冑を来た青年の前に女性が10人程の列を成していた。なんでもイケメンの武将が観光客誘致に一役買っているらしい。近くによると、付き添いの足軽が写真撮影はツアー参加者に限らせて頂きますと連呼していた。雑兵め。 彦根城の観光マスコッ…

なばなの里 続

なばなの里

名古屋の傍、長島スパーランドと同一経営の「なばなの里」。なんでも毎年増強され今やLEDが680万個も使われた最美イルミネーションが見られる。 レストランが8つほどあるのだが、メニューを見る限り最近みかけるような小洒落た店が多く、幻想的な眺めがある…

山崎蒸留所再び

工場勤務の配管フェチにはたまらぬ光景。よく手入れされた艶光りのする金属管って最高。また来てしまったサントリーウイスキー山崎蒸留所。 語るに落ちるというか、あれもこれも写真を載せるよりこの琥珀色のウイスキーが入ったグラスを一枚載せていつか見返…

松伯美術館 上村松篁

上村松園、松篁、淳之の三代に渡る日本画を納める松伯美術館に帰途立ち寄った。数年前訪れた際の展示作品とは全て異なり、今回は松篁の没後10年を記念した鳥類、取り分け鶴の作品が多かった。 彼の作品は余計な装飾が排除され、簡潔で好きだ。自分の頭の中で…

海洋堂ミュージアム 裏

海洋堂ミュージアムの凄さを自然動植物の造形だけだと思ってはいけない。そこはサブカルチャーの殿堂。フリークな外国人にもっとアピールすべきではないのかね。秋葉原を目指すような客でくらいつく外国人はたくさんいると思うのだが。 ミシュラン3つ星スポ…

海洋堂ミュージアム

もうすっかり忘れ去られているのかもしれないが、10年ほど前に大人がこぞってチョコエッグの中の動物模型に夢中になった時期があった。ソニーの子会社にバイトとして出入りしていた時分、多くの社員のモニターやパーティションの上に並べてあるのを見たこと…

ジパング展

高島屋でやっていたジパング展に行ってきた。 山口晃、天明屋尚、会田誠に代表される日本画風なポップアート作家ら32人作品がそれぞれ数点づつ集められている。 チケットの表を飾っている山本太郎の手による屏風絵なんぞは、能面を着け掃除機をもった人物が…