息子を連れて再び京都水族館へ。それにしても京都水族館は趣味が渋い。
入ってすぐの立派な巨大水槽に賀茂川で捕獲された大山椒魚が保護、展示されている。なんでも70年代に食用に中国大山椒魚が持ち込まれ、何らかの理由で賀茂川に放たれたものが野生化しているらしく、在来の大山椒魚との交配が進んでしまって問題化しているらしい。しかも中国大山椒魚も絶滅危惧種であるため駆逐することもできないのだという。そんなわけで純潔の大山椒魚の捕獲保護に京都水族館は力を入れているらしい。
そんなわけで、水族館の目玉になっている。巨大水槽の入口側には探せども姿がなく、やはり大山椒魚は希少だし臆病だから水槽のどこかに目立たぬように潜んでいるのかと思いながら水槽の反対側まで歩いていくと大山椒魚が幾層にも重なっていた。こんなにも九重になっていると迫力があるというか、希少性を感じづらいというか。
魯山人曰く、大山椒魚はさばく際に山椒の良い香りがするそうで、長時間煮込むとその肉は柔らかくなり美味らしい。養殖の障害は何なんだろうか。天然記念物は養殖できないのだろうか。
土産物店には大山椒魚のぬいぐるみ。写実性を追求すればするほど地味なぬいぐるみになる。それでも4つのサイズまで揃えて堂々と推してくるのだから清々しい。
息子に卒乳に向けて寝床の友を、とぬいぐるみを探していたのだが、わかりやすいかわいらしさのペンギンやアザラシではなく折角なので大山椒魚のぬいぐるみを買い求めた。大山椒魚はぬいぐるみ界においても希少性は高いかも。気に入ってくれると良いのだが。